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「お給料、もう出たころよね」30年以上家族に送金してきた私。だが、古い通帳と振込記録を見返して気づいた最悪な共通点

  • 2026.10.25

「生活費が足りない」と頼まれるたびに

働き始めてから、30年以上がたちました。

その間、私は両親やきょうだいに、何度もお金を送ってきました。

頼まれるのは、たいてい電話でした。

母は少し言いにくそうにしてから、決まってこう言いました。

「生活費が足りないから、少し助けてもらえない?」

「分かった。いつもの口座でいい?」

「うん。いつも悪いわね」

きょうだいからも、似たような電話がありました。

「ねえ、今ちょっといい?」

「どうしたの?」

「今月だけ、助けてもらえないかな」

家族が困っているなら仕方がない。そう思って、私は振込を続けました。

欲しかった服を買わず、旅行をあきらめたこともあります。

それでも、そのときは家族を助けられるならいいと思っていました。

借用書を書いてもらったことはありません。

お金を返してもらった覚えもなく、いつの間にか、頼まれたら送るのが当たり前になっていました。

ある夜、押し入れから古い通帳と振込の控えを取り出し、居間のテーブルに広げました。

日付の古いものから順に並べ、金額を足していきます。

合計を見たとき、思わず手が止まりました。家が建つほどの額になっていたのです。

給料日が変わっても続いていた振込

けれど、さらに気になることがありました。

並べた控えを見直すと、振込の日付が、私の給料日やボーナスの直後に集中していたのです。

「…こんなに重なってたんだ」

偶然かもしれないと思い、転職した年の控えも探しました。

その年、私の給料日は変わっています。ところが翌月の振込も、新しい給料日のすぐあとでした。

その日付を見つめているうちに、母との電話を思い出しました。

「お給料、もう出たころよね」

母にそう言われても、以前は何とも思いませんでした。働いている娘のことを気にかけてくれているのだと受け取っていたからです。

でも、控えを見たあとでは、同じ言葉が違って聞こえました。私が給料を受け取るころを見計らって、電話をしていたのでしょうか。

そう考えると、急に怖くなりました。

私は振込に使っていた口座を変え、それ以上お金を送るのをやめました。それからも何度か電話は鳴りましたが、出ませんでした。今は誰にもお金を渡していません。

それでも、給料日を過ぎると、つい携帯電話が気になります。

今日の昼も、台所で洗い物を終えたところで、テーブルに置いた携帯電話が鳴りました。画面には実家の名前が出ています。

伸ばしかけた手を止め、私は鳴りやむまで画面を見ていました。

着信履歴を開くと、実家からの電話の日付は、どれも給料日のすぐあとでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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