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「えっ、私にもですか?」婚約者の祖母から思いがけずお年玉をもらった私。翌年、感謝の手紙を渡すと祖母が見せた優しさ

  • 2026.10.22

「お年玉をもらいに行く」と言われて

婚約していたころの、年末のことです。

婚約者の実家は代々会社を営んでいて、おばあさまが会長を務めていました。

お正月の予定を相談していたとき、こたつでみかんをむいていた婚約者が、何でもないことのように言いました。

「おばあさまの家に、お年玉をもらいに行くんだ」

「えっ、お年玉?あの、子どもがもらうやつ?」

思わず聞き返してしまいました。

婚約者は20代後半。社会人として働き、きちんとお給料ももらっています。

「そうだよ。毎年もらってる」

あまりに普通の顔で答えるので、私は拍子抜けしてしまいました。

大人になってもお年玉をもらうなんて、ちょっと不思議です。

とはいえ、親戚が集まるときの、ささやかな恒例行事なのかもしれません。小さなぽち袋にお札が入っているような、そんな光景を想像していました。

結婚を控えていた私も、一緒に新年のごあいさつへ伺うことになりました。

「私はごあいさつだけだから。おばあさまに気をつかわせたくないな」

「うーん、どうかな。ばあちゃん、そういうの好きだから」

そのときは、婚約者の言葉をあまり深く考えていませんでした。

私にまで差し出された、分厚いのし袋

お正月の昼、案内されたのは床の間のある広い座敷でした。

着物姿のおばあさまが背筋を伸ばして座っています。

私とスーツ姿の婚約者は、その前に並んで正座しました。

「よく来てくれたわね。はい、お年玉」

おばあさまは婚約者にのし袋を渡すと、もう一つを私のほうへ差し出したのです。

「えっ、私にもですか?」

「いいのよ。家族になる人なんだから」

あわてて両手で受け取った私は、思わず目を丸くしました。

袋が、驚くほど厚かったのです。

想像していた小さなぽち袋とはまるで違います。

手に持つと、ずっしりとした重みまで感じました。

隣を見ると、婚約者は慣れた様子でにこにこしています。

帰り道、こっそり中を確認した私は、思わず固まってしまいました。

想像していたものとは桁違いの金額だったのです。

「えっ……こんなに?」

ありがたい気持ちはもちろんありました。でも、本当に受け取ってよかったのでしょうか。

その晩は、のし袋が目に入るたびに落ち着かず、なかなか寝つけませんでした。

お礼の手紙を渡した翌年、再び驚くことに

翌年のお正月が近づいたころ、私は婚約者におそるおそる聞きました。

「ねえ、今年もお年玉って……もらうの?」

「うん、いつもどおりだよ。そうだ、ばあちゃんに手紙を書いて持っていこう」

私は便せんに、前年のお礼の気持ちを込めて手紙を書きました。

そして迎えたお正月。あの座敷で手紙を渡すと、おばあさまはうれしそうに目を細め、一文字ずつ読むように目を通してくれました。

ところが、読み終えたおばあさまが差し出したのは、またしても分厚いのし袋。

しかも、去年と同じくらいの厚さです。

「すてきなお手紙のお礼よ」

「えっ!そんな、お礼をお伝えしたかっただけなのに…!」

戸惑う私の隣で、婚約者が小さく吹き出しました。

「ほら、お礼にお礼が返ってきた」

私は思わず笑ってしまいました。

お年玉をいただいたお礼の手紙に、またお礼をいただくなんて。

あの分厚いのし袋も忘れられませんが、それ以上に、おばあさまのうれしそうな笑顔が印象に残ったお正月でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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