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野性爆弾くっきー!が愛車『プレジデント』を長年愛する理由「車もギターもズタボロが好き」愛車7台&旧車バイクへの深すぎるこだわり

  • 2026.10.24

スタイリスト服部昌孝のマシン沼。VOL.17 服部昌孝と野性爆弾くっきー!とマシン沼。

あいみょん、米津玄師、RADWIMPS、ちゃんみななどの人気アーティストや有名俳優のスタイリングを多数手がけ、ファッション業界にその名を轟(とどろ)かす男、服部昌孝。この連載企画「スタイリスト服部昌孝のマシン沼。」では、免許取得直後からどっぷりと“マシン沼”にハマってしまった彼が、乗り物に対して深い愛情を注ぐ方々に話を聞いていきます。

免許を取得してから早4年。興味があることにはとことん追求したくなる性格も相まって、所有マシンはあっという間に爆増(下記所有リスト参照)!ちなみに現在もニューマシンを虎視眈々と狙い続けています。

第17回のゲストはくっきー!さん。ニッサンの最上級モデル・プレジデントはさすがの風格!

17回目のお相手は野性爆弾のくっきー!さん。お笑いはもちろん、アートや音楽の世界でもオリジナリティを発揮しまくっている奇才(!?)が、UKパンクカルチャーに強く影響を受けたバイク乗りというのは有名な話。そんなくっきー!さんの愛車が気になる!ってことで、いま乗っている車を紹介してもらうことに。バイク選びとはまた違ったセンスの良さに触れちゃおう。

【服部昌孝の所有マシンリスト】

自動車
・マツダ・サバンナRX-7(1983年式)
・スズキ・ジムニー(2022年式)
・ルノー・4(キャトル)(1973年式)
・トヨタ・マークⅡワゴン(1990年式)
・ダットサン・240Z(1971年式)
・米国トヨタ・タコマ(1995年式)
・ボルボ・240 GL Limited(1990年式)
・ニッサン・キャラバン(2023年式)

バイク
・スズキ・GSX400インパルス タイプS(1996年式)
・スズキ・GSX750S3カタナ(1984年式)
・ハーレーダビッドソンXLCR(1977年式)
・ホンダ・スペーシー125 ストライカー(198?年式)
・ハーレーダビッドソンXL1200Sカスタム(紫電モデル)

車は国産派?くっきー!さんの意外なチョイス

服部昌孝(以下、服部) めちゃくちゃ渋いですね。どれくらい乗ってるんですか?

くっきー! 10年くらい経ちますね。実はこれ、2台目で。
前も同じのに乗ってたんですけど、オカマ掘られちゃって乗り換えたんですよ。
だから、プレジデントって意味だともう15年近く経つのかな。

くっきー!さんと愛車のニッサン・プレジデント ソブリン VIP 90年式

服部 長い付き合いですね。
車もそうですけど、くっきー!さんは古着やギターが好きだし、気に入ったものを長く使っている印象がありました。

くっきー! 長く使うほうだと思います。
ただ、「きれいに乗りたい」は全然なくて。
車もギターもズタボロが好きですね。

全長5メートル超え。ニッサンが誇る最高級グレードのセダンで、ショーファーカー(専属運転手をつけるVIP向けの車)の代表格

アメ車のようなゴツいフロントグリル。オーナメントやエンブレムを外しているため見た目はすっきり。フェンダーミラーからドアミラーに変更済

全体的にキズや錆はあるもののコンディションは良好。元々は黒だったボディを白に全塗装している。レトロなCHAMPIONステッカーがよく馴染む

服部 いままではどんな車に乗ってきたんですか?

くっきー! 最初に買ったのはY30型のニッサン・グロリアバン。
その次がトヨタ・センチュリーで、それからプレジデントを2台続けてって感じです。

服部 へぇー!車は国産派ってことですか?

