1. トップ
  2. 【全国】建築と紅葉を同時に堪能できるスポット15

【全国】建築と紅葉を同時に堪能できるスポット15

  • 2026.10.20
Hearst Owned

秋は日本の四季を象徴する美しい紅葉を楽しみたい。本記事では、東京の名建築や京都の古民家カフェなど、素敵な空間や建築と一緒に色鮮やかな紅葉の風景も堪能できるスポットをピックアップ。短い秋を存分に満喫するために、ぜひ訪れてみて。

界 ポロト

界 ポロト/北海道

星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」初の北海道の施設として2022年に開業。特徴的なとんがり屋根の建築は中村拓志が設計を手掛けている。

界 ポロト

温泉は、独特な茶褐色の湯が特徴の「モール温泉」。世界的にも珍しい太古の植物由来の有機物を含有しており、「美肌の湯」と言われている。

界 ポロト

インテリアはアイヌ民族の伝統的住居から着想を得ており、壁紙やクッションには、アイヌ文様が施されている。全ての客室は湖に面しており、目の前に水景を望む。湖の先には樽前山があり、秋には紅に染まる山の姿に魅了されるだろう。

界 ポロト
北海道白老郡白老町若草町1-1018-94

Photo:高野ユリカ

青森公立大学 国際芸術センター青森/青森県

青森市市制100周年記念事業として設立した「青森公立大学 国際芸術センター青森」は、アーティスト・イン・レジデンス、展覧会、教育普及という3つの柱を持ち、現代芸術の多様なプログラムを発信している。

Hearst Owned

安藤忠雄が手掛けた本施設は八甲田山の麓に位置する。森の中に溶け込むように建っており、谷沿いに橋が架かるようなイメージの直線型の創作棟と宿泊棟、そして馬蹄型の展示棟の3棟で構成されている。

Hearst Owned

国際芸術センター青森
⻘森市⼤字合⼦沢字⼭崎152-6

HEARST

イタリア大使館別荘記念公園/栃木県

明治中頃から昭和初期にかけて、各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられ、国際避暑地として発展した中禅寺湖畔。そこに建つ「イタリア大使館別荘記念公園」の本邸は、昭和3年(1928年)にイタリア大使館の別荘としてアントニン・レーモンドの設計で建てられ、平成9年(1997年)まで歴代の大使が使用していたものを、床板や建具、家具などをできる限り再利用して復元している。外壁は地元特産の日光杉を樹皮と薄い板に分けた市松模様で、パターンを変えながら杉皮張りで仕上げた内外装が特徴。1階は暖炉を持つ食堂と書斎が居間を挟んだワンルームになっていて、開放感のある広縁につながっている。

仮画像

湖に面して寝室が並ぶ2階は湖の景観を最大限に生かした設計になっており、寝室の窓からは、青空を映す湖と色づいた山々が織りなす中禅寺湖周辺の紅葉を一望できる。副邸は「国際避暑地歴史館」として整備され、森の中の景観を生かした窓から四季の彩りの変化を楽しめるほか、園内の桟橋からは今も昔も変わらぬ山並みを見ることができ、さらにカフェ「Caffe Como」ではコーヒーやクッキーも楽しめる。

イタリア大使館別荘記念公園
栃木県日光市中宮祠2482

積善館

積善館/群馬県

1691(元禄7)年に建てられた日本最古の木造湯宿建築である「積善館」は、『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋」のイメージモデルのひとつとしても知られている宿だ。赤い橋を渡った先にある敷地内には、湯治棟の「本館」、旅館棟の「山荘」、「佳松亭」という3つの建物が山の傾斜に沿って建っており、それぞれがトンネルや階段で繋がっている。

積善館

「積善館」では、「四万(よんまん)の病に効く」と言われる効能豊かな四万温泉に浸かることができる。本館では大正ロマンの雰囲気を感じられる「元禄の湯」、佳松亭では自然と一体になれる「杜の湯」、鍵付きで家族風呂としても利用できる「山荘の湯」など、3つの館でそれぞれ趣向を凝らした浴室を用意。

