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「母さん、もうやめろよ」息子の電話で、嫁の家計に口を出し続けた私がやっと気づいたこと

  • 2026.10.24
ハウコレ

電話の向こうで息子に言い返され、私は嫁に送ったメッセージを最初から読み返しました。並んでいたのは、数字を求める私の質問ばかりでした。

座敷で息子が住宅展示場の話を始めたとき、私はすぐにパンフレットを手に取りました。息子の稼ぎで家を買うというのに、嫁の口から数字が一つも出てこないのが気に入りませんでした。この家計は、私が見てあげなければと思ったのです。

嫁に任せておけないと思った家計

私は30年以上、夫の給料を1円単位で家計簿につけてきました。息子が家を買うと聞いて真っ先に浮かんだのは、嫁にそのお金を任せて大丈夫なのか、ということです。

「これ、月々いくらで組むつもりなの?」

息子の答えを聞くと、嫁のほうへ向き直っていました。

「毎月いくら残ってるか、分かってる?」

「そこは2人で考えてますから」

笑顔で言われて、かえってむっとしました。「ふうん」とだけ返してパンフレットを閉じながら、これは直接聞くしかないと決めたのです。

答えない嫁に重ねた質問

嫁に、思いつくままメッセージを送りました。

「食費は月にいくらくらいにしてるの?」

「車はどうするの?」

返ってくるのは当たりさわりのない返事ばかり。肝心の数字がないので、さらに質問を重ねました。

それでもらちが明かず、息子が仕事の日を選んで、和菓子を手に2人の家へ向かいました。「近くまで来たから」というのは口実です。お茶が出るなり、本題に入りました。

「家計簿見せてちょうだい」

息子の電話と、読み返した画面

「それは、お見せできません」

「見せられないようなお金の使い方をしてるの?」

言い返すと、返事を待たずに席を立ちました。家に着いてからも気がおさまらず、もう一通送りました。

「家を買うなら、一度私に全部見せなさい」

その日のうちに、今度は息子から電話がかかってきました。

「母さん、もうやめろよ」

「私は心配して言ってるのよ」

「心配なら、聞く前に信じてくれよ。うちのことは、2人で決める」

普段は穏やかな息子が、声を落としたまま一歩も引きませんでした。電話を切ってから、嫁とのやりとりを最初から読み返しました。並んでいたのは、私の質問ばかり。家計を見てあげているつもりで、2人の暮らしに土足で上がり込んでいたのは私のほうでした。

そして...

しばらくして、息子に「2人で顔を見せに来て」と連絡しました。座敷のテーブルに、自分の貯金から用意したのし袋を置きました。

「余計なお世話だったわね。少しでも2人の新生活の足しになれば」

「ありがとうございます」

嫁が両手で受け取ったとき、「何に使うの?」と口から出かかって、お茶と一緒に飲み込みました。嫁の家計簿がどうなっているのか、本当は今も気になっています。それでも、もう聞かないと決めました。

(60代女性・主婦)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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