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「ちょっとだけだから、いいでしょ」水族館のタッチプールで娘を押しのけた女性。だが、係員の一言に黙り込んだ瞬間

  • 2026.10.25

ようやく順番が来た娘を、横から押しのけた女性

娘が保育園に通っていたころ、家族で水族館へ出かけたときのことです。

娘にヒトデなどの生き物をさわらせてあげたくて、私たちはタッチプールの列に並んでいました。

週末ということもあり、館内は大勢の家族連れでにぎわっていました。

夫は荷物を持って少し離れた通路で待ち、私は娘と一緒に順番を待っていました。

娘は何度も背伸びをして、プールの中をのぞこうとしています。

「ママ、ヒトデいるかな?」

「いるよ。もうちょっとだからね」

なかなか列が進まなくても、娘は楽しそうでした。

ようやく前の家族がプールから離れ、私たちの番になりました。

「ほら、行っておいで」

私が娘の背中をそっと押すと、娘はうれしそうにプールへ近づきました。

ところが、小さな手をふちに伸ばした瞬間です。

横から大人の女性が割り込んできて、肩で娘をぐいっと押しのけたのです。

「あっ、危ない!」

よろけた娘を、私はとっさに抱きとめました。

「すみません。この子、ずっと並んでいたんですけど…」

女性はちらりとこちらを見て、平然と言いました。

「ちょっとだけだから、いいでしょ」

そう言うと、袖をまくってプールに手を入れました。

後ろに並んでいた人たちも、何事かとこちらを見ています。

「でも、今は娘の順番で…」

私がもう一度声をかけると、女性はヒトデをつまみ上げながら、面倒そうに答えました。

「私がちょっとさわるだけよ。子どもなんだから、もう少し待てるでしょ」

あまりの言い方に、私は返す言葉が見つかりませんでした。

娘は私の腕の中で、今にも泣き出しそうな顔をしています。

係員が告げた一言に、女性は黙り込んだ

そのとき、制服姿の女性係員が近づいてきました。

「どうされましたか?」

私は、娘が順番を待っていたことと、前に出たところを押しのけられたことを伝えました。

係員は話を聞くと、女性に向き直って言いました。

「お客様、こちらは順番にご案内しています。恐れ入りますが、列の最後尾へお回りください」

穏やかですが、はっきりとした口調でした。

「えっ、でも…」

女性は何か言いかけましたが、係員がその場を離れずにいると、言葉を止めました。

周囲の視線も女性に集まっています。

すると、列の後ろから男の子の声が聞こえてきました。

「ちゃんと並ばなきゃ、だめなんだよ」

男の子のお母さんが慌ててその口を押さえましたが、声は周りにも聞こえていました。

女性は顔を赤くし、つまみ上げていたヒトデを水に戻しました。そして、何も言わずにプールから離れ、列の最後尾へ歩いていきました。

私はようやく肩の力が抜けました。

抱きとめていた娘をそっと立たせると、係員が娘の背中に手を添え、プールのふちまで案内してくれました。

「お待たせしました。そっと、指一本でさわってみてね」

娘は少し緊張した顔で手を伸ばし、ヒトデに指先をふれました。

「ママ、ざらざらしてる!」

さっきまで泣きそうだった娘が、目を輝かせて振り返ります。

その様子を見て、周りで並んでいた家族たちも笑顔になっていました。

私は係員に「ありがとうございました」と頭を下げました。

楽しみにしていた娘の時間を守ってもらえたことが、何よりうれしかったです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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