アメリカのカスタムホイールブランド「クレーガー(CRAGAR)」の5スポークホイールを長く愛用。タイヤもクラシックなムードを醸すホワイトリボン

くっきー! アメ車は好きなんですけど、怖くてよう乗れんくて。
だから、アメ車の雰囲気に近い国産車が好きなのかもしれないです。

服部 アメ車に引けを取らないくらいのボリューム感ありますよね。
にしても、スモークが貼ってあるからなのか、かなりイカつめの仕上がり(笑)。

くっきー! 古い車って本当はスモーク貼らないほうが見た目的にも視認性的にもいいじゃないですか?
とはいえ、この車に家族を乗せることもあるんで、まぁしゃーなしというか。

英国のバイクメーカーが好きなくっきー!さんだけど、車はちょっと違うらしい。「イギリスの車ってこじんまりとしてるし、あんまり好みじゃなくて。それに、この体格の男がミニクーパーから出てきたら、ジョジョ3部に登場するズィー・ズィーみたいになるでしょ」

服部 肩平(キャタピラ)ちゃんや告人(コックピット)くんも乗るなら、見えないようにしなきゃですね。

くっきー! お!うちの子どもの名前、よう知ってますね(笑)。

服部 そりゃもう(笑)。くっきー!さんのファンですから。

プレジデントのほかに1台、ファミリーカーを所有しているのだそう

服部 乗りたい車ってあります?

くっきー! なんやろな、1回乗ってみたいのはポルシェですかね。
家族を乗せる用にパナメーラを検討した時期があって。
「目立つのは嫌」って言われて諦めました。

服部 ただでさえお父さんが目立つから。

くっきー! 鬼目立つ。地獄ですわ(笑)。

いま見てもグッとくる、昔のデザイン。

くっきー! この車、ロータリーエンジンってやつですよね?
乗ったことないからわからんけど、やっぱ速いのが良さ?

服部 速いっちゃ速いですけど、良さとなると回転ですかね。
ちょっと(エンジン)かけてみますか?

くっきー! いいですか?じゃあ、せっかくなんで。
車高低っ!エグい、乗るだけで腰いわすかも(笑)。

マツダ・サバンナRX-7に乗るくっきー!さん。「シートにちゃんと座ったら思った以上に見晴らしがいいですね。ていうか、地面に手つくやん!指先ジャリジャリになるわ」

服部 慣れれば運転もしやすいんですよ。

くっきー! そうなんや。これって当時モノのハンドル?

服部 そうです。ラジオとかもまだ生きてます。

「ルーフも手動なんや。この昭和な感じ、たまらんっすね」

服部 一応4人乗りですけど、ほぼ2シーターっすね。

くっきー! たしかに。後ろに人は乗れんでしょうね(笑)。
でも、ええなぁ。当時の人らが頑張って未来感出そうとしてたのがよくわかる。

服部 そうなんですよ。そういうところもかわいくて。

「車高が低すぎて、普通に歩いてたら視界に入らんのとちゃいます?」

服部 当時の純正パーツのままノーマルで乗るのが好きで。
フロントバンパーはデッドストックが見つかったので付け替えてます。

くっきー! そういうの見つかるとうれしいですよね。
たしかにこれいじるの、ちょっともったいない気がする。
あれ?そのTシャツ、舘ひろしさんやん。西部警察?

服部 そうです。
これは去年、舘さんのデビュー50周年を記念して、ビームスがポップアップショップを開催したんです。
そこで作ったTシャツで、いくつかのブランドと一緒に自分の会社「服部プロ」もコラボさせてもらいました。

くっきー! マジっすか。舘T、ええなぁ。

ビームス監修のもとに実現した舘プロ×服部プロのコラボレーションTシャツ。ちなみに服部氏が着けているドライビンググローブも英国の老舗手袋メーカー「デンツ(DENTS)」と服部プロのコラボ作

サバンナのホイールはロータリーエンジンの心臓部である三角形のローター(通称:おにぎり)を模したユニークなデザイン。リミテッドなど一部グレードに装着されていたのだそう

くっきー! ちょっとレトロなテイストが好みとか?生まれは昭和ですか?

服部 昭和60年生まれで、高校生の頃に『ビーチボーイズ(1997年)』を観て育った世代です。
あのドラマにルノー・4(キャトル)が出てくるんですよ。

くっきー! あの押してたやつ?

服部 そうです。
あれは白ですけど、自分は73年式の赤いルノー・4に乗ってます。

くっきー! てことは、50年以上前の車かぁ。
いい具合にヴィンテージですね。

内装カスタムは最小限。でも、“好き”が詰まった空間

服部 くっきー!さんの車、中を見せてもらっていいですか?

