1. トップ
  2. 【保存版 奇跡の温泉】「湯力がとんでもない」 旅の取材歴30年以上・CREAトラベルエディターが明かす“もう一度泊まりたい”至福の温泉宿ベスト5

【保存版 奇跡の温泉】「湯力がとんでもない」 旅の取材歴30年以上・CREAトラベルエディターが明かす“もう一度泊まりたい”至福の温泉宿ベスト5

  • 2026.10.24

コンコンと湧き出る白濁の湯、足元からぽこぽこと湧き続ける新鮮な湯、肌あたりのまろやかさが際立つ湯……トラベルエディター歴30年以上、数多の温泉を知るCREA編集部員Uが「とにかく湯力が素晴らしい」と絶賛する温泉宿ベスト5を発表します。

※記載の内容は公開当時のものです。


【第5位】旅館 山河[熊本・黒川温泉]

旅館 山河[熊本・黒川温泉]。小川沿いの女性専用露天風呂「四季の湯」。

ひとり温泉は手持ち無沙汰になりそうで心配、という人に心強いのは、黒川温泉の「旅館 山河」のように、館内外でさまざまな時間が過ごせる宿。

3000坪の敷地に2つの自家源泉を有するこの旅館は、湯の花が舞う硫黄泉「薬師の湯」と透明な「美肌の湯」が、7つのお風呂で楽しめる趣向。

旅館 山河[熊本・黒川温泉]。湯の花が舞う「薬師の湯」の女性用大浴場。

館内の湯巡りだけでも一日過ごせる上に、ここ黒川温泉では、各旅館で販売されている「入湯手形」を買えば、他の旅館の温泉を3カ所もハシゴできる。

【第4位】養生館はるのひかり[神奈川・箱根湯本温泉]

養生館はるのひかり[神奈川・箱根湯本温泉]。温泉は源泉かけ流し。湯の温度は43℃、40℃、38℃。ぬるめの湯は副交感神経を活性化する作用がある。

「おひとりさま歓迎」を謳う宿が増えてきたとはいえ、「1部屋に複数人で泊まってくれたほうがありがたい」というのが宿の本音……。そんな宿の常識とは真逆をいくのが、「養生館はるのひかり」だ。

ここには1人専用の広い客室が3室用意されており、そのほかにも1人宿泊可能な部屋が8室あって「おひとりさま歓迎」を貫いている。にぎやかになりがちなグループ客は原則として受け付けず、基本は2泊以上、子ども連れも不可。温泉旅館の健康プランは数あれど、ここまで“整える”ことを徹底している宿はあまり見たことがない。

最寄り駅の箱根湯本駅は、今や外国人旅行者でにぎわう観光地。けれども、この宿が佇むのは、その喧騒から少し離れた静かな竹林の中だ。

大正時代の旧財閥の別邸として建てられた建物を引き継ぎ、2015年秋に開業。当時のまま残る茅葺き屋根の建物が懐かしい情緒を醸し出し、開業以来、多くのリピーターを惹きつけている。

養生館はるのひかり[神奈川・箱根湯本温泉]。ぬる湯にゆっくり浸かりたい人のために、防水加工が施された本も用意されている。

源泉かけ流しの温泉に入り、体にやさしい食事を味わい、心と体にじっくりと向き合う。そんな癒やしの時間を求める人にこそ、ふさわしい宿だ。

【第3位】あらや滔々庵[石川・山代温泉]

あらや滔々庵[石川・山代温泉]。客室付きの半露天風呂。ヒノキと湯の香りが、なんともいえないかぐわしい湯けむりに。

北陸きっての名湯・山代温泉で18代もの歴史を重ね、前田家歴代藩主の湯番頭として湯守りをしてきた「あらや滔々庵」。

宿に入ると、黄金の太陽を背負った豪快なカラスの衝立が出迎える。描いたのは、この地で陶芸に開眼し、加賀の美食と湯を堪能したという北大路魯山人だ。

あらや滔々庵[石川・山代温泉]。離れ「有栖川」のヒノキを贅沢にあしらった客室付き半露天風呂。

さらに数々の貴重な作品や魯山人の美の軌跡と交錯するように、館内や客室のあちこちに加賀や北陸と縁のある現代アートが。まるで小さな美術館のようだが無粋な説明書きなどはなく、古今の作品が宿の風景としてしっくりなじんでいる。

【第2位】鉛温泉 藤三旅館[岩手・花巻温泉郷]

鉛温泉 藤三旅館[岩手・花巻温泉郷]。山の清水を集めた白糸の滝が渓流に落ちる景色を間近に眺める「白糸の湯」。

絶景、美食、旅の目的はいろいろあれど、頭を空っぽにして、ただひたすら湯に耽るためだけに訪れたい宿がある。

開湯600年以上という鉛温泉が湧き出ずるのは、木々に埋もれた渓谷の谷間にぽつんと建つ一軒宿。あたりには店どころか民家も見当たらず、散歩道もない。

退屈する? なんて心配はご無用、だってここには極上の湯がそろっているから。

鉛温泉 藤三旅館[岩手・花巻温泉郷]。

4つある湯処はすべて源泉かけ流しで、名物の「白猿の湯」は足元から新鮮な湯がぽこぽこと湧き続ける全国でも希少な足元湧出温泉。ただし「白猿の湯」は基本混浴なので、宿についたら“入浴時間の時間割”を眺めつつ作戦会議(脳内)を始めよう。

「白猿の湯」は日に3度、女性専用に切り替わる。であれば、夕方まで入れる「白糸の湯」で汗を流し、軽くお酒を飲んで昼寝して。

【第1位】白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉[秋田・大館 日景温泉]

秋田と青森の境界に広がる白神山地において、古くから交通の要衝であり、難所と言われた矢立峠。日景温泉はこの地で明治26年に創業し、以来130年以上の歴史を紡いできました。宿を囲む森林一帯には樹齢300年近い貴重な天然の秋田杉をはじめ、ブナ、ミズナラ、トチなどの広葉樹も多く生育しています。

白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉[秋田・大館 日景温泉]。「日景温泉」の貸切家族風呂の露天「うるげる湯っこ」。「うるげる」とは秋田の言葉で「ふやける」という意味。

敷地が6,000坪もある広大な宿に客室数はわずか26室。日景温泉は旧湯治宿の趣を残しながら、客室は現代的にリノベーションされています。本館には温泉付きの特別室が3室あり、昭和館、静山館には和室、洋室、和洋室などいずれもゆったりとした、1名から4名まで利用できるさまざまなタイプの客室が用意されています。

滞在中は日常の喧騒から離れてとことんお湯を堪能し、英気を養ってほしいという宿の思いから、部屋にテレビが置かれていないのも特長。自然に包まれた宿で清流や木々の音色、鳥のさえずりに耳を傾け、満天の星空を仰ぎ見る豊かな時間が過ごせるのです。※wifiは完備されているのでご安心を。

白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉[秋田・大館 日景温泉]。大浴場「ぬぐだまる湯っこ」の女湯の内湯。

文=小松 めぐみ、野添ちかこ、嶺月 香里、CREA編集部 写真=水﨑浩志、平松市聖、橋本 篤、嶋崎征弘

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