積善館

敷地中央に位置する「山荘」では、昭和の名工の技を部屋ごとに異なる組子障子で見ることができる(写真)。「鬱金一」と「瑠璃一」の2部屋は、2019年に永山裕子によって改修された。回遊性のあるフロアに変更するだけでなく効果的にガラスを取り入れるなど、細かなところで現代的な過ごし方に寄り添ったデザインを施し、居心地の良さを演出している。

積善館
群馬県吾妻郡中之条町四万温泉

東京都庭園美術館 本館 正面外観 撮影:大倉英揮(黒目写真館)

東京都庭園美術館/東京都

「東京都庭園美術館」の本館は、1933年に朝香宮家の自邸として建てられ、1983年に美術館として開館した。フランス滞在中にアール・デコに魅せられた朝香宮夫妻が、アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼し、ラパンやルネ・ラリックらフランスの著名なデザイナーが内装を手掛けたアール・デコの建築として2015年に国の重要文化財に指定された。

東京都庭園美術館 茶室外観

庭園は芝庭、日本庭園、西洋庭園の三つのエリアに分かれ、秋にはいずれも紅葉で彩られる。なかでも築山と池を配した起伏豊かな日本庭園は、武者小路千家の茶人・中川砂村が設計し、1936年に上棟した茶室「光華」が建つ、知る人ぞ知る紅葉スポット。園内各所には彫刻作品も点在し、散策の楽しみを広げてくれる。

11月6日から12月5日までの一部の金曜・土曜には、「オータムナイトミュージアム」として夜間開館も実施。昼間とは異なる表情を見せる夜の庭園にも、ぜひ足を運んでみてほしい。開館時間は17:00〜20:00(入館・入園は19:30まで ※日本庭園内の一部の園路の通行は16:30まで)。

※西洋庭園は10月2日から2027年3月31日まで施設の設備工事に伴い、閉鎖。

東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9

写真提供:公益財団法人国際文化会館

国際文化会館/東京都

「国際文化会館」は、前川國男、坂倉準三、吉村順三の3人が共同で設計した日本を代表するモダニズム建築の一つ。本館は登録有形文化財に登録されている。

写真提供:公益財団法人国際文化会館

訪れる者を魅了するのが、七代目小川治兵衛による日本庭園。桃山時代〜江戸時代初期の色を留める近代庭園の傑作として知られており、2005年には港区の名勝に指定された。建築はこの日本庭園に調和するように設計されており、多様な植物が見せる紅葉のグラデーションとモダニズム建築を共に見ることができる。

写真提供:公益財団法人国際文化会館

レストラン「SAKURA」とティーラウンジ「ザ・ガーデン」非会員でも利用することができるので、庭園を眺めながら料理やティータイムをぜひ楽しんで。

国際文化会館
東京都港区六本木5-11-16

カフェダイニング 茶楓 by 温故知新

カフェダイニング 茶楓 by 温故知新/東京都

2024年4月にリニューアルオープンした、東京・虎ノ門の「カフェダイニング 茶楓 by 温故知新」は、日本素材を使ったカジュアルフレンチと喫茶が楽しめるカフェ。目前に庭園を有し、ガラス張りの店内からは四季折々の風景を見ることができる。

カフェダイニング 茶楓 by 温故知新

この美しいカフェを手掛けたのは、日本各地でホテルや旅館をプロデュース、運営する「温故知新」。離島や地方でのホテルづくりを通して出合ったさまざまな“職人素材”を生かし、「地域のショーケースを東京に」というコンセプトのもと、調味料からドリンクまで日本素材にこだわっている。

カフェダイニング 茶楓 by 温故知新

「菊池寛実記念 智美術館」に隣接しているため、美術鑑賞の前後に訪れるのもおすすめ。四季折々の風景を楽しめる「カフェダイニング 茶楓 by 温故知新」は、秋はもちろん、一年を通して訪れたいスポットだ。

カフェダイニング 茶楓 by 温故知新
東京都港区虎ノ門4-1-35



※現在、菊池寛実記念 智美術館は修繕工事のため休館中。

根津美術館

根津美術館/東京都

1941年に開館した「根津美術館」は、尾形光琳の《燕子花図屏風》をはじめ、国宝や重要文化財を含む日本・東洋の古美術品を収蔵・展示している美術館。2009年には隈研吾の設計によりリニューアルオープンし、竹や木材を使用した日本らしさを感じる空間にモダンな要素を融合させた建築も見どころの一つとなっている。

