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「君から借りれば利息がかからないから、お得でしょう」500万円の車代を頼んできた彼。後日、私の用意した借用書に戸惑った瞬間

  • 2026.10.21

500万円の車を前に、彼が言い出したこと

もう何年も前、当時付き合っていた彼との出来事です。

彼は大の車好きで、私もよく一緒に販売店へ出かけていました。

ある日の昼、彼がとても気に入った車を見つけました。

ぴかぴかに磨かれた車体を前に、彼は目を輝かせています。

試乗を終えて店の人と話し込む彼を見て、よほど気に入ったのだろうと思っていました。

ただ、その車の値段は500万円ほど。簡単に出せる金額ではありません。

どうやって買うつもりなのだろうと考えていると、彼が車の横で振り向きました。

「ねえ、全額、貸してくれないかな」

「えっ? 全額って……500万円全部?」

思わず聞き返すと、彼は平然と頷きました。

「だって、ほかで借りたら利息がつくでしょ?」

そして、車の屋根をなでながら、笑顔でこう続けたのです。

「君から借りれば利息がかからないから、お得でしょう」

「……お得って、誰にとって?」

「僕たち、付き合ってるんだから。返すのはいつでもいいじゃない」

彼は冗談を言っている様子ではありませんでした。

私にとって500万円は、働いてこつこつ貯めてきた大切なお金です。それを、利息がかからないからという理由で簡単に借りようとする彼に、私は言葉を失いました。

その場では答えを出せず、返事を数日待ってもらうことにしました。

彼の笑顔が消えた一枚の紙

数日後の夜、私は彼をリビングに呼びました。

テーブルの上には、一枚の紙とペンを用意していました。

借りた金額と毎月の返済方法を書き込めるようにした、借用書です。

彼はお金を貸してもらえると思ったのか、上機嫌で席に座りました。

私はその紙を彼の前に差し出しました。

「貸すのはいいよ。ただ、500万円だからね。ちゃんと書いて、毎月返してほしいの」

彼は紙を見つめたまま、しばらく黙っていました。

「えっ……借用書? そこまでしなくてもよくない?」

「だって、500万円だよ。私が働いて貯めたお金なんだから」

「いや、それは分かるけど……」

先ほどまでの笑顔は消え、彼は困ったように目をそらしました。

「返してくれるんでしょう?だったら、約束を書いておくだけだよ」

そう伝えると、彼はしぶしぶペンを取り、借用書に署名しました。

その後、私は彼にお金を貸しました。

毎月の返済はきちんと確認しましたが、返済のたびに彼の口数は少なくなっていきました。

以前のように気楽に話せないことも増え、二人の気持ちは少しずつ離れていきました。

別れ際に、もう一度差し出した借用書

やがて、私たちは別れることになりました。

別れが決まった夜、私はあの借用書をテーブルに置きました。

「残りのお金、全部返してください」

彼は驚いたように私を見ました。

「えっ…別れるのに、まだその話するの?」

「うん。別れるからって、返さなくていいわけじゃないでしょう」

「でもさ……」

「ここに名前を書いたのは、あなたでしょう」

私が借用書を指さすと、彼は自分の署名を見つめ、黙り込んでしまいました。

それ以上、言い争いにはなりませんでした。

そして後日、彼は残っていたお金を全額返してくれたのです。

ようやくお金の心配がなくなり、私はほっとしました。

返済が終わった借用書を細かく破り、ごみ箱に捨てました。

紙がひらひらと落ちていくのを見ながら、これで本当に一区切りついたのだと感じました。

恋人同士でも、お金の約束まで曖昧にしてはいけない。あのとき一枚の借用書を用意しておいてよかったと、今でも思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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