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【ネタバレあり】「あいの里」シーズン3、枯れ専・子持ちの恋・亡き夫への想い...。大人の恋も千差万別。元ピアニストの感動的な告白に涙【13~16話レビュー】

  • 2026.10.23

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35歳から60代の男女が人生“最後のパートナー”を見つける恋愛リアリティ番組『あいの里』のシーズン3が始まった。住民が家屋をリフォームしながら、共同生活をしていくというコンセプトの中で、大人たちの“キラキラしない”リアルすぎる恋愛が繰り広げられる。

シーズン3の舞台は静岡。富士山が拝める綺麗なコテージに早速8人の住民が集まった。番組内で好きな人ができたら、丘の上にある「あいの鐘」を鳴らし、自分のタイミングで思いを伝えることができる独自の告白システムも見どころだ。今回の記事では、配信されたエピソード13〜16をダイジェスト形式で振り返る。

※以下はがっつりネタバレなので、未視聴の方は要注意です!

慎重派のKEIがワカメへの恋心を確信、猛烈なアプローチへ

今週の大きな見どころは、KEIからワカメへの告白だろう。KEIといえば、イケメンかつ高身長でありながら、引っ込み思案な性格からこれまで恋愛面で全く動きがなかった男である。KEIはえのかのへ淡い恋心を抱くも、その気持ちを確信する前に彼女は去ってしまい、ひどく後悔することになる。加えて、そんな彼の慎重すぎる姿を見て、一時は好印象を抱いていたワカメの気持ちすらも離れてしまう始末。

石橋を叩きすぎて、結局渡らないタイプと自称する彼が、しかし今週はワカメに猛烈なアプローチをかけ、告白まですることとなる。そのきっかけは、ワカメが近々里を離れると伝えたことだ。

ひとりで子どもを育てながら、飲食店で勤務していたワカメは、自分のお店を持つことができるチャンスが到来したことで、里を離れる決意をする。新しい住民の嵐に淡い恋心を抱きつつも、自分に子どもがいること、そしてそれを相手が受け入れる覚悟をするまでにはあまりに時間が短いことを痛感し、気持ちに蓋をすることに。

「そんな短期間で人を好きになれるわけないんですよね」「バカだなと思って。それをしようとしてた自分が」ワカメのそんなセリフからは、恋愛を目的とした共同生活の中での焦りのようなものを感じる。恋愛をしに来たわけだから、ちょっとした恋の可能性にも敏感になってしまうのは当然のことだ。しかし一方で、ワカメは里を出る決意をしたからこそ、里を出たあとのことをより現実的に考えるようになったのかもしれない。

そして、ワカメはKEIにだけ「帰らなきゃいけなくて」と伝える。理由として「誰にも言えないのがすごく辛くて」と付け加えてはいたが、同時にどこかでKEIに可能性を感じていたからこそ伝えたのではないかとも思う。パクチーに一切ほのめかすこともなく里を去ったえのかのと対照的である。そこには、慎重すぎるKEIに対しての、ワカメなりの歩み寄りととも感じた。

ピアノの即興演奏と共に告白、2組目のカップルが誕生

ワカメに対する恋心を確信してからのKEIは、積極的にアプローチを繰り返すようになる。子連れであることを懸念していたワカメに対して、「(相手が)お子さんを持ってるってことは自分にとってはうれしいと思う」「経験不足だったり、自分に対しての不安があるだけ」と語るその言葉選びに彼の善良さを感じた。

そして告白のとき。ワカメとのガーデニング作業中に「行動で示してくるわ」と宣言し、そのまま鐘へ。格好良すぎる!

告白での「(ワカメの子を)自分の子どもとして 絶対にその子たちに対して人として裏切るようなことはしない」という言葉もすごくよかった。そしてKEIは次の場所へとワカメを誘う。着いた先には、大きなグランドピアノがあった。これまでの生活を振り返りながら、まさかの即興での演奏をするという。いまだかつてこの里でこんなにロマンチックな告白シーンがあっただろうか。

KEIの行動の変化を見ていると、何歳になっても人は変われるのだ、となんだか勇気をもらえたような気持ちになってくる。恋は急いでするものではないけど、相手がいるからこそ焦ったり悩んだりしながら、自分ひとりでは実現しえなかったような成長を遂げたりする。KEIが自分らしく成長することができたのは、最後まで「KEIらしさ」を良さとして伝えてくれていたワカメがいたからだろう。そしてワカメはKEIの告白を受け入れる。博士とむぅこに続き、2組目のカップルが誕生した。

新たな住民の登場で、パクチーに新たな恋の矢印が!

