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ビール2杯で追加料金?米バーの「深夜チップ」に賛否

  • 2026.10.25

ビールを1杯だけ飲むつもりで入ったバーで、会計時に思わぬ請求が待っていた。米バージニア州のバーで、午後10時以降に注文した客の会計に「ある料金」が自動的に上乗せされ、海外のネット上で議論を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

ギネス2杯の会計に「深夜の自動チップ」

米New York Postによると、騒動の舞台となったのは、バージニア州ウィリアムズバーグにあるビリヤード場兼バー「ザ・コーナー・ポケット」。30年近く営業を続ける地元の老舗で、13台のビリヤード台やダーツ設備、飲食スペースを備えている。

Redditに不満を投稿したのは、妻と2人でこの店を訪れた男性。水曜日の午後10時すぎ、まだ営業している数少ない店だったため、「1杯だけ」のつもりで入店し、カウンター近くの席でギネスを1杯ずつ注文した。ドリンクメニューは渡されず、ビールはプラスチック製のカップで提供されたという。

飲み終えて会計をすると、レシートには1杯8.50ドルのギネス2杯と税金1.87ドルに加え、「レイトナイト・オート・グラチュイティ(深夜の自動チップ)」として3.40ドルが記載されていた。これはビール代の20%に相当する金額で、レシートの下部には「6人以上のグループ、または午後10時以降の会計には、自動的にチップが加算されます」という注意書きが添えられていた。

「どこにも書いていなかった」

男性は「店内を見回しても、注文前にそのルールを知らせる表示はまったくなかった。知っていたら別の店に行っていた」と怒りをつづり、「ばかげている」と強調。コメント欄には「これは窃盗だ」「現金で支払ってチップは渡さなければいい」「みんながこうした強制的なチップに疑問を持てば、いずれなくなる」と、男性に同調する声が相次いだ。

一方で、「酔った客が会計を済ませずに帰ってしまうことが多いからでは」と、店側の事情を推測する人もいた。英Daily Mailによると、レシートには水曜日の午後10時40分と記載されていた。

店のオーナーは投稿に対し、「どのお客様にも不満を抱えたまま帰ってほしくありません。昨夜は私たちの対応に至らない点があったようです」と謝罪。そのうえで、「自動チップのルールは店内の掲示やメニュー、オンラインに記載しています。明確に伝えるよう努めていますが、見落とされる場合もあると理解しています」と説明し、メールでの連絡を呼びかけた。

チップへの反発は年々強まっている

チップの習慣がない日本では、そもそも「チップが自動的に上乗せされる」こと自体に驚くかもしれない。しかし、チップ文化が根付いている米国でも、その負担に対する不満は高まっている。

40年以上にわたってチップを研究してきた米コーネル大学のウィリアム・マイケル・リン名誉教授は、以前New York Postに対し、「チップに対する人々の態度は悪化しており、ますます嫌われるようになっている」とコメント。同教授の調査では、チップ制度の廃止を望む人の割合が、2016年の32%から2022年には52%に増加したという。英Daily Mailも、飲食店向けIT企業ポップメニューが2026年に実施した調査で、米国人の78%がチップ文化を「ばかげている」と感じていると報じている。フードデリバリーでも、配達員に支払うチップの相場がたびたび話題になっている。

リン教授は、チップが自動的に加算される店では、「チップは含まれていますか?」と遠慮せずに店員に確認してよいとアドバイス。すでにチップが含まれている場合、さらに1~2ドルを追加するかどうかは「完全にあなた次第」だと説明している。

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