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「贈るお相手は、どんな色がお好きですか」30分かけて贈り物を選んだ女性客。だが、レジで打ち明けた事実に笑った

  • 2026.10.25

30分かけて一緒に選んだプレゼント

以前、服の店で接客の仕事をしていたころの話です。

ある日の昼下がり、売り場の棚を整えていると、私より少し年上に見える女性のお客様が、ストールとニットを交互に手に取っていました。

しばらく迷っている様子だったので、エプロン姿のまま声をかけました。

「何かお探しですか?」

すると、お客様は困ったように笑いました。

「プレゼントを探しているんです。でも、なかなか決められなくて…」

プレゼントと聞いて、私はてっきり、大切な誰かへの贈り物だと思いました。

「贈るお相手は、どんな色がお好きですか」

そう尋ねると、お客様は少し考えてから答えました。

「そうですね……落ち着いた色がいいかなって」

「でしたら、こちらのストールはいかがですか?普段の服にも合わせやすいですよ」

私は何枚かのストールを広げ、色や肌ざわりの違いを説明しました。

お客様は鏡の前で色を確かめたり、別の商品と見比べたりしながら、じっくり考えていました。

「うーん、こっちもいいですね。でも、さっきの色も捨てがたいなあ」

「迷いますよね。どちらも素敵ですから」

そんなやり取りを重ね、気づけば30分ほどが過ぎていました。

そして最後に、お客様が手に取ったのは、灰色がかった青のストールでした。

「やっぱり、これがいいですね。これにします!」

ようやく決まったことがうれしくて、私も思わず笑顔になりました。

ラッピングを終えた直後の意外な告白

レジに移ると、私はストールを丁寧にラッピングしました。

「リボンも落ち着いた色にしましょうか?」

「はい、それがいいです。ありがとうございます」

お客様と相談してリボンの色を決め、包みの角をそろえて仕上げました。

きっと贈られた方も喜んでくれるだろう。そんなことを考えながら、完成した包みを差し出しました。

「お待たせしました。こちらです」

「わあ、きれい!こんなに親身になって選んでくれて、ありがとうございました」

そう言って包みを受け取ったお客様は、少し照れくさそうに笑いました。

「あの、ここで開けてもいいですか。実は、自分へのご褒美なんです」

「えっ、ご自分へのプレゼントだったんですか?」

私は思わず目を丸くしました。

ずっと誰かへの贈り物だと思って相談に乗っていたのに、贈り先は目の前のお客様ご本人だったのです。

「そうだったんですね!私、てっきり別の方へのプレゼントかと…」

思わず笑ってしまうと、お客様も楽しそうに笑ってくれました。

その場でリボンをほどいたお客様は、ストールを首にかけ、カウンター横の鏡をのぞき込みました。

「うん、やっぱりこれにしてよかった!」

鏡の前でうれしそうに微笑む姿を見て、私まで温かい気持ちになりました。

自分へのプレゼントを、こんなふうに楽しむのも素敵だなと思ったのです。

それ以来、お客様から「プレゼントを探している」と言われたときには、まずこう尋ねるようになりました。

「どなたへのプレゼントですか?」

あの30分間の、ちょっと楽しい勘違いを思い出しながら。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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