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嫁の悪口を親戚に話していた私。息子からの電話で思い出した、昔の自分

  • 2026.10.23
ハウコレ

お嫁さんに言い返されたあと、私は湯のみに目を落として「そう」とだけ答えました。あの質問を繰り返していたのには、私なりの理由がありました。

通話を終えたスマホを、テーブルの上に伏せました。かけてきたのは息子です。普段は用件だけで切る子が、その日は最後まで話をやめませんでした。言われたことの半分も、すぐには飲み込めなかったのです。

姑に言われ続けた日々

嫁いだ頃、私も姑から同じことを言われていました。

パートから帰っても、台所に立つのは当たり前。手を抜けば、親戚の集まりで話題にされる。そういうものだと信じて、30年以上家事を回してきました。

だから、息子夫婦が家事を人に頼んでいると聞いたとき、自分の年月を軽く扱われたような気がしたのです。

会うたびに、お嫁さんへ同じことを聞きました。

「新婚なのに家事しないの?」

代行の話をされても相づちを打つだけで、次に会えばまた聞いていました。

親戚の前で口にしたこと

親戚の集まりで、お嫁さんの話になったときのことです。

「あのお嫁さんは出来が悪いのよ。息子も不運だわ」

誰かにうなずいてほしくて、口にした言葉でした。

それから少しして、息子夫婦が訪ねてきました。息子が主人に頼まれて車で買い物に出ている間に、居間でお嫁さんにお茶を出し、また同じ質問をしました。

「新婚なのに家事しないの?」

お嫁さんは湯のみを座卓に置き、私のほうへ向き直りました。

「お義母さん、今は令和ですよ。新婚の妻は家事するなんて常識は昔の話です」

言いかけた言葉をのみ込んで、湯のみに目を落としました。「そう」と答えるのが精いっぱいでした。

息子が電話で話したこと

数日後、息子から電話がありました。

「出来が悪いって言ってたの、聞いたよ」

最初の一言がそれでした。家事を頼むのは2人で話し合って決めたこと。妻を悪く言われるのは、自分を悪く言われるのと同じだということ。息子は順番に話し、最後にこう言いました。

「もう口出さないで」

言い返す言葉を探しているうちに、思い出したことがあります。お嫁さんに向けていたのは、昔、姑に言われて一番こたえた言葉そのものでした。

そして...

次に息子夫婦が来たとき、あの質問は口にしませんでした。

代わりに出てきたのは、自分でも思いがけない言葉です。

「代行の人って、どこまでやってくれるの?」

掃除と作り置きだと聞いて、もう1つ聞きました。

「じゃあ、やってもらえないことは?」

お嫁さんが挙げてくれた洗濯や布団干し、衣替えを、メモ用紙に書き留めました。代行の人の手が届かないところなら、私にも何かできるかもしれないと思ったのです。

謝る言葉は、まだ言えていません。手伝うかどうかは、2人に聞いてから決めるつもりです。

(60代女性・パート)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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