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【漫画】「修理代2万6千円、今すぐ払え」パン屋の裏をふさぎ、ドアの傷で配達の私にすごむ客。助手席から帰った理由

  • 2026.10.24
【漫画】「修理代2万6千円、今すぐ払え」パン屋の裏をふさぎ、ドアの傷で配達の私にすごむ客。助手席から乗り込んだ理由

パン屋の裏をふさぐワゴン

車を動かしてと頼むと、男はドアの傷を見ろと言いました

白いワゴンが、パン屋の裏の路地をふさいでいました。

近くの会社に勤める男の車です。毎朝7時にパンを買うと、店の裏の壁に寄せて停め、9時すぎまで戻りません。

店長は何度か移動をお願いしていましたが、男は聞き入れず、常連客だからと強く言えずにいました。

けれど6月のこの日は、月に一度、9時に小麦粉のトラックが来る日。

しかも、ワゴンはいつも以上に壁へ寄せて停められていました。

8時半、珍しく書類を取りに車へ戻ってきた男に、配達から戻った私は、動かしてほしいと頼みました。

「動かす前に、この傷を見ろ。」

運転席のドアの角に、新しいこすれ傷があると言うのです。

男は、配達の自転車がすき間を抜けたと言いました

「お前の店の、配達の自転車だ。」

「すき間をまっすぐ抜けていった。」

路地の奥から戻った私の自転車が、車と壁のすき間を抜け、ハンドルでドアをこすった。

路地の入口から見ていた、と男は言い切ります。

戻る私を見ていたのは本当でしょう。でも私は、行きも帰りもワゴンの壁とは反対側を通りました。あんな狭いすき間を通ろうとはしていません。

男が修理代を迫る中、店長が裏口から出てきました

「修理代2万6千円、今すぐ払え。」

「払わないなら、もうパンは買わん。」

修理の見積書を見せることもなく、男はその場で支払いを迫ります。

そこへ店長が裏口から出てきて、「毎朝のお客さんだから、ここはお店で…」と、エプロンのポケットに手を入れかけます。

2万6千円は、1個130円のパンの200個分。

店長は、これ以上もめないようにと、店で負担するつもりのようでした。

けれど、私がつけた覚えのない傷です。店長に払わせるわけにもいきません。

とはいえ、相手は毎朝店に来るお客さん。私は男の顔をまともに見返すこともできませんでした。

店長の前ですごむ客

私は、その自転車をすき間へ押すと言いました

「金を出すまで、車は動かさん。」

9時まで、あと20分。男は腕を組んで動きません。

このままでは小麦粉のトラックが入れません。言葉だけで否定しても、男は聞く耳を持たないでしょう。

それなら、店長の目の前で確かめてもらうしかありません。

「その自転車を、すき間へ押します。」

私は裏口から、店の配達の自転車を押して出ました。

前かごがつかえるほど狭く、自転車はすき間を通れませんでした

すき間は、普通の自転車ならなんとか通れそうな幅。

前輪を向けてゆっくり押すと、前かごがつかえそうになり、自転車はそこで止まりました。

前に付けた、パンの箱を載せる四角いかご。

自転車と一体の作りで、簡単には外せません。

かごの左右には壁とワゴンの車体が迫り、それ以上進めばぶつかってしまいます。すき間に入れるのは、前輪の先だけでした。

店の配達の自転車は、この1台だけです。

「ハンドルを切って、斜めに抜けたんだ!」

「切っても、かごがつかえます。」

ハンドルの向きを変えても、かごの幅は変わりません。すき間が最も広いところでも、かごを通すには足りないのです。

男が言ったように、自転車が車と壁の間をまっすぐ通り抜けることはできませんでした。

運転席のドアを開けられない男は、助手席から車に乗り込みました

店長は、エプロンのポケットに入れかけていた手を、そっと戻しました。

「こんな店、二度と来るか!」

男は吐き捨てるように言うと、ワゴンへ向かいました。

傷がいつ、どうしてついたのかは分かりません。それでも、男が主張するように私の自転車がすき間を通ったとは考えられず、私たちが修理代を支払う理由はありません。

店長も、もう常連客だからと遠慮する必要はありませんでした。

男のワゴンは、運転席側が壁ぎりぎりに寄っています。ドアを少し開けただけでも、傷のある角が壁に当たりそうな状態でした。

そういえば、朝も男は助手席側から降りていました。

男は運転席のドアには手もかけず、助手席のドアを開け、体を折って乗り込みました。

その様子を見ながら、私は改めて、あの傷が本当に自転車によるものだったのか疑問に思いました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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