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「どうしたの?やられたの?」砂場でわが子を悪者にした母親たち。だが、立ち去ろうとした2人に、ベンチの女性が告げた事実

  • 2026.10.23

スコップを返そうとしただけなのに

子どもがまだ小さかったころ、昼間の公園で起きた出来事です。私は砂場でわが子の隣にしゃがみ、一緒に砂山を作っていました。

砂場のふちには、わが子と同じくらいの年ごろの子を連れた母親が2人いました。

2人はおしゃべりに夢中で、子どもたちの様子はあまり見ていないようでした。

しばらくすると、わが子が近くにいた子のスコップを拾い上げました。

「それ、お友だちのスコップだよ。返そうね」

そう声をかけると、わが子はこくんとうなずき、両手でスコップを持って相手の子に差し出しました。

まだ言葉を話せない年ごろでしたが、私の言ったことは伝わったようです。

ところが、その子が突然、わっと泣き出したのです。

泣き声を聞いた母親の1人が振り返り、わが子に厳しい視線を向けました。

「どうしたの?やられたの?」

母親は砂場に入って子どもを抱き上げると、わが子が差し出していたスコップをその手から取りました。

「こわかったね。もう大丈夫よ」

「あの、違うんです。うちの子は返そうとして…」

慌てて説明しようとしましたが、母親は私の話を最後まで聞かず、もう1人の母親のところへ戻ってしまいました。

「親がそばにいて、あれだもんね」

「ちゃんと見ててほしいよね」

2人は私たちをちらちら見ながら、聞こえる声で話していました。

何もしていないわが子が悪者にされている。そう思うと悔しくて、すぐには言葉が出ませんでした。

わが子は、スコップがなくなった両手をじっと見つめています。

せめて誤解だけでも解きたかったのですが、母親たちはそのまま砂場を離れようとしていました。

ベンチから聞こえた、思いがけない一言

そのとき、砂場の横のベンチに座っていた年配の女性が立ち上がりました。

滑り台で遊ぶお孫さんを、そこから見守っていた方です。

「ちょっと待ってください。その子、スコップを返そうとしていただけですよ。私、ここから見ていましたから」

突然声をかけられ、母親2人は足を止めました。

女性は落ち着いた声で続けました。

「お母さんに言われて、ちゃんと渡そうとしていたんです。何も悪いことしていませんよ」

滑り台のそばにいたほかの保護者たちも、女性の言葉に静かにうなずいていました。

スコップを持った母親の顔が赤くなりました。もう1人の母親と気まずそうに顔を見合わせましたが、2人とも何も言い返しません。

そして、そのまま足早に公園を去っていきました。

年配の女性は砂場まで歩いてくると、わが子の頭をそっとなでてくれました。

「ちゃんと返そうとしたんだね。えらかったね」

その言葉に、わが子はにっこり笑いました。

「ありがとうございます。本当に、助かりました……」

私は立ち上がり、女性に深く頭を下げました。

誤解されたことは悲しかったですが、そばで見ていた人が本当のことを伝えてくれた。そのことが、何よりありがたく感じられた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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