根津美術館

「根津美術館」に訪れたら庭園散策を。広々とした庭内には、4棟の茶室や池、竹林、石造物、神社などが配されており、ここが都心であることを忘れさせる。どの季節に訪れてもその美しさを感じることができるが、特に秋の風景は見逃せない。

根津美術館
東京都港区南青山6-5-1

Hearst Owned

ポーラ美術館/神奈川県

富士箱根伊豆国立公園に位置する「ポーラ美術館」は、季節が変わるごとに訪れたい美術館。“箱根の自然と美術の共生”をコンセプトに、森の中に溶け込むように建てられており、ガラスを多用した館内では光と緑をたっぷりと感じることができる。

コレクションは、ポーラ創業家2代目の鈴木常司が収集したモネやルノワール、ピカソなど国内屈指の印象派・西洋絵画を中心に、ゲルハルト・リヒターやロニ・ホーンなど現代アートまで多岐にわたる。

Hearst Owned

大きなガラス窓一面に自然の風景が広がるカフェ「チューン」ではスイーツや軽食を、レストラン「アレイ」では、秋のランチコースをはじめ、本格的なコース料理などを用意。時間を忘れてアート鑑賞できるだけでなく、食事の時間もゆっくりと楽しめるのも「ポーラ美術館」の大きな魅力の一つだ。

Hearst Owned

ブナやヒメシャラなどの美しい樹木がつづく全長約1kmの「森の遊歩道」では、自然と共存するさまざまな彫刻作品も展示されており、アートと親しみながら散策することができる。四季のなかでも過ごしやすい秋は特におすすめ。美しい紅葉のなかでアートと自然に浸ろう。

ポーラ美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

Hearst Owned

軽井沢タリアセン/長野県

「タリアセン」とは、ウェールズ語で「輝ける額」を意味する言葉。「軽井沢タリアセン」は軽井沢南部の塩沢湖を中心に、美術館や遊戯施設、レストラン、ショップなどが集まる総合リゾート施設だ。園内には数多くの歴史的建造物が移築され、美術館などとして公開されている。

Hearst Owned

「ペイネ美術館」は、旧帝国ホテル建設時に来日したアントニン・レーモンドが昭和8年に建てたアトリエ兼別荘「軽井沢・夏の家」を移築したもので、国の重要文化財に指定されている。館内では『ペイネの恋人たち』で知られる画家レイモン・ペイネの原画やリトグラフを見ることができる。「深沢紅子 野の花美術館」は、旧軽井沢の銀座通りの中心的な建物だった明治44年築の旧軽井沢郵便局舎の2階にあり、野の花を描いた水彩画などを収蔵している。

作家・詩人ゆかりの資料に触れられる「軽井沢高原文庫」も併せて訪れたい。10月中旬に見頃を迎える紅葉を眺めながら、澄んだ空気の中でオリジナルコーヒーも楽しんで。

軽井沢タリアセン
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217

Hearst Owned

ウェスティン都ホテル京都 数寄屋風別館 佳水園/京都府

「ウェスティン都ホテル京都」の7階から専用通路を進み、重厚な檜皮葺の門をくぐると、村野藤吾が1959年に設計した数寄屋風別館「佳水園」が姿を現す。華頂山へと続く起伏ある地形を生かしたリズミカルな外観をはじめ、渡り廊下やロビーの意匠も、2020年7月のリニューアル後に受け継がれている。2室を1室に統合するなどして広さを確保した全12室には、華頂山から湧き出る天然温泉を楽しめる、高野槇または檜の浴槽が備わる。

Hearst Owned

庭園には、平安神宮などの造園で知られる七代目小川治兵衛の長男・白楊が、巨大な天然岩盤を生かして作庭した庭と、村野が醍醐寺三宝院の庭を模してデザインした白砂の中庭がある。中庭では、緑で表現された瓢箪と杯が、庭園の滝の水を酒に見立てる意匠を形づくっている。1日1組限定で、季節や京都の食材を使った特別会席を味わえるプランも用意。専属スタッフが食事の手配や観光案内をサポートしてくれる。



