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「前に来たときは安くしてくれた。店長を呼んで」会計後に割引を迫る女性客。だが、店長が返した思いがけない一言

  • 2026.10.21
「前に来たときは安くしてくれた。店長を呼んで」会計後に割引を迫る女性客。だが、店長が返した思いがけない一言

会計のあとで戻ってきた女性客

以前、私はスーパーでレジの仕事をしていました。

その日は会員向けの割引日で、昼どきのレジには長い列ができていました。

ただし、割引になるのは決められた商品だけです。

ある女性客の会計を終え、次のお客様をお呼びしようとしたときでした。

先ほどの女性が、レシートを手に戻ってきたのです。

「ねえ、これも割引になるんじゃないの?」

そう言ってレシートを差し出し、商品を指さしました。

女性が言っていたのは、洗剤の大きな詰め替えパック。

しかし、その商品は割引の対象外でした。

私は待っているお客様に軽く頭を下げてから、女性に説明しました。

「申し訳ありません。こちらは割引の対象ではないんです」

「えっ、どうして?今日は割引の日でしょ?」

「はい。ただ、対象の商品が決まっていまして…」

売り場の表示をご案内しようとすると、女性はレシートを指でたたき、声を大きくしました。

「前に来たときは安くしてくれた。店長を呼んで」

思わず言葉に詰まりました。

前回のことは私には分かりません。

それでも、割引の対象外であることは変わりません。

「確認はできますが、こちらの商品は……」

「前はできたのに、どうして今日はできないの?」

説明しようとしても、途中で言葉を遮られてしまいます。

その間もレジを待つお客様の列は伸びていました。後ろに並んでいる方々の視線が気になり、私は焦りを感じていました。

これ以上お待たせするわけにもいかず、もう一度お詫びしてから、レジの呼び出しボタンで店長を呼びました。

店長が女性客に告げた、思いがけない一言

少しして、店長がレジの横にやってきました。

白髪まじりで、普段からどんなお客様にも落ち着いた口調で接する人です。

「どうされましたか?」

店長が声をかけると、女性は待っていたとばかりにレシートを差し出しました。

「この子、割引してくれないんです。前は安くしてもらえたのに」

店長はレシートに目を落としたあと、女性の顔を見ました。

そして、少し考えるような間を置いてから、静かに口を開いたのです。

「以前も、この洗剤の割引についてお話ししましたよね」

「……え?」

女性の表情が変わりました。

店長は落ち着いた声で続けました。

「そのとき、お断りしたのも私です」

女性は何か言いかけましたが、言葉が出てこないようでした。

私も驚きました。以前、この女性に対応したのは、ほかでもない店長本人だったのです。

「こちらは割引の対象外なので、今回もお値引きはできません。申し訳ありません」

店長はそれ以上責めることもなく、いつもどおりの口調で説明しました。

女性はしばらくレシートを見つめていましたが、やがて無言で財布にしまいました。

そして、それ以上は何も言わず、袋を抱えて足早に店を出ていったのです。

店長は私のほうを向くと、小さな声で言いました。

「さっきの説明で合ってるよ。次のお客様、お願いね」

「はい。ありがとうございます」

その言葉を聞いて、ようやく肩の力が抜けました。

私は待っていたお客様に向き直り、頭を下げました。

「大変お待たせいたしました」

止まっていた列が動き始め、いつものレジの音が戻ってきました。

強い口調で責められ、どう対応すればよいのか分からなくなりかけていた私。

そんなとき、声を荒らげることなく、事実だけを伝えてくれた店長の姿が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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