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「臨機応変って言葉知らないの?」運動会の受付で怒鳴った父親。だが、チケット2枚で大人4人を通そうとした結果

  • 2026.10.23

チケット2枚で入ろうとした大人4人

孫の小学校の運動会に行った、よく晴れた朝のことです。

その学校では、児童ひとりにつき入場できるのは2名まで。

校門には受付が設けられ、PTAの役員がチケットを確認していました。

私の前に並んでいたのは、父親らしき男性と、その家族でした。

年配の夫婦を含めて大人が4人。さらに、中学生くらいの子どもも一緒です。

ところが、男性が持っていたチケットは2枚だけでした。

受付の女性が人数を確認し、申し訳なさそうに声をかけました。

「すみません。チケットが2枚ですので、入れるのは2名様までなんです」

すると、男性の表情が一変しました。

「はあ?じいさんとばあさん、遠くから来てるんだよ!せっかく来たのに、外で待ってろってこと?」

突然の大声に、周囲の保護者たちも驚いて振り返ります。

役員の女性は困った様子でしたが、落ち着いて説明を続けようとしました。

「お気持ちは分かるんですが、皆さん同じ決まりでお願いしていて…」

「だからさ、そこは柔軟に対応しろよ!」

男性はテーブルに身を乗り出し、女性を指さしました。

「臨機応変って言葉知らないの?」

女性が引き止めようとしても、男性は聞く耳を持ちません。結局、そのまま家族を連れて校門の中へ入ってしまったのです。

年配の夫婦は気まずそうに小さく頭を下げ、男性のあとに続いていきました。

最前列にいた父親へ、先生が告げた言葉

私も受付を済ませ、校庭へ向かいました。

すると、先ほどの家族が立ち見エリアの最前列にいるのが見えました。

私は少し離れた後方に立ちましたが、どうにも先ほどの光景が頭から離れません。

しばらくすると、受付にいた役員の女性が、本部から白髪まじりの男性の先生を連れてきました。

先生は父親の前で立ち止まり、静かに声をかけます。

「すみません。受付でお話があったと聞きました。チケットのない方には、外でお待ちいただく決まりなんです」

男性は不満そうに顔をしかめました。

「だから、遠くから来てるんだって!せっかく孫の運動会を見に来たのにさ」

先生は男性の話を聞いてから、落ち着いた声で答えました。

「それは分かります。ただ、遠くから来られた方でも、外で待ってくださっているんです。こちらのご家族だけ特別に、というわけにはいきません」

そう言って先生が目を向けた先には、フェンス越しに校庭をのぞく年配の人たちがいました。

男性もそちらを見ましたが、すぐには言葉が出てきません。

「でも……」

「申し訳ありませんが、チケットのない方は校門の外へお願いします」

先生がもう一度そう伝えると、男性は黙ってしまいました。

結局、チケットを持っていなかった年配の夫婦は、先生に案内されて校門の外へ出ていきました。

男性も最前列から下がり、後方へ移動します。空いた場所には、後ろで待っていた家族が進み出ました。

受付で対応していた女性が先生に深く頭を下げる姿を見て、私も少しほっとしました。

やがて、校庭に「位置について」という声が響きます。

号砲が鳴り、私はようやく孫の徒競走に集中することができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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