えのかの、博士、むぅこが里を去り、新たにLとおまり、ばんぶーと嵐が訪れた。パクチーはKEIと話しているときに、えのかのとの別れをまだ引きずっていることを明かす。「奮い立たせている感じ」と話しながらも、里を去る選択をしないあたりまだ恋愛をしようという気力は残っているのだろう。とはいえ、あそこまで深く考えてアプローチしていた片想いが、告白のチャンスすら得られずに終わってしまったのだ。そう簡単に切り替えもできない。

一方で、自称枯れ専のLは、パクチーが気になる様子。パクチーも彼女としゃべっているときはなんだか楽し気だ。正直、Lはかなりクセが強い話し方や言葉選びをする人なので、好き嫌いは分かれそうなタイプだが、そんな彼女の言動一つ一つに、パクチーは一度もギョッとしたり引いたりせず、平常心で迎え撃つ。もうその時点でかなりお似合いだ。

対等に渡り合う2人の姿が、お互いに悪しからず思っている小学生男女の戯れのように見えて、なんだか微笑ましい。「いい歳してみっともない」と思う人もいるかもしれないが、いい歳になってもこんな形で人と繋がり合う姿は、個人的にはかなり希望を感じる。というか、「あいの里」にはそれを見たくて期待しているところがある。いくつになっても、大人気ない姿を晒したって良いのだ。

ばんぶーからカコへの淡い恋心、そして親分の帰還

元原発エンジニアで早期退職をしたばんぶーは、過去に乳がんを患った経験を明かしたカコに好意を抱くようになる。しかし、ぐいぐいアプローチしてくるばんぶーに対して、カコはちょっと引き気味だ。そして、ここにきて親分が里に帰ってくる。

長期間療養で里を離れていたとは思えないほど、親分は早々に新住民たちに溶け込んでしまうのが流石だ。親分がいるだけで、食卓がパッと明るくなる。想いを寄せていたバロンは去ってしまった後だが、親分は初対面のばんぶーとの共通点の多さに驚き、気が付けば恋に落ちていた。そして、ばんぶーもまた親分に向き合おうとする。お互いに明るくポジティブで、前向きな性格。社交性もあり、老後の考え方も似通っている。ここまでお似合いの2人もいないのではないか。親分が喉を痛めて里を離れていなければ、この2人は出会わなかったのだと思うと、運命のいたずらを感じる。

とはいえ、ばんぶーはもともとカコに想いを寄せていたし、そう簡単に乗り換えるようなタイプでもなさそうだ。ここから親分とカコ、どちらを選ぶのか、まだまだ分からない。里に来る前に検査で結果がよくなかったことで恋愛に一歩踏み出せないカコ、亡くなった夫のお墓をこれからも大事にしたいと思っている親分、どちらを選んでもこれから共に生きていくためには相手だけではなく、その先にある病や家族ごと受け入れる必要がある。

ただ、いずれにしてもばんぶーが自分と同世代の女性を恋愛対象として見ているのは、一視聴者からすると好印象だ。あいの里は年齢の条件がある一方で、下は30代、上は60代と、参加者の年齢差がかなり大きい恋愛リアリティショーでもある。これまで男性陣が若い女性にいきがちだった中で、ばんぶーは自分と同世代の女性と共に生きていくことを考えている。そこに彼の成熟した人間性を感じた。

パクチーとL、ばんぶーと親分、カコ、ここの恋愛模様が果たしてどのような決着を見せるのか。それはまた来週。先週のむぅこと博士に引き続き、今週もまたKEIとワカメの素敵な告白シーンで余韻に浸れる回だった。

文=園田もなか

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