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「弁当が冷めたから持って帰れない、全部作り直せ」ソースのつけ忘れに怒った男性客。だが、マネージャーが返した言葉

  • 2026.10.24

15個ほどのお弁当を買った男性客

お弁当屋さんでアルバイトをしていたころの話です。昼どきのお店はいつも混み合っていて、その日も私はレジに立っていました。

そこへ、男性客がお弁当を15個ほどまとめて注文しました。

私はできあがったお弁当をいくつかの袋に分け、必要なソースの小袋も添えたつもりでお渡ししました。

男性は袋をいくつも提げて、車へ運んでいきました。

ところが、しばらくすると先ほどの男性が、お弁当の入った袋を抱えて戻ってきたのです。

カウンターに袋をどさりと置くと、手に持っていたソースの小袋を見せながら言いました。

「おい、ソースが足りないぞ」

慌てて袋の中を確認すると、注文されたうちの1種類のお弁当に、ソースを付け忘れていました。

「申し訳ありません!すぐに足りない分をお入れします」

私は頭を下げ、急いで不足分のソースを用意して袋に入れました。

これで済むと思ったのですが、男性は納得してくれませんでした。

「弁当が冷めたから持って帰れない、全部作り直せ」

「えっ、全部ですか…?」

男性はカウンターを指でたたきながら、さらに声を荒らげました。

ソースを付け忘れたのはこちらのミスです。しかし、ほかのお弁当も含めてすべて作り直すとなると、私だけでは判断できません。

「申し訳ありません。全部となると、私では判断できなくて……」

「だったらマネージャーを呼べ!」

男性の怒鳴り声が店内に響き、後ろに並んでいたお客さんたちも気まずそうに目をそらしました。

マネージャーが伝えた、作り直しの範囲

奥から出てきたマネージャーは、レジの横に立つと、男性の話を最後まで聞きました。

そして、落ち着いた声で答えました。

「ソースの入れ忘れは、こちらのミスです。本当に申し訳ありません。入っていなかった種類のお弁当は、すぐに作り直します」

「だから、全部だって言ってるだろ!」

男性が不満そうに身を乗り出します。

それでもマネージャーは声を荒らげず、はっきりと伝えました。

「申し訳ありません。ただ、ほかのお弁当はご注文どおりにお渡ししています。すべてを作り直すことはできません」

男性は何か言い返そうとしたようでしたが、しばらく黙ったまま、ソースの小袋を握っていた手を下ろしました。

マネージャーは厨房へ声をかけ、ソースを付け忘れた種類のお弁当だけを作り直すよう指示しました。

できたてのお弁当を私が差し出すと、男性は何も言わずに受け取り、ほかの袋も抱えて店を出ていきました。

男性の姿が見えなくなると、私はようやく肩の力が抜けました。

すると、マネージャーが私に声をかけました。

「つけ忘れは、次から気をつけよう。でも、ちゃんと謝れていたのはよかったよ」

「はい……。本当にすみませんでした」

私はもう一度、深く頭を下げました。

それ以来、ソースを添えるときには、伝票と袋を指さしながら、数を確認するようになりました。

ミスをしたら、まずきちんと謝ること。そして、自分では判断できない要求を受けたときは、責任者に相談すること。

あの日、落ち着いて対応してくれたマネージャーの姿は、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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