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「大浴場を使ってないのに、同じ料金はおかしいだろ」ホテルのフロントで怒る男性客。だが、責任者の一言で状況が一変

  • 2026.10.21

チェックアウトの列で響いた怒鳴り声

家族旅行の最終日の朝のことです。

夫と子どもたちと一緒にホテルのフロントへ向かうと、チェックアウトを待つ宿泊客が列をつくっていました。

私たちも列の後方に並んでいたのですが、前のほうから突然、大きな声が聞こえてきました。

声の主は、カウンターに立つ40代くらいのスーツ姿の男性です。少し後ろには、連れと思われる若い女性が立っていました。

男性は20代くらいの女性スタッフから渡された明細を見ながら、不満そうな顔をしています。

「ちょっと待って。これ、宿泊料金がそのままになってるけど?」

「はい。こちらが今回のご宿泊料金でございます」

すると男性は、明細を指でたたきながら声を荒らげました。

「大浴場を使ってないのに、同じ料金はおかしいだろ」

どうやら男性は、大浴場を利用していないのだから、その分だけ宿泊料金を安くしてほしいと考えているようでした。

「俺は部屋の風呂しか使ってないんだよ。大浴場に入った客と同じ金額って、おかしくないか?」

スタッフは戸惑いながらも、丁寧に説明しようとしました。

「申し訳ございません。大浴場をご利用にならなかった場合でも、宿泊料金は…」

「だから、それが納得できないって言ってるんだよ!」

男性の声がさらに大きくなり、周囲の宿泊客もカウンターに視線を向け始めました。

連れの女性は困ったようにうつむいています。

責任者が伝えた宿泊料金の仕組み

スタッフが説明しようとしても、男性はなかなか耳を貸しません。

とうとう、カウンターをたたいて言いました。

「もういい!責任者を呼んでくれ。話にならない」

スタッフが奥へ下がると、まもなく50代くらいの男性が出てきました。

「お待たせいたしました」

男性客は待っていたとばかりに、明細を差し出しました。

「大浴場を使ってないんですよ。それなのに、使った人と同じ料金を払えって言うんです。おかしいと思いませんか?」

責任者は明細を確認すると、落ち着いた声で答えました。

「ご利用にならなかったのですね。ただ、当ホテルの宿泊料金は、大浴場の利用回数で決まるものではないんです」

「でも、使ってないんですよ?」

「はい。ですが、大浴場をご利用になるかどうかは、お客様ご自身でお選びいただけます。ご利用にならなかった場合でも、宿泊料金は変わらない仕組みでございます」

男性は少し黙りましたが、まだ納得できない様子です。

「じゃあ、使わなかった分は損じゃないですか」

すると責任者は、穏やかにこう返しました。

「お気持ちは分かります。ただ、ご利用にならなかった設備の分を、その都度お値引きする料金設定にはなっておりません」

その言葉に、男性は返事をしませんでした。

しばらく明細を見つめたあと、小さくため息をついて財布を取り出しました。

そして宿泊料金を支払うと、誰とも目を合わせずにフロントを離れていきました。連れの女性も、そのあとを追っていきます。

ようやく列が動き始め、私たちの順番になりました。

「大変お待たせいたしました」

スタッフは少し疲れた様子でしたが、笑顔で対応してくれました。

確かに、使っていない設備の分まで払うのはもったいないと感じる人もいるかもしれません。

それでも、ホテルの宿泊料金は、設備を一つ使わなかったからといって、その分が必ず安くなるものではありません。

何より、疑問があるなら、まず相手の説明を聞くことが大切なのだと感じました。

最後まで声を荒らげず、落ち着いて対応していた責任者の姿が印象に残った出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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