くっきー! どうぞどうぞ。

ステアリングはクラシックカーからスポーツカーまで幅広く愛されているイタリアのメーカー「ナルディ(NARDI)」

くっきー! 変えたんはハンドルとシフトノブくらいですね。
ノブには最初、デビルの顔を付けてたんですけど、触るたびにツノが当たって痛いからやめましたわ。

服部 (笑)。
やっぱ広いし、高級感ありますね。
これぞショーファーカーって感じ。

メーターパネルやインパネは90年式らしくシンプル。だけど佇まいから高級感が漂ってくる

現在は丸型のクリスタルシフトノブを装着

ダッシュボード上のトレーに置かれた小物たち

「ムーンアイズ(MOONEYES)」のラバー製フロアマット

服部 たまにマニュアル車に乗りたくなったりしませんか?

くっきー! でも東京じゃ大変でしょ?赤坂近辺なんて坂道多すぎるし。
逆に、スタイリストでいろんなとこ行くのにようマニュアル乗れますね。

服部 免許を取ってからずっとマニュアルを運転してるので慣れたんだと思います。
とはいえ、まだ4年くらいしか経ってないんですけど。

「免許を取るまで、趣味と言えるのが服しかなかったんです。だから、やっと趣味らしい趣味ができてうれしいんですよね」

くっきー! えぇ!? それでいま、何台持ってるんですか?

服部 最近2台減ったんで、いまは8台です。

くっきー! ヤバいやん。めっちゃ多い(笑)。

服部 普段は軽のスズキ・ジムニーでリースを回ってます。
それもマニュアル車ですね。

くっきー! すごいな。運転するのがホンマに好きなんやろなぁ。

7台持ちと5台持ち。バイク沼にハマる男たち

服部 くっきー!さんといえばバイクのイメージが強くて。
自分はいま5台あるんですけど、何台乗ってますか?

くっきー! 7台ですね。

服部 やっぱりイギリス車が好きですか?

くっきー! 日本の古いバイクも好きやけど、一番好きってなるとイギリスの古いバイクになっちゃいますね。

英国の老舗バイクメーカー「トライアンフ(TRIUMPH)」のヴィンテージバイクを2台所有しているくっきー!さん。実は最近、知り合いから、同じく英国バイクメーカー「ビーエスエー(BSA)」のオフロードモデル・ビクター(Victor)を譲ってもらったらしい

服部 イギリスの旧車って、国産とペダルが逆なんでしたっけ?

くっきー! そうです。
右足がシフトで、左足がブレーキ。
トライアンフに乗ってだいぶ経つのに、急に止まらなあかんってときはいまだに踏み間違えます。

服部 自分の車も、いろんな種類のシフトがあるのでちょっとわかります。
一瞬、「どっちだっけ?」ってなりますよね。

くっきー! なるなる(笑)。

「以前、スズキ・GT380に乗ってたんですけど、その『どっちだっけ?』ってなるのが嫌なのもあって、結局手放したんですよ」

くっきー! バイクにも乗るんですよね。
どんな感じのが好きですか?

服部 スポーツタイプがけっこう好きで。
いま乗ってるのだと、スズキ・カタナやインパルス、ハーレーのXLCRとか。

くっきー! XLCRってカフェレーサースタイルでしょ?
ハーレーはそんなに興味ないんですけど、唯一乗ってみたかったモデルですわ。

服部 いいですよね。
映画『ブラック・レイン』の影響ですか?

くっきー! いやいや、シンプルにフォルムがかっこええなって。

「XLCR、気に入ってます?もしあれやったら、言ってくれればいつでも。え?800万出す言うても無理?」

服部 なんかこういうくだり、ハンバーグ師匠とよくやるなぁ(笑)。

くっきー! あいつと俺、同期です(笑)。
じゃあ、俺が持ってるバイクと交換はどうです?

服部 ちなみにどれと交換ですか?

くっきー! ACMAのベスパ。スワンネックで50年代のヴィンテージ。
かわいいんですわ。125ccあるのにフルスロットルで30km/hくらいしか出ない。

服部 ベスパには乗ってみたいですけど、冗談ですよね?

