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「ごめんね、飴はいらないよ」1歳の息子に飴を差し出し続ける男の子。遊び場の壁まで追い詰められた私が知った理由

  • 2026.10.25

飴を差し出してくる男の子

休日の昼、ショッピングセンターの子どもの遊び場で、1歳くらいの息子と遊んでいたときのことです。

息子はお気に入りの車のおもちゃを握り、マットの上をよちよちと歩き回っていました。

そんな息子を見守っていると、2歳くらいの男の子がこちらへ近づいてきました。

手には棒付きのキャンディーを握っています。

男の子は息子の前まで来ると、そのキャンディーをぐいっと口もとへ差し出しました。

「あっ、ごめんね。飴はまだ食べられないんだ」

息子には、まだ飴を食べさせたことがありません。口に入れてしまったら危ないと思い、私は慌てて息子を抱き上げました。

ところが、男の子はキャンディーを差し出したまま、さらに近づいてきます。

「ありがとうね。でも、いらないよ」

笑顔で断って少し後ろへ下がると、男の子も一歩前へ。

もう一度下がると、またついてきます。

どうやら、どうしても息子にキャンディーを渡したいようです。

「ほら、赤ちゃんはまだ食べられないからね」

そう伝えても、男の子は不思議そうな顔でキャンディーを差し出し続けます。

無理に手を払うわけにもいかず、私は息子を抱えたまま、男の子と距離を取ろうとしました。

けれど、移動するたびについてきます。

いつの間にか遊び場をぐるりと回り、とうとう壁ぎわまで来てしまいました。

目の前にはキャンディーを持った男の子。背中には壁。

「あのね、ほんとに大丈夫だから…」

息子にキャンディーが触れないよう抱き直しながら、私はすっかり困り果てていました。

母親の説明で分かった、まさかの理由

そのとき、ひとりの女性が息を切らして駆け寄ってきました。男の子のお母さんでした。

「ああっ、すみません!本当にすみません!」

何度も頭を下げるお母さんに、私は思わず苦笑いしました。

「いえ、大丈夫です。ただ、飴はまだ食べられなくて……」

すると、お母さんは男の子を見ながら、申し訳なさそうに言いました。

「この子、最近なんでも人にあげたがるんです。もう、誰にでも『どうぞ』したくて……」

「えっ、そうだったんですか?」

驚いて男の子を見ると、ちょうどこちらにキャンディーを差し出し、満面の笑みで言いました。

「どーぞ!」

その無邪気な顔を見た瞬間、思わず笑ってしまいました。

私はずっと、息子に飴を食べさせようとしているのだと思っていました。

でも、そうではありません。ただ、自分の持っているものをあげたかっただけだったのです。

「そっかあ。ありがとうね。でも、気持ちだけもらうね」

私がそう言うと、お母さんもほっとしたように笑い、男の子の頭をなでました。

「赤ちゃんはまだ食べられないんだって。ありがとうね」

すると男の子は少し考えるような顔をして、今度はお母さんにキャンディーを差し出しました。

「どーぞ!」

「あら、今度はママなのね。ありがとう」

お母さんが困ったように笑いながら受け取った、そのときです。

私の腕の中にいた息子が、握っていた車のおもちゃを男の子のほうへ差し出したのです。

まるで、自分も「どうぞ」と言っているかのようでした。

「あらっ、こっちにもうつっちゃいましたね!」

お母さんの言葉に、私たちは顔を見合わせて大笑い。

さっきまで必死に逃げ回っていたのが嘘のようです。

小さな男の子の「どーぞ」に振り回され、最後は息子までまねをするなんて。

思い出すたびに、今でも笑ってしまう出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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