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「元からうちの場所でしたけど?」運動会で私のシートを勝手に動かした保護者。だが、隣にいたお母さんの証言で変わった空気

  • 2026.10.27

トイレから戻ると、ずれていたシート

息子の幼稚園の運動会でのことです。

園からは、レジャーシートに子どもの名前とクラスを書いておくようにとお知らせが出ていました。

私はシートの端に油性ペンで書き込み、当日は朝早くから門の前に並びました。

開門と同時に園庭へ入り、場所を決めてシートを広げました。

風で飛ばないように荷物を重しとして置き、トイレへ向かいました。

ところが、戻ってきた私は思わず足を止めました。

見知らぬ保護者の女性が、私のシートを荷物ごと横へ引っ張り、空いた場所に自分の大きなシートを広げていたのです。

「あの、すみません。そこ、私が先にシートを敷いていたんですけど…」

声をかけると、女性はちらりと私を見ました。しかし、返事をする代わりに、自分のシートの四隅へ水筒や保冷バッグを置いていきます。

「すみません、私のシート、そこにあったんです。荷物も置いていたんですが…」

すると女性は、大きくため息をついて立ち上がりました。

「え?元からうちの場所でしたけど?」

「でも、私、朝から並んで、ここに敷いたんです」

「そっちのシート、もう少し向こうに寄せてもらえます?狭いんで」

あまりに当然のように言われ、私は返す言葉を失いました。

確かに、私がトイレへ行っている間のことです。女性が来たとき、私はその場にいませんでした。

それでも、自分の荷物ごとシートを動かされ、何もなかったように場所を使われるのは納得できません。

せっかくの運動会なのに、ここでもめたくない。そう思う一方で、朝早くから並んだことを考えると、悔しくてたまりませんでした。

シートの端に書かれていた名前

そのとき、隣のシートに座っていたお母さんが声をかけてくれました。

「あの、こちらの方が先でしたよ。私、朝から隣にいたので見ていました」

女性は驚いたように振り返ります。

「は?見間違いじゃないですか?」

「いえ、間違いないですよ。私のすぐ隣に、このシートを敷いていらっしゃいましたから」

そう言って、お母さんは横へずらされた私のシートの端を指さしました。

「ほら、ここ。お子さんの名前とクラスもちゃんと書いてありますよね」

女性の視線が、その指先へ向かいました。

そこには、私が朝、自分で書いた息子の名前とクラスがはっきり残っています。

「いや、それは……」

女性は何か言いかけましたが、その先が続きません。

名前だけで元の場所が証明できるわけではありません。それでも、隣で実際に見ていたお母さんが、私のシートだとはっきり伝えてくれたのです。

周囲にいた家族たちも、静かにうなずいていました。

女性は気まずそうに視線を落とすと、何も言わずに水筒や保冷バッグを片づけ始めました。

そして自分のシートをたたみ、私のシートを元の位置へ戻すと、荷物を抱えて園庭の後ろのほうへ移っていきました。

私はようやくほっとして、隣のお母さんに頭を下げました。

「本当にありがとうございます。私ひとりだったら、どうしたらいいか……」

「いえいえ、ちゃんと見てましたから。せっかくの運動会ですし、一緒に応援しましょう」

その言葉に、張りつめていた気持ちが少し軽くなりました。

やがて音楽が鳴り、子どもたちが入場してきました。

私は無事に元の場所から息子の姿を見つけ、大きく手を振りました。

朝から思いがけない出来事がありましたが、隣のお母さんが声をかけてくれたおかげで、気持ちを切り替えて運動会を楽しむことができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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