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「ほらね、言ったでしょ」ドリンクバーでミルクを何度も取りに行く男性客。だが、会計のときに義母が得意げになったワケ

  • 2026.10.23
「ほらね、言ったでしょ」ドリンクバーでミルクを何度も取りに行く男性客。だが、会計のときに義母が得意げになったワケ

ドリンクバーで見かけた不思議な男性

義母と、大人になった娘ふたりと、ファミレスでランチをした日のことです。

昼どきの店内はほどよくにぎわっていて、私たちはテーブル席で料理が来るのを待っていました。

そろそろ飲み物を取りに行こうかと話していたとき、ドリンクバーの前に立つ男性客が目に入りました。

男性の両手には、コーヒー用の小さなミルクの容器がいっぱい。ざっと20個ほどあったと思います。

「えっ、あんなに持っていくの?」

思わず小声でつぶやくと、義母も男性のほうを見ました。

男性は近くの自分の席に戻ると、容器を一つずつ開け、空のグラスに注ぎはじめたのです。

使い終わった容器は、別のグラスへ。あっという間に小さな容器の山ができていきます。

「あれ、全部ミルクですよね」

「そうみたいね。コーヒーは入れないのかしら」

義母も不思議そうな顔をしています。

やがて男性は、ミルクを注いだグラスを持ち上げると、おいしそうに飲み干しました。

その満足そうな表情を見て、私と義母は思わず顔を見合わせました。

「よっぽど好きなんでしょうねえ」

義母はそう言いながらも、まだ気になる様子でした。

義母の予想と、レジで聞こえた一言

ところが、驚いたのはそのあとです。

男性は再び立ち上がってドリンクバーへ向かい、また両手いっぱいにミルクの容器を抱えて戻ってきたのです。

「えっ、また取りに行った!」

私が驚いていると、義母がそっと顔を近づけてきました。

「ねえ、絶対、年中やってるのよ」

「えー、そうですかね?」

「だって、あんなに手際がいいんだもの。慣れてるわよ、きっと」

向かいに座る娘たちも、私たちの会話を聞いて笑いをこらえています。

「おばあちゃん、見すぎだって」

「だって、気になるじゃない」

義母は少し照れくさそうに笑いました。

料理が運ばれてからも、私たちはつい男性の様子が気になり、何度かそちらを見てしまいました。

男性は周囲の視線を気にする様子もなく、ミルクの容器を一つずつ開けては、のんびりと味わっています。

やがて男性は満足そうに席を立ち、レジへ向かいました。

ちょうど食事を終えた私たちも会計へ向かい、偶然、男性の後ろに並ぶことになりました。

すると、レジの店員が男性の顔を見て、にこやかに声をかけたのです。

「いつもありがとうございます」

男性も慣れた様子で笑顔を返しました。

「いやあ、今日もミルクばっかり飲んじゃったよ。コーヒーより、こっちが好きでね」

店員も笑顔で応じ、男性は軽く会釈をして店を出ていきました。

そのやり取りを聞いた瞬間、義母が私の腕を軽くつつきました。

「ほらね、言ったでしょ」

振り向くと、義母はなんとも得意げな顔をしています。

「本当ですね。常連さんだったんだ」

毎回あれほどミルクを飲んでいるのかは分かりません。でも、男性は店員にも顔を覚えられている常連客のようでした。

義母は「やっぱりねえ」と満足そうに笑っています。

その得意げな表情がおかしくて、私も思わず吹き出してしまいました。

娘たちも店を出るなり笑い出し、車に乗り込んでからも義母の顔を見ては思い出し笑いをしていました。

ミルクが大好きな男性と、予想が当たったと喜ぶ義母。

あの日のランチは、料理の味よりも、義母のうれしそうな顔が印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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