1. トップ
  2. エピソード
  3. 「わんちゃんを連れていて何が問題なの」スーパーへの入店を断られた女性が1か月後に再来店。それでも、店長が譲らなかった理由

「わんちゃんを連れていて何が問題なの」スーパーへの入店を断られた女性が1か月後に再来店。それでも、店長が譲らなかった理由

  • 2026.10.20

売り場を歩き回る小さな犬

以前、スーパーでアルバイトをしていたころの話です。

昼すぎ、私が売り場で品出しをしていると、40代から50代くらいの女性のお客様が、買い物かごを片手に通路を歩いてきました。

その足もとには、小さな犬がいました。

「えっ、犬…?」

思わず手を止めてしまいました。犬はすれ違うお客様に向かって、何度も吠えています。

ところが、女性は棚の商品を見ているばかりで、犬が吠えても特に気にしていない様子でした。

私はすぐに店長へ知らせました。

店長は、女性のそばまで行くと、丁寧に頭を下げました。

「申し訳ありません。食品を扱うお店ですので、ペットを連れてのご入店はご遠慮いただいているんです」

すると、女性は不満そうに眉をひそめました。

「えっ、この子を外で待たせろって言うの?」

「申し訳ありませんが、犬を連れたまま店内でお買い物はできないんです」

店長が落ち着いて説明すると、女性の声が一気に大きくなりました。

「私のかわいいこの子が、寂しい思いをしたらどうするの!」

店長は繰り返し説明しましたが、女性は納得しません。

大きな声が売り場に響き、近くのお客様たちは困った顔で通路を遠回りしていきます。

それでも女性が声を上げ続けたため、最後には店長が、今後のご来店もお断りすると伝えました。

女性は犬を抱き上げ、不満そうな表情のまま店を出ていきました。

これで終わったのだと、私は思っていました。

1か月後、入口で再び向き合った店長

ところが、それから1か月ほどたった昼のことです。

入口の自動ドアから入ってきた女性を見て、私は思わず目を疑いました。

以前、犬を連れてきたあの女性だったのです。

しかも、腕には同じ小型犬を抱いていました。

私はすぐに店長を呼びました。店長が入口へ向かい、私も少し後ろから様子を見守ります。

「お客様。以前もお伝えしましたが、ペットを連れてのご入店はご遠慮いただいております」

すると女性は、犬を抱え直して声を荒らげました。

「お金を落としてあげるんだから問題ないでしょう」

さらに、畳みかけるように言います。

「わんちゃんを連れていて何が問題なの」

店長は声を荒らげることなく、ゆっくりと答えました。

「お買い物をしていただくかどうかに関係なく、どなたにも同じお願いをしています」

そして、出口のほうを手で示しながら続けました。

「それに、お客様には前回、今後のご来店もお断りするとお伝えしました。申し訳ありませんが、お引き取りください」

「……」

女性は言い返そうとしたのか、少し口を開きましたが、何も言いませんでした。

入口の近くでカートを押していたお客様たちが、小さくうなずいているのが見えました。

女性は顔を赤くすると、犬を抱いたまま自動ドアの外へ出ていきました。

それ以来、あの女性を店で見かけることは一度もありませんでした。

どれだけ強い口調で言われても、感情的にならず、店の決まりを最後まで伝え続けた店長の姿が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