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「子どものすることなんだから」→「もっとやっちゃえ!」砂山を崩したわが子を笑ってあおる母親。男の子の行動で笑顔が消えた瞬間

  • 2026.10.25

砂山が崩れた瞬間、母親から笑い声が

休日の昼、私は息子を連れて公園に来ていました。

息子がすべり台で遊ぶ姿を少し離れたベンチから見守っていると、近くの砂場にも目が向きました。

砂場の真ん中では、幼稚園くらいの男の子が一生懸命に砂山を作っていました。小さな手でてっぺんを固め、少しずつ形を整えています。

砂場の向こう側のベンチには、その子の母親が座っていて、楽しそうに見守っていました。

ところが、そこへ同じくらいの年の男の子が走ってきたのです。

その子の足が砂山にぶつかり、せっかく作った山の片側が大きく崩れてしまいました。

「あっ…」

砂山を作っていた男の子は、崩れた山を見つめたまま動きません。今にも泣き出しそうな顔です。

走ってきた子も、その場で立ち止まっていました。私には、わざと壊したようには見えませんでした。

すると突然、砂場のふちから大きな笑い声が聞こえてきました。

「あはは、派手にいったねえ」

笑っていたのは、走ってきた男の子の母親でした。

砂山を作っていた子の母親が困った顔をしているのに、気にする様子もありません。

「いいのいいの、子どものすることなんだから」

それだけなら、まだ分かります。ところが、その母親は手をたたいて笑いながら、わが子に向かってこう言ったのです。

「もっとやっちゃえ!」

私は思わず耳を疑いました。

うっかり砂山を崩してしまうのは仕方ありません。でも、悲しそうにしている子が目の前にいるのに、さらに壊すようにあおるなんて。

向こうのベンチにいた母親も、何も言えずにいるようでした。

母親の言葉に従わなかった男の子

ところが、走ってきた男の子は、母親の言葉に反応しませんでした。

崩れた砂山の前で、泣きそうになっている子をじっと見つめています。

「ほら、どうしたの。やっちゃいなよ」

母親がもう一度声をかけても、男の子は動きません。

そして、足もとに落ちていたスコップを拾うと、砂山を作っていた子の隣にしゃがみました。

「ごめんね。ねえ、いっしょにつくろうよ」

その言葉に、私は思わず顔を上げました。

泣きそうだった男の子も、驚いたように相手の顔を見ます。

「うん!」

さっきまで悲しそうだった顔が、ぱっと明るくなりました。

二人は並んで砂を集め始めました。小さなスコップで砂を寄せ、手で固めながら、さっきより大きな山を作っていきます。

その様子を、周りのベンチにいた親たちも穏やかな表情で見守っていました。

すると、私の後ろのベンチにいた年配の女性が、感心したようにつぶやきました。

「ちゃんと謝れて、えらいねえ」

砂場のふちにいた母親は、何か言いかけたように口を開きましたが、結局何も言いませんでした。

さっきまでたたいていた手を下ろし、笑うのをやめて、子どもたちを見ています。

向こうのベンチからは、砂山を作っていた子の母親が声をかけました。

「ありがとうね。やさしいね」

男の子は照れくさそうに笑い、また砂を集め始めました。

その姿を見て、私もほっとしました。

母親に言われたとおりにするのではなく、悲しそうにしている相手を見て、自分から謝った男の子。

砂場のふちでは、先ほどまで大笑いしていた母親が、黙って二人を見守っていました。

楽しそうに砂山を作り直す子どもたちの姿が、今でも心に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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