「自分はホンダ・スペイシー125ストライカーにも乗ってます。映画『ターミネーター』でサラ・コナーが乗ってたバイクです」

くっきー! 劇用車ばっかですやん(笑)。んじゃ、カタナは『西部警察』からってこと?

服部 それもあるんですけど、自分の親父がスズキで働いてたんです。
なので、スズキのマシンに乗ることが親孝行になればなと。

くっきー! へぇーそうなんや!お父さん、ええ息子持ちはりましたなぁ。

モッズにパンク。UKのスタイルってやっぱりかっこいい

服部 そういえば以前、原宿でバイクに乗ってるくっきー!さんを見かけたことがあります。

くっきー! ほんまですか?
めっちゃ姿勢よかったでしょ?前傾姿勢やと腰痛になるから。
特にベスパに乗ってるときはカッコつけてて、足で「こっち曲がりま〜す」って信号出したり。

服部 スタイルがあってめちゃめちゃ素敵でした。

「イギリスに行ったとき、スーツ着てスポーティなバイクに乗ってる人が街を走ってて。あれで通勤しとるって思うと、なんかかっけーなって思っちゃうんですよね」

服部 自分はいま、「&サンズ(UNITED ARROWS &SONS by MASATAKA HATTORI)」でドレスコレクションを展開させてもらっていて。
その中でタイトな3ボタンスーツを作ったんです。
実はそれ、インスピレーション源はくっきー!さんなんですよ。

くっきー! どういうこと?

服部 くっきー!さんって、ブリティッシュスタイルのスーツをぴったり目に合わせるじゃないですか。
いま、スーツをああやって着こなすのが新鮮でかっこいいなと思って。

くっきー! ほなアローズから出てるスーツに、この俺が間接的に関わらせてもらってるってことですか?
やばっ、めっちゃうれしいわ。

「スーツでバイクに乗るスタイルに憧れがあって。くっきー!さんのファッションは俺のもろ好み。ほかにも、モーターサイクルウェアを展開している紫電(SHIDEN)ってブランドのディレクターもやらせてもらっています」

服部 ガチのバイクウェアで街を歩くのってちょっとしんどいじゃないですか。
バイクを降りてもかっこいい服を作りたかったんです。

くっきー! いろいろ作ってるんすね、楽しそう。
で、本業はなにをされてる人でしたっけ(笑)。

服部 スタイリストです(笑)。
くっきー!さんもYouTubeで作ったものを発信してますよね。
スーツやライダースジャケット、ブーツとか。
そこから影響を受けることは多いし、けっこう楽しみにしてて。

くっきー! 観てくれてるんや、ありがとうございます。

「あいみょんは昔、雑誌の企画で対談したことあって。俺ごときを憧れの人って言うてくれた優しいオナゴですわ。いまや爆売れですよね」

服部 みょん(あいみょん)も覚えてると思いますよ。
いやー、今日はいろいろとお話できて楽しかったです!
ありがとうございました。

くっきー! いやいや、こちらこそ。
そんじゃ、また!
ありがとうございましたー!

撮影現場をあとにするくっきー!さん。お疲れ様でした!

Profile/くっきー!

1976年生まれ。滋賀県出身。1997年、相方のロッシーとお笑いコンビ「野性爆弾」を結成。ネタ作りからコントの小道具まですべて自身で手がけている。中学生の頃からバンドにハマり、パンク・ロックに熱中。「ジェニーハイ」のベース、「THE SESELAGEES」のギターとして音楽活動を行う。また、アーティストとして多数作品を発表しており、無二の世界観が高く評価されている。
くっきー!インスタグラム:@nikuguso_taro
くっきー!X:@yodareyodare

Profile/服部昌孝(はっとり・まさたか)

1985年、静岡県浜松市生まれ。2012年に独立。人気アーティストや有名俳優のスタイリングをはじめ、エディトリアルディレクションやテレビCM、ミュージックビデオ制作など多岐に渡り活動を展開。2020年に制作プロダクション「株式会社服部プロ」を発足。2024年秋冬シーズンからモーターサイクルカルチャーを軸にしたブランド「SHIDEN(紫電)」のディレクターとして始動。
服部昌孝インスタグラム:@masataka_hattori
服部のマシン愛インスタグラム:@hattori__motor_machine
SHIDENインスタグラム:@shiden_beyond_the_speed

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