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バックスイングで「ヒザの角度をキープ」は必要なし!? 奥嶋誠昭が教える“ヒザのリリース”で回転しやすくなる新常識

  • 2026.10.26

近ごろ最先端の解析が、ゴルフスイングの研究と指導に多数の新常識をもたらしているのをご存じだろうか。スイング動作はより“リアル”が明確になって、ゴルフ界で大きな反響を得ている。

確実に上達する時間を短縮させるそのロジックを、奥嶋誠昭が解説。今回はバックスイング全般とトップのお話です。ポイントはヒザを「リリース」して回転しやすさを補うことです!

※本記事は、ワッグル2020年3月号に掲載された記事です。

「ヒザのリリース」で回転しやすさを補える

バックスイングで「ヒザの角度をキープ」は必要なし!? 奥嶋誠昭が教える“ヒザのリリース”で回転しやすくなる新常識
ヒザをキープ(左)、ヒザをリリース(右)。「右ヒザを正面に向けたまま曲げておく」ことにこだわる必要はない(左)。ヒザをリリースすると、それだけでバックスイングの回転量を格段に増やせる(右)

バックスイング中に「ヒザの角度をキープ」「正面に向けておくこと」が大切と言われてきました。

ヒザの位置が固定されることで、腰の回りすぎがなくなり、それによって肩と腰の捻転差を大きくできます。また「ヒザが流れる」、つまりヒザが横にズレて、スエーになることも防げるでしょう。

しかし、最近ではセオリーが変わり、ヒザはキープせず「リリースしていい」となってきました。「リリース」とは、言葉どおり「伸ばす」ということです。ほかの動きによって受動的に伸びたり位置がズレることは許していい、という意味です。

回転しやすくなり、打ちやすくなる可能性があります。

ヒザを「リリース」するとヒザの左右の高さ、腰の左右の高さが変わりますが、変わったからといって打ちにくくなることもないと思います。

がまんしすぎることはないのです。

バックスイングがしづらかったらリリース、つまりヒザを伸ばしてもいいと考えれば楽になります。「○○がダメ」なんてないんですよ。

伸び上がりは「悪」とされてきたけれど……

ポジション4(=トップ)のアドバイス

バックスイングで「ヒザの角度をキープ」は必要なし!? 奥嶋誠昭が教える“ヒザのリリース”で回転しやすくなる新常識
右ヒジが体から離れて上がっていくのが「フライングエルボー」。オーバースイングになり、ダウンスイングでクラブのコントロールができなくなる原因となりやすい

ポジション4(=トップ)で大きな問題になりがちな動きを説明します。
①オーバースイング
②フライングエルボー
③スエー

ポジション3(=スリークォーター)から4には回転と側屈だけではなく、前傾を浅くする動き(伸展)が加わっています。上半身が回るのにつれて、前傾が側屈に変わって、前傾の角度がキープされるのです。

体が硬い、回らない、回せないなど回転が不足すると、「トップの大きさとして足りていない」と感じ、腕や手先を動かしてクラブを大きく回していき、結果的にオーバースイングになる傾向が見受けられます。インパクトの安定度が損なわれるようなら、そこまでクラブや腕を振り上げなくてもポジション3、または3と4の間の3・5程度でとどめるという対策もとれます。

バックスイング前半の動きのスピードが遅い人も、バックスイング後半から勢いをつけるため、オーバースイングになりやすい傾向があります。

右ヒジが高く上がる「フライングエルボー」は、理想的な切り返しの動きがむずかしくなりますから、安定を求めるなら直したほうがいいと言えます。これは、切り返しで「クラブを背後に寝かす」動きをイメージすると解消されるケースもあるので試してみてください。

スエーについては「体重移動しなければいけない」というカン違いから起きていたり、伸展させないことが原因になっているケースが多いです。一生懸命伸びないようにしていてスエーしてしまっている人は、もしかすると伸展してみたら問題が解決するかもしれませんよ。

右ヒジの真上に手がある位置関係ならば、ここから「クラブの右回し」など、クラブの重さを支えながら効率のいい操作が加えられる。試してみてほしい。

いかがでしたか? バックスイングで「ヒザの角度をキープ」にこだわりすぎる必要はありません。回転しづらいと感じたらヒザをリリースして、楽にバックスイングしてみてくださいね。

解説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。スイング解析システム「GEARS」や弾道測定器「フライトスコープ」など最先端の機器を駆使した指導に定評のあるツアーコーチ。ヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテックゴルフスタジオ」でレッスン活動も行う。

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