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「今度の飲み会、彼女さんも連れてきて」課長が彼女に謝りたかったわけと、俺が隠していた一通

  • 2026.10.26
ハウコレ

飲み会で課長に声をかけられた彼女は、笑って頭を下げました。その夜、2次会の店で届いた彼女の質問に、俺は短い返事しか送れませんでした。

話は、その半月前にさかのぼります。課長とのチャットに、彼女へ送るはずだった謝罪の文面が並んでいました。取り消そうとした時には、もう既読がついていました。

宛先を間違えた一通

今月に入って、俺は彼女との約束を3回続けて残業でつぶしていました。3回目のその日、課長に「資料、今日中に仕上げます」と送り、同じ画面のまま彼女への文面を打ってしまったのです。

「ごめん、今日も無理になった。今月これで3回目だよね。ほんとにごめん」

課長からの返事は「宛先、間違えてない?」

俺が慌てて謝ると、少しして課長から次のメッセージが届きました。

「3回目は私のせいだね。今度の飲み会、彼女さんも連れてきて。ちゃんと謝りたいから」

彼女には改めて「ごめん、今日も無理になった」とだけ送りました。返ってきたのは、いつもの「大丈夫、仕事がんばって」。翌週から、課長は俺の担当を1つ別の人に回してくれました。

軽く言い換えた誘い

数日後、彼女を誘う文面は「会社の飲み会、彼女も連れてきていいって」。課長の言葉をそのまま伝えればよかったのに、宛先を間違えた話が恥ずかしくて、軽く言い換えていました。「なんで課長さんが?」と聞かれた時も、打ちかけた説明を消して「来たらわかるよ」とだけ返しました。

当日、乾杯のあとで課長が近づいてきて、彼女を見るなり言いました。

「あなたが、キャンセル続きの彼女さんね」

周りの何人かが振り向くなか、彼女は笑って頭を下げました。課長が「本当にごめんなさいね」と続けて別の席へ戻ったあとも、俺はジョッキの取っ手を握ったまま、テーブルから目を上げられずにいました。

課長が知っているのは、間違えて送った一通だけです。それでも課長のあの言い方では、俺が職場で愚痴をこぼしていたように聞こえてしまいます。

打っては消した長い説明

店の前で彼女と別れ、2次会の店に入ってすぐ、彼女からメッセージが届きました。

「ねえ、キャンセル続きの彼女って、課長さんに話してたの?」

誤送信のこと、課長が担当を見直してくれたこと。何から書けばいいのかわからず、打っては消すばかりでした。

送れたのは「話したっていうか、ちょっと違う」。彼女に「違うって何が?」と返され、迷った末に送ったのがこの一文です。

「課長のこと、嫌いにならないで。悪いのは俺だから」

彼女からの「明日、ちゃんと聞かせて」に「うん。約束する」と送り、その夜はそれきりでした。

そして...

翌朝、課長に昨夜のことを話すと、「今日は定時で帰りなさい。来週の約束の日は、有休を出しておいて」と言われました。

その夜、待ち合わせの駅に先に着いたのは俺でした。改札を出てきた彼女に、真っ先に伝えました。

「来週の約束の日、有休取った」

店に入ってから、課長とのチャット画面を見せました。「3回目は私のせいだね」の一行を読んだ彼女は、「なんで最初に言ってくれなかったの」と言ってから、少し笑って続けました。「課長さんに、今度は私からお礼を言いたい」

次の飲み会の誘いは、課長の言葉をそのまま送るつもりです。「今度の飲み会、彼女さんも連れてきて」と。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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