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「こんなに泣いてるんですよ」児童館で謝らない母親に困惑した私。だが、男の子が自分から頭を下げた瞬間、見せた反応

  • 2026.10.25

泣いているわが子を前に、動こうとしない母親

休日の昼、小さなわが子を連れて児童館へ遊びに行ったときのことです。

そこは赤ちゃんから小学生まで遊べる施設で、ボールプールではボールを投げない決まりになっていました。

私はプールのふちにしゃがみ、楽しそうに遊ぶわが子を見守っていました。

すると、プールの真ん中にいた幼稚園くらいの男の子が、ボールを高く放り上げたのです。

そのボールが、うちの子の顔にまともに当たってしまいました。

「うわああん!」

突然のことで驚いたのでしょう。子どもは顔をおさえて大声で泣き出しました。

私は慌てて抱きかかえ、顔を確認しながら「大丈夫? 痛かったね」と声をかけました。

男の子はボールを持ったまま、きょとんとしています。わざと狙って投げたようには見えませんでした。

ただ、気になったのは、その男の子の母親でした。

少し離れたところで腕を組み、こちらを見ていたのに、声をかける様子がありません。

私が目を向けると、母親は小さくため息をついて顔をそらしました。

「あの、今、ボールがうちの子の顔に当たって…」

すると母親は、こちらをちらりと見て言いました。

「子ども同士のことなんで」

あまりにあっさりした返事に、私は耳を疑いました。

「いや、でも……。こんなに泣いてるんですよ」

「遊んでたら、そういうこともあるでしょう」

母親は少し声を強めましたが、組んだ腕はそのままです。

確かに、子ども同士の遊びで思わぬことが起きるのは分かります。男の子を責めたいわけでもありません。

それでも、目の前で泣いている子がいるのに、ひと言も気遣う言葉がないことが悲しくなりました。

私はそれ以上何も言えず、泣きじゃくるわが子を抱きしめていました。

「ごめんなさい」男の子が頭を下げた瞬間

そのとき、泣き声に気づいたエプロン姿の女性職員が近づいてきました。

職員は状況を確かめるように子どもたちを見てから、男の子の前にしゃがみました。

「ボールはね、ここでは投げないお約束なの。お友だちの顔に当たっちゃったね。痛かったと思うよ」

叱りつけるのではなく、落ち着いた声で伝えていました。

男の子は職員の顔を見上げ、それから私の腕の中で泣いている子どもに目を向けました。

少しの間、黙っていた男の子は、持っていたボールを足もとに置きました。

そして、小さな声で言ったのです。

「ごめんなさい」

ぺこりと頭を下げる男の子。うちの子も涙をふきながら、小さくうなずきました。

職員が「うん、ちゃんと言えたね」と声をかけました。

その様子を見ていた周囲の親子の視線が、男の子の母親にも向けられました。

母親は何か言いかけたように口を開きましたが、結局、何も言いません。

さっきまで強い口調で返していた母親が、自分の子どもの謝る姿を前に、言葉を失っているように見えました。

頬を赤くした母親は、男の子の手を引くと、誰とも目を合わせずにボールプールを離れていきました。

そのあと職員が、私たちに声をかけてくれました。

「お子さん、大丈夫でしたか?」

「はい。もう泣きやみました。ありがとうございます」

職員は申し訳なさそうに深く頭を下げました。

私が子どもの頭をなでると、すっかり落ち着いたわが子は腕からするりと抜け出し、再びボールプールへ戻っていきました。

その笑顔を見て、ようやく私もほっとしました。

子ども同士のことだからこそ、大人がどう向き合うかは大切なのだと思います。

母親の態度には最後まで納得できませんでしたが、自分から「ごめんなさい」と言えた男の子の姿が、今も心に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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