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「まだ仕事してるの!?」深夜まで残業してお客さんに電話した私。怒られる覚悟で身構えた直後、返ってきた一言

  • 2026.10.22

深夜の事務所に残っていた一本の電話

40代になった今でも、ときどき思い出す電話があります。以前、コールセンターで働いていたころのことです。

当時の職場はまだ体制が整っておらず、毎日のように残業が続き、休日に呼び出されることもありました。

その夜も、私は深夜まで事務所に残っていました。

周囲の席はほとんど空っぽで、明かりも半分ほど消えています。机の上には、夕方にいれたままの冷たいコーヒーがありました。

そんな中、気になっていたのが、ある男性のお客さんへの折り返し電話でした。

商品のことで問い合わせをいただいていたのですが、こちらの手が回らず、ずいぶん長くお待たせしていたのです。

できれば今夜中に連絡しておきたい。でも、こんな時間に電話をかけるのも迷惑でしょう。

何度も迷いましたが、これ以上待たせるのも申し訳なく、結局、電話をかけることにしました。

怒られるだろうな……。

そう覚悟しながら、ヘッドセットをつけ直して発信ボタンを押しました。

「夜分に申し訳ございません。お問い合わせの件で、折り返しのお電話をいたしました」

「えっ、今?」

電話に出た男性は、明らかに驚いていました。

やっぱり怒らせてしまった。私は思わず背筋を伸ばしました。

「まだ仕事してるの!?」予想外の叱り声

ところが、次に聞こえてきたのは、思いもしなかった言葉でした。

「ちょっと待って。まだ仕事してるの!?」

「えっ……はい。そうなんです」

戸惑いながら答えると、男性はさらに声を大きくしました。

「こんな夜中まで働いてたら、体を壊しちゃうよ!もう帰りなさい!」

私は一瞬、何を言われたのか理解できませんでした。

怒られるのは覚悟していました。でも、男性が心配していたのは、電話の時間ではなく、私の体のことだったのです。

男性は商品の件について少しだけ不満を口にしましたが、すぐに話を切り替えました。

「まあ、その話は明日でいいよ。今日はもう帰って」

「でも、長いことお待たせしてしまったので……」

「待ったのは確かだけどさ。それより、あなたが倒れちゃったら困るでしょう」

その言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなりました。

「……ありがとうございます。では、明日あらためてお電話します」

「うん、それでいいよ。帰りは気をつけてね」

電話が切れたあと、私はしばらくヘッドセットを見つめていました。

あんなに身構えていたのに、まさかお客さんから体を心配されるなんて。

冷めたコーヒーを飲みほし、その夜はいつもより少し早く事務所を出ました。

翌日の昼、約束どおり電話をかけると、男性は用件より先にこう聞いてきました。

「昨日は、ちゃんと帰れた?」

「はい。ありがとうございました」

すると、電話の向こうから満足そうな笑い声が聞こえてきました。

仕事でお客さんに叱られたことは何度もあります。でも、あんなふうに自分の体を心配して叱ってもらったのは、後にも先にもあの一度きりです。

今でも深夜まで働いていたあのころを思い出すと、男性の温かい声がよみがえってきます。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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