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クロミの誕生日ケーキ注文が騒動に!AIの長文依頼に店主悲鳴

  • 2026.10.25

ロンドンのケーキ店に、クロミのバースデーケーキを注文したいという客から、AIで作成されたとみられる800語以上の長文が届いた。そのあまりの長さに、店のオーナーが困惑している。そこで打ち出した新たな注文受付ルールがSNSで拡散され、賛否を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

ケーキ1台の注文に800語以上

話題になっているのは、ロンドンでケーキ店「アンジュ・ドゥ・シュクル」を営むレシュミ・ベネットさん。米TODAYによると、ベネットさんは10月15日、WhatsApp経由で届いた注文に関する問い合わせの一部をInstagramで公開した。

依頼内容は、13歳の子どもの誕生日パーティーで提供する、サンリオのクロミをテーマにした2段ケーキ。10人分のバニラケーキを希望する内容だったが、文面は800語を超え、10項目に分かれていた。「味と具材」の項目だけで63語を使っていたものの、要望は「すべてバニラで」というシンプルなものだった。ハートの飾りは「無造作に見えて、バランスよく」配置し、全体の装飾は「上品で控えめに仕上げる」など、細かな要望が並んでいた。さらに、AIで生成した参考画像も添えられていたという。

ところが、肝心の予算は記載されていなかった。ベネットさんが何度も尋ね、ようやく聞き出した予算は100~150ポンド(※約2万1,000円~3万1,500円)。同店のオーダーメイドケーキは1段で300ポンド(※約6万3,000円)、2段で650ポンド(※約13万6,300円)から。店側が提示した見積額は約600ポンド(※約12万6,000円)で、予算を大幅に超えたため、客は注文を見送った。ベネットさんは、この長文を読むのに70分かかったと明かしている。

※2026年10月25日時点の為替レートで換算

「予算1ポンドにつき1語まで」

そこでベネットさんが打ち出したのが、「ケーキの注文内容を説明する文章は、予算の金額と同じ語数まで」という新たなルール。例えば、予算が100ポンドなら、説明文は100語以内に収めなければならない。さらに、英語で3語になる「しっとりとしておいしい(moist and delicious)」といった表現を引き合いに出し、限られた語数を無駄にしないよう、皮肉を交えて呼びかけた。

この投稿には、「人は自分で考えて文章を書くことをやめてしまった」と共感する声が寄せられた。一方で、「予算が少ない人ほど、要望を伝えるために使える言葉が少なくなるのか」「英語が苦手な人がAIの力を借りただけかもしれない」と、店側の対応を疑問視する声も上がっている。

問題は「AIを使ったこと」ではない

ベネットさん自身、客が持ち込んだAI生成画像をもとにケーキを制作した経験もあり、AIそのものを否定しているわけではない。問題視しているのは、送信者が内容を十分に確認しないまま、受け取る側に長文を送りつける行為だ。TODAYの取材に対しても、「問い合わせの文章はとにかく冗長で、中身のない言葉ばかり」と語っている。

ケーキの注文は本来、楽しいものであるはずだ。AIを使ってわずか数秒で作成した文章を、受け取る側が何時間もかけて読み解かなければならないのはおかしい、というのがベネットさんの主張だ。

メールや問い合わせの文章作成にAIを活用する人が増えるなか、今回の騒動は、受け取る側の負担にも目を向ける必要性を問いかけている。

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