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「サプライズがあるよ!」大学費用にするはずのお金で車を買った夫。高校生の息子が放った一言に、笑顔が消えた夜

  • 2026.10.20

夫が用意していた思いがけないサプライズ

もう7年ほど前のことです。自営業の夫の仕事で、まとまったお金が入りました。

当時、息子は高校生。

これから大学進学にもお金がかかります。夫と私は、そのお金を息子の大学費用にあてようと、二人で約束していました。

そんなある夜、夕飯の片づけを終えたころ、夫がうれしそうにリビングへ入ってきました。

「ねえ、ちょっと!サプライズがあるよ!」

声がいつもより弾んでいて、何やら得意げな表情です。

外食にでも連れていってくれるのでしょうか。息子もソファから身を乗り出し、興味津々の様子でした。

「なになに、どこか行くの?」

「まあまあ、いいから!二人とも外に出てみて」

夫に促され、私と息子はサンダルを履いて玄関を出ました。

外はすっかり暗くなっていて、駐車スペースの明かりだけが灯っています。

夫は私たちより先に駐車スペースへ向かい、両手を大きく広げました。

「ジャーン!どう?」

そこにあったのは、見たこともない車でした。明かりを受けて、ぴかぴかのボディが光っています。

私は驚きのあまり言葉が出ませんでした。隣の息子も、ぽかんとしています。

車の購入資金を聞いて、言葉を失った私たち

「友達がちょうど売ろうとしてたから、即決したんだ!」

夫は車を指さしながら、満足そうに笑っています。

私は嫌な予感がして、恐る恐る尋ねました。

「ちょっと待って…。その車のお金、どこから出したの?」

「え?この前入ったお金だよ」

あまりにもあっさりした返事に、耳を疑いました。

それは、息子の大学費用にすると二人で約束していたお金です。

私が言葉を失っていると、夫は笑顔のまま続けました。

「ほら、家族みんなで乗れるし。喜んでもらえると思ったんだけどな」

悪気がないのは伝わってきます。でも、だからといって相談もなく使っていいお金ではありません。

私と息子が顔を見合わせていると、息子がぽつりと言いました。

「……じゃあ、僕の大学のお金は?この車で通えばいいの?」

その瞬間、夫の笑顔が止まりました。

「あ……」

それまで得意げに車を指さしていた手が、ゆっくりと下がっていきます。

ようやく私たちが喜んでいない理由に気づいたようでした。

今でも家族の笑い話になっているあの夜

それからしばらく、私は夫と口をききませんでした。

夫は毎朝車を洗っていましたが、ときどき家のほうをちらちらと見ていました。

あの得意げな笑顔は、すっかり消えていました。

その後、夫は仕事を必死に頑張り、息子の大学費用もなんとか用意することができました。

そして、あの車は引っ越しや息子の送り迎え、家族旅行など、さまざまな場面で活躍してくれました。

もちろん、結果的に役立ったからといって、相談もなく大切なお金を使ったことが帳消しになるわけではありません。

それでも今では、家族が集まると、あの夜の出来事が笑い話になります。

息子は決まって真顔で夫に言うのです。

「お父さん、次のサプライズは先に相談してね」

すると、みんなが大笑い。夫だけが少し気まずそうに笑いながら、頭をかいています。

あの夜ほど、サプライズにも事前の相談が必要だと思ったことはありません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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