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「買ってない物が入ってる」レジで店員を責めた女性客。だが、うしろに並ぶ客の証言に黙った瞬間

  • 2026.10.22

袋詰めの台から聞こえた怒鳴り声

仕事帰りの夕方、晩ごはんの材料を買いにスーパーへ寄ったときのことです。

店内は混雑していて、どのレジにも列ができていました。私もかごを持って並び、ようやく先頭まで進んだところでした。

私のひとつ前で会計を済ませた40代くらいの女性客は、レジのすぐ横にある台で袋詰めをしていました。

ところが、突然その手が止まったのです。

女性客は袋から商品をひとつ取り出すと、レシートと何度も見比べ始めました。

「えっ、なにこれ。こんなの買ってないんだけど」

眉間にしわを寄せた女性客は、商品を手にしたままレジのほうを振り向きました。

「ちょっと!これ、どういうこと?」

20代くらいの女性店員さんが顔を上げると、女性客は商品を掲げて声を荒らげました。

「買ってない物が入ってる、お前が入れたんだろ」

「えっ……?あの、どういうことでしょうか」

突然責められた店員さんは、驚いた様子で女性客を見つめています。

「だから、私はこんなの買ってないって言ってるの!そっちが勝手に入れたんじゃないの?」

私も思わず女性客の手元を見ました。

確かに本人には買った覚えがないようですが、店員さんが勝手に商品を入れたと決めつけるのは、あまりにも早い気がしました。

うしろに並んでいた女性客の一言

女性客は袋詰めの台からレジへ身を乗り出し、商品を店員さんの目の前に突き出しました。

「もういいから、今すぐ返金しなさいよ!」

「あの、お客様。少々お待ちいただけますか」

「はあ?なんで私が待たなきゃいけないのよ!」

店員さんは困った表情を浮かべています。私の会計も始まらないままで、うしろの列も長くなっていました。

そのときです。

私のうしろに並んでいた60代くらいの女性客が、静かに口を開きました。

「あの、すみません。さっき売り場で、その商品をかごに入れていらっしゃいましたよ」

怒っていた女性客が、ぴたりと動きを止めました。

「……え?」

「私、すぐ隣にいたんです。ご自分で選んで、かごに入れていましたよ」

落ち着いた声でしたが、はっきりとした言葉でした。

女性客は何か言い返そうとしたのか、一度口を開きました。

しかし、何も言わずに手元の商品へ視線を落とします。

私も思わず年配の女性客を振り返りました。

店員さんは少し間を置いてから、丁寧に声をかけました。

「あの……ご不要でしたら、返品のお手続きもできますが」

女性客は顔を赤くしたまま、しばらく黙っていました。

そして、小さな声で答えたのです。

「……いいです」

先ほどまでの大きな声とは、まるで別人のようでした。

女性客は商品を袋に戻すと、誰とも目を合わせず、足早に店を出ていきました。

店員さんは年配の女性客に小さく頭を下げました。女性客も笑顔でうなずきます。

ようやく私の会計が始まりました。

買った覚えのない商品が出てきたら、驚く気持ちは分かります。でも、確認もせずに店員さんを責めるのは違うはずです。

大声で言い争うことなく、自分が見たことを静かに伝えた年配の女性客。その姿が、帰り道も印象に残っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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