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「わかりにくい並ばせ方してるほうが悪いでしょ」コンビニで割り込んだ客。だが、顔を赤くして列に戻ったワケ

  • 2026.10.25
「わかりにくい並ばせ方してるほうが悪いでしょ」コンビニで割り込んだ客。だが、顔を赤くして列に戻ったワケ

棚の間でレジを待っていた女性客

仕事帰りの夕方、飲み物を買いにコンビニへ立ち寄ったときのことです。

店内は混み合っていて、レジの前には列ができていました。私は3番目くらいに並び、順番を待っていました。

このお店では、床に足あとのマークと矢印が貼られ、並ぶ場所や列の向きが分かるようになっています。

ふと横を見ると、商品棚の間の通路に、私より年上に見える女性客が立っていました。腕に買い物かごをかけ、レジのほうをじっと見ています。

やがて前のお客さんの会計が終わり、若い男性店員が顔を上げました。

「次の方、どうぞ」

その声が聞こえた途端、棚の間にいた女性客がレジへ向かって歩き出したのです。

列の先頭にいた男性より先に進もうとしたため、男性は驚いた様子で足を止めました。

「えっ、あの、僕が先に並んでたんですけど…」

すると店員も、女性客に声をかけました。

「申し訳ありません。お並びの列はこちらなんです」

店員は手で列のほうを示しましたが、女性客は納得できない様子です。

「え?私、さっきからずっとあそこで待ってたんだけど」

そう言って、自分が立っていた棚の間を指さしました。

店員が静かに示した足もとの矢印

店員がもう一度頭を下げると、女性客はさらに声を大きくしました。

「わかりにくい並ばせ方してるほうが悪いでしょ」

「私のほうが先よ。ずっと待ってたんだから!」

先頭の男性は困った表情で店員を見ています。私も、どうなるのだろうと気になってしまいました。

しかし、店員は言い返しませんでした。

代わりに、女性客が立っている足もとの床を、そっと手で示したのです。

女性客が「何よ」と言いたげな顔で視線を落としました。

そこには、足あとのマークと矢印がはっきりと貼られていました。

矢印が示しているのは、棚の間ではなく、私たちが並んでいる列の方向です。

女性客はその表示をじっと見つめました。

「あ…」

小さく声を漏らしたきり、言葉が続きません。

先ほどまで強い口調で話していた女性客の表情が、急にこわばりました。

店員は落ち着いた声で、もう一度案内しました。

「お手数ですが、あちらからお並びください」

先頭の男性も、黙って女性客を見ていました。

女性客は顔を赤くすると、何も言い返さずに買い物かごを持ち直しました。そして少し大きな足音を立てながら、列のいちばん後ろへ回っていったのです。

店員は小さく頭を下げました。

「お待たせいたしました」

先頭の男性がレジへ進み、止まっていた列がようやく動き出しました。

その後、私も会計を済ませて振り返ると、女性客はまだ列の最後尾にいました。うつむきながら、床のほうに目を向けています。

店員は声を荒らげることなく、ただ案内表示を示しただけでした。

ほんの少し足もとを確認していれば、こんなやり取りにはならなかったのかもしれません。私も、お店の案内をきちんと確認しようと思った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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