Hearst Owned

門をくぐると水のせせらぎが耳に届き、四季折々の表情に出会える宿。秋には中庭や客室から紅葉を眺められ、夜には昼とは異なる幻想的な景色が広がる。

<写真>「ウェスティン都ホテル京都」洋室からの眺め。

ウェスティン都ホテル京都 数寄屋風別館 佳水園
京都市東山区粟田口華頂町1

Hearst Owned

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都「茶寮 八翠」/京都府

築100年を超える歴史的建造物「八賞軒」の伝統を現代に継承する「茶寮 八翠」は、1910年に建てられた茅葺屋根の庵を改装したカフェで、「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」内に位置する。かつては亀山離宮の桟敷殿が存在したといわれ、店内には明治期に8人の詩人が集い詠んだ「八賞軒詩」が残されている。テラスからは歴史上の多くの貴人が愛した保津川と嵐山を望め、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季ごとに移ろう景色を楽しめるほか、秋は色づく山々と屋形船の行き交う翡翠色の川が広がる。

Hearst Owned

この景色を眺めながら、一番出汁を生かした銘柄和牛の和風ビーフストロガノフや、発酵文化を現代的に昇華させた和のアフタヌーンティーなどが味わえる。秋のセットには、発酵レモンや麹、酒粕、西京味噌に、里芋や蓮根、舞茸、いちじくなどを組み合わせたセイボリー13種と和菓子3種が並ぶ。紅茶や早摘み煎茶、コーヒーなど、20種類のドリンクもフリーフローで楽しめる。


Hearst Owned

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都「茶寮 八翠」
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12

※2026年12月1日~2月28日まで、歴史的建造物の保護・保全のための改修工事により休業。

パンとエスプレッソと嵐山庭園

パンとエスプレッソと嵐山庭園/京都府

東京・表参道をはじめ、神奈川、千葉、大阪、京都などに店舗を展開する人気カフェ「パンとエスプレッソと」。「日常の贅沢」をコンセプトに、コーヒーやパンを中心とした毎日食べたくなるメニューを提供している。

2019年にオープンした「パンとエスプレッソと嵐山庭園」は、京都府指定文化財にも認められた築210年の「旧小林家住宅」の主屋をリノベーションした店舗。広々とした敷地内には美しい日本庭園があり、心安らぐ時間が流れる。

パンとエスプレッソと嵐山庭園

店内は日本の伝統的な家屋を生かしながらモダンに整えられている。京都ならでは&季節ならではのメニューも用意しているので、何度でも訪れたくなるはず。パンは、同敷地内に建つ工房「パンと」で購入しよう。

パンとエスプレッソと嵐山庭園

パンとエスプレッソと嵐山庭園
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-15

MIHO MUSEUM

MIHO MUSEUM/滋賀県

1997年にオープンした「MIHO MUSEUM」は、日本や古代オリエントなど世界の古代美術コレクションを約3,000件収蔵し、そのうち常時約250件を公開している。

MIHO MUSEUM

滋賀・信楽の山中に位置し、全体の約80%が地中に埋設されている本美術館は、ルーブル美術館ガラスのピラミッドで知られる建築家のI.M.ペイが設計を手がけた。枝垂れ桜の並木道が有名だけど、壮麗な秋の紅葉も必見。ダイナミックな自然のなかで、建築美とアートに浸ろう。

MIHO MUSEUM
滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300

Hearst Owned

臥龍山荘/愛媛県

景勝地「臥龍淵」を臨む「臥龍山荘」は、明治30年ごろに木蝋貿易で富を得た河内寅次郎が茶の湯文化を守るために10年以上かけて築造した数寄屋建築の傑作だ。2016年に国の重要文化財に指定され、2021年には国の名勝に指定されている。

Hearst Owned

崖地の地形を利用して造園された庭園のなかに、「臥龍院(がりゅういん)」「不老庵((ふろうあん))」「知止庵(ちしあん)」という3つの建築を擁する。冨士山や亀山、梁瀬山などの山々や河原の自然を取り込んだ借景庭園、そして職人達による技巧が集結した美しい日本建築のコラボレーションを堪能することができる場所だ。

臥龍山荘
愛媛県大洲市大洲411-2

Getty Images

あわせてこちらの記事もCHECK!

Hearst Owned
Hearst Owned
元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