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「この荷物誰のや!邪魔やろさっさと片付けろや!」すべり台で子どもたちを怒鳴った母親。だが、女の子が返した一言

  • 2026.10.24
「この荷物誰のや!邪魔やろさっさと片付けろや!」すべり台で子どもたちを怒鳴った母親。だが、女の子が返した一言

休日のすべり台に響いた大声

休日の昼、私は公園のベンチに座り、砂場で遊ぶ息子を見守っていました。

正面の大きなすべり台では、小学生くらいの子どもたちが3人で遊んでいます。

すべり台のいちばん上の踊り場の隅には、子どもたちの水筒やリュックが置かれていました。

そこへ、小さな子どもの手を引いた母親が階段を上がってきたのです。

母親は荷物を見るなり、眉をひそめました。

「なんなん、これ」

小さな子を遊ばせるには、荷物が気になったのかもしれません。

しかし、次の瞬間、母親は突然声を張り上げました。

「この荷物誰のや!邪魔やろさっさと片付けろや!」

その大声に、近くのベンチにいた保護者たちも振り向きました。子どもたちは驚いた顔で立ち止まっています。

「ごめんなさい、すぐどけます」

女の子が慌ててリュックを抱えました。すると、隣の男の子が納得できない様子でつぶやきました。

「ちょっと置いてただけやのに…」

「ええから、行こ」

もう1人の子が男の子の腕を引きます。

ところが母親は、さらに声を荒らげました。

「口答えすんな!はよせえ!」

3人は荷物を抱えて階段を下り、ベンチの横に座り込みました。

確かに、遊具の上に荷物を置いたままにするのはよくありません。

それでも、あんなふうに怒鳴る必要があったのでしょうか。

私は息子の様子を見ながら、何も言えなかったことが気になっていました。

母親が置いていった小さな水筒

そのあと母親は、自分の子どもの肩から小さな水筒を外しました。

そして、先ほど3人に荷物を片付けさせた踊り場の隅に、その水筒を置いたのです。

母親は子どもと一緒に、何度もすべり台を楽しんでいました。

しばらくして、母親は子どもの手を引き、すべり台の下から帰ろうとしました。

しかし、踊り場には水筒が一つ、残されたままでした。

それに気づいたのは、先ほど怒鳴られた女の子でした。

女の子は階段を上り、水筒を両手で持つと、そのまますべりおりてきました。

そして母親の前に立ち、水筒を差し出したのです。

「これ、誰の荷物ですか?」

母親は一瞬、口を開きかけました。しかし、すぐには言葉が出てきません。

近くにいた保護者たちも、その様子を見ていました。

先ほど他人の荷物を怒鳴って片付けさせた場所に、今度は自分の子どもの水筒を置き忘れていたのです。

母親は顔を赤くし、女の子から水筒を受け取りました。

「……ありがとう」

小さな声でそう言うと、子どもの手を引き、誰とも目を合わせずに足早に公園を出ていきました。

「おかえり。次、競争しよ」

戻ってきた女の子に、友達が声をかけました。

女の子はうなずくと、またすべり台の階段を上っていきました。

怒鳴り返すわけでも、相手を責めるわけでもなく、ただ水筒を届けた女の子。

その姿を見て、私は心の中で拍手を送りました。すべり台からは、再び子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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