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「まだ飲み物残ってるんだけど」閉店後も居座る男性客。だが、駆けつけた店長が明かした過去の行動

  • 2026.10.25

閉店時間を過ぎても帰らない男性客

牛丼の店でアルバイトをしていたころの話です。その日、私は夜のシフトをひとりで任されていました。

閉店時間が近づき、カウンターの内側で片づけを進めていましたが、最後のお客さんがなかなか帰ってくれません。

店に残っていたのは、カウンター席に座る男性客だけでした。

食事はとっくに終わっているのに、湯のみを片手に、のんびりと壁を眺めています。

やがて閉店時間になり、私は男性の丼を下げながら声をかけました。

「申し訳ありません。本日はもう閉店のお時間なんです」

「ああ、うん」

男性は返事こそしましたが、席を立とうとはしません。

少し待ってから、私はもう一度お願いしました。

「すみません。もう閉店しておりますので、そろそろ…」

すると男性は、湯のみを持ち上げて軽く揺らしました。

「まだ飲み物残ってるんだけど」

そして、わざと聞こえるような音を立ててお茶をすすり始めたのです。

「そんな急かさないでよ。落ち着いて飲めないじゃん」

私は困ってしまいました。閉店時間だと伝えているのに、男性はまったく気にしていない様子です。

そのうち男性は、カウンターの奥にある厨房をちらりとのぞき込みました。

ほかに店員がいないか探しているようにも見えて、なんだか嫌な気持ちになりました。

やがて湯のみのお茶が少なくなると、男性はこちらへ押し出してきました。

「ねえ、おかわりもらえる?」

私が首を横に振ると、男性は舌打ちをしました。

それから、残ったお茶をまたゆっくりと飲み始めたのです。

店内にいる店員は私ひとり。これ以上どう対応すればいいのか分からず、だんだん怖くなってきました。

私は店の電話を使い、店長に連絡しました。

店長が男性の名前を呼んだ瞬間

しばらくすると、入口の扉が開き、連絡を受けた店長が駆けつけてくれました。

店長はカウンター席の男性を見るなり、その名前を呼びました。

そして男性の前に立ち、落ち着いた声で言ったのです。

「またこの前の話をしないといけませんか」

その瞬間、男性の表情が変わりました。

「いや……もう帰るところだったんだよ」

先ほどまであれほどゆっくりしていたのに、男性は湯のみを置くと、急いで席を立ちました。

店長と目を合わせることもなく、そのまま足早に店を出ていったのです。

カウンターには、まだお茶が残った湯のみが置かれていました。さっきまで「飲み物が残っている」と言っていたのに、最後のお茶は飲まずに帰ってしまいました。

私はあっけに取られていましたが、店長は小さくため息をつきました。

「あの人、前にも同じことをやったんだよ」

「えっ、そうなんですか?」

「うん。若い子がひとりのときだけ、ああやって居座るんだ」

それを聞いて、私は先ほどの男性の様子を思い出しました。

厨房をのぞき込んでいたのも、ほかに店員がいないか確かめるためだったのかもしれません。

「怖かったよね。今度からは、すぐ電話していいから」

店長の言葉に、ようやく緊張がほどけました。

「ありがとうございます。本当に助かりました」

私は店長に頭を下げ、入口の札を閉店に返しました。

あのとき、ひとりで何とかしようとせず、店長に連絡してよかったと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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