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「別に減るもんじゃないんだから」テーマパークの列に途中合流した3人組。だが、連れがいると言い張った男性が黙った理由

  • 2026.10.22
「別に減るもんじゃないんだから」テーマパークの列に途中合流した3人組。だが、連れがいると言い張った男性が黙った理由

長い列に突然入ってきた3人

妻と息子を連れて、家族でテーマパークへ出かけた日のことです。

いちばん人気のアトラクションには長い列ができていて、案内には「60分待ち」と表示されていました。

それでも列は思ったより順調に進み、ようやく乗り場の屋根が見えるところまで来ました。

僕たちのすぐ前には、僕と同じくらいの年の男性客がひとり。そのさらに前には、若い女性がひとりで並んでいました。

そのときです。通路の向こうから男女3人組が歩いてきました。

3人は列を区切るロープをくぐり、前にいた女性のところへ入ってきたのです。

女性は笑顔で手を振り、3人を迎え入れました。

どうやら知り合いのようです。

合流した4人は、楽しそうに大きな声で話し始めました。

周囲では、顔をしかめる人もいます。僕も気になりましたが、なかなか声をかけられませんでした。

すると、僕たちの前にいた男性客が口を開きました。

「すみません。途中から入るのはダメじゃないですか。後ろに並んでもらえませんか」

声をかけられた男性は、少し驚いたように振り返りました。

「え?連れが先に並んでたんですよ。別にいいじゃないですか」

さらに、笑いながらこう続けたのです。

「別に減るもんじゃないんだから、堅苦しいこと言わないでよ」

一緒に来たほかの2人も笑っていました。

注意した男性客は困った表情を浮かべ、それ以上は何も言いません。

隣では、息子が不安そうに僕の手を握っていました。

乗り場の手前で係員が告げたこと

しばらくすると、制服を着た係員が列の横を通りかかりました。

先ほどの男性客は係員を呼び止め、3人が途中から列に入ってきたことを伝えました。

係員は3人組のほうを確認すると、うなずいて乗り場へ戻っていきました。

その後、僕たちの列が乗り場の手前まで進んだときのことです。

先ほどの女性係員が、途中から合流した3人に声をかけました。

「恐れ入ります。こちらでは途中からの合流はご遠慮いただいています。お連れの3名様は、最後尾からお並びください」

それまで笑っていた3人が、顔を見合わせました。

先ほど注意に言い返した男性が、慌てた様子で口を開きます。

「えっ、でも……連れが先に並んでたんですけど」

係員は落ち着いた声で答えました。

「はい。ただ、ほかのお客様も順番にお待ちいただいていますので」

そして、列の後方を手で示しながら続けました。

「途中から入られますと、その分、後ろのお客様の順番が遅くなってしまうんです」

男性は何か言いかけましたが、結局、言葉が出てきませんでした。

ほかの2人も黙ったままです。

やがて3人はロープの外へ出て、先ほど通り過ぎた人たちの横を歩きながら、列の最後尾へ向かっていきました。

先に並んでいた女性は、その場に残ってうつむいていました。

僕が前の男性客に小さく頭を下げると、男性客も笑顔で会釈を返してくれました。

そして乗り場に着いたとき、息子が僕を見上げて言ったのです。

「ちゃんと並んでよかったね」

「そうだね」

僕はそう答えながら、息子の手を握り返しました。

長い時間待つのは大変です。それでも、順番を守って並んでいる人たちの気持ちを大切にしたいと思った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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