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【漫画】「ケーキは出せない。今日は帰って」割れた物は4万円と、私を帰らせようとするママ友。お茶会を開いた本人が孤立

  • 2026.10.27
【漫画】「ケーキは出せない。今日は帰って」割れた物は4万円と、私を帰らせようとするママ友。お茶会を開いた本人が孤立

作家物のケーキドームを自慢するママ友

お茶会を開いたママ友は、ケーキを作家物のドームで出すと言いました

「ケーキは、作家物のガラスのドームで。」

子どもたちが園にいる平日の昼、ママ友の家のお茶会は、その一言から始まりました。

彼女は同じ幼稚園に子どもを通わせる母親で、持ち物の値段を必ず口にします。

「安いドームは、家に置かない主義。」

世界にひとつしかない作品で、4万円よ、と彼女は同席していたママ友に言い、それから私を見ました。

ケーキ皿は台所の棚よ、パートで慣れてるでしょう、と。

彼女がスマホで見せていた購入時の写真には、青みがかった丸いつまみと、その下にある小さな気泡が写っていました。

同席していたママ友も、珍しそうに写真をのぞき込んでいました。

振り返った私の肘が棚に当たり、ガラスが割れました

台所の棚からケーキ皿を取って、振り返ったときです。

肘が後ろにあった小さな棚のふちに当たり、棚が揺れました。

直後、何かが床に落ち、ガラスの割れる高い音がしました。

「動かないで。足もとに破片が。」

お皿を持ったまま立ちすくんでいると、彼女は慌てて大きな破片を拾い集め、ふきんに包みました。

割れたのが何なのか、私の目には入りませんでした。

「棚に置いてた、あのドームよ!」

割れた物を見たのはお茶会を開いたママ友だけで、私は言い返せません

「一点物のドームよ。4万円弁償して。」

「破片がケーキに飛んだかも。」

ケーキは、棚のすぐ横のカウンターの端で、白い布をかぶっています。

肘が当たったのは本当です。

同席していたママ友に見えたのは、私の肘が動いたところだけ。カウンターの陰で落ちた物を確認したのは、家の主だけでした。

床にはまだ細かな破片が残っていましたが、彼女はふきんの包みを抱えたまま、私を責め続けていました。

割れた物を4万円と言い立て、私を帰らせようとするママ友

私は、ケーキに破片がないか確かめることにしました

「ケーキは出せない。今日は帰って。」

「4万円は、あした持ってきて。」

4万円は、私のパート収入のひと月分の半分近くにあたります。包みを抱えた彼女の声は高く、開けて見せてとは、とても言い出せませんでした。

割った私が疑うような口をきけば、あの声はもっと大きくなるでしょう。

それでも帰る前に、ケーキに破片が入っていないかだけは確かめて、もし被害があればその分も謝ろうと思いました。

同席していたママ友が足もとの破片を片付けてくれたあと、家の主が彼女のほうへ『ごめんなさいね』と向き直りました。

そのすきに、私はカウンターの端の白い布に、そっと手をかけました。

布の下で、ガラスのドームがケーキにかぶさっていました

布の下は、ケーキの箱だと思っていました。

持ち上げた布の下で光ったのは、背の高い釣り鐘形のガラスのドームでした。

てっぺんには青みがかった丸いつまみ。その下にある小さな気泡まで、先ほど見せられた写真と同じです。

ケーキにかぶさったまま、ひびひとつありません。ガラスの厚い縁が、窓の光を白く返していました。

「ドーム、ここにあります。」

さっき4万円だと自慢していた一点物が、目の前に無傷で残っていたのです。

割れたのはガラス製のポットで、4万円の請求に根拠がないと分かりました

「それは別の、安いのよ!」

「この家に、安いドームはないはず。」

同席していたママ友も、布の下から現れたドームをじっと見つめていました。写真にあった特徴的なつまみや気泡を、覚えていたのでしょう。

彼女は黙って椅子の背から上着を取り、立ち上がりました。

そのとき、家の主が抱えていたふきんの端から、ガラス製品の注ぎ口と小さな取っ手の破片がのぞいているのが見えました。

割れていたのはドームではなく、小ぶりのガラスポットだったのです。

家の主はふきんを抱え直しましたが、もう4万円の話は口にしませんでした。

ケーキを出す前に私を帰してしまえば、無傷のドームを見られずに済む。そう考えていたのかもしれません。

ポットの分はお払いします、と私は言いました。同席していたママ友も帰り支度を始め、私もその場を後にしました。

家の主は何も言い返せないまま、ふきんの包みを抱えて、カウンターの端に立っていました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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