1. トップ
  2. エピソード
  3. 「売り場には198円と書いてあっただろ!」レジで若い女性店員を怒鳴りつけた男性。だが、売り場を確認した別の店員が伝えた事実

「売り場には198円と書いてあっただろ!」レジで若い女性店員を怒鳴りつけた男性。だが、売り場を確認した別の店員が伝えた事実

  • 2026.10.20
「売り場には198円と書いてあっただろ!」レジで若い女性店員を怒鳴りつけた男性。だが、売り場を確認した別の店員が伝えた事実

夕方のレジに響いた怒鳴り声

夕方、近所のスーパーで買い物をしていたときのことです。

仕事帰りのお客さんで店内は混み合い、どのレジにも長い列ができていました。私は野菜を入れたかごを持ち、順番を待っていました。

私のすぐ前には、60代くらいの男性が並んでいました。

レジを担当しているのは、若い女性の店員さんです。

ようやく男性の会計が始まったとき、突然、男性がレジの画面をのぞき込みました。

何か気になることがあったのか、画面と商品を見比べています。

すると、男性は顔をしかめ、カウンターに身を乗り出しました。

「おい、ちょっと待てよ!売り場には198円と書いてあっただろ!」

突然の大声に、私は思わず顔を上げました。

店員さんも驚いた様子でしたが、すぐに頭を下げました。

「申し訳ありません。確認いたしますので、少々お待ちいただけますか」

ところが、男性は納得しません。

「お前たちはいつもこうだ!値段くらいちゃんと確認しろよ!」

店員さんがもう一度謝っても、男性の怒りは収まりません。

困った様子の店員さんが呼び出しボタンを押すと、奥から男性の店員さんがやってきました。

事情を聞いた男性店員は、問題になっている商品の売り場を確認しに行きました。

売り場から戻った店員さんが告げた事実

確認を待っているあいだも、男性客は怒鳴り続けていました。

「謝れば済むと思ってるのか?もういいから、責任者を呼んでこいよ!」

「申し訳ありません。今、確認しておりますので……」

若い店員さんの声は、少し震えていました。

私も後ろに並ぶお客さんたちも、困ったように顔を見合わせるばかりです。

レジは10分ほど止まったまま。ほかのレジでは次々と会計が進んでいるのに、こちらの列だけが動きません。

ようやく、売り場へ行っていた男性店員が戻ってきました。

男性客は待ちかねたように口を開きます。

「どうなんだよ。198円だっただろ?」

しかし、男性店員の返事は違いました。

「お待たせしました。売り場を確認してきました」

そして、落ち着いた声で続けました。

「198円の値札は、隣の商品のものでした。こちらの商品は、レジに表示されている金額で間違いありません」

「……え?」

男性は一瞬、言葉に詰まりました。

先ほどまであれほど大きな声を出していたのに、急に静かになったのです。

「でも、確かに198円って……」

そこまで言いかけたものの、それ以上は何も言いませんでした。

後ろに並んでいた人たちも、黙ってその様子を見ていました。

男性は不機嫌そうな顔のまま財布を取り出すと、表示された金額を支払いました。

そして、店員さんたちと目を合わせることもなく、商品を持って出口へ向かっていきました。

最後まで、謝罪の言葉はありませんでした。

ようやく私の順番になり、かごをカウンターに置きました。

まだ少し緊張した表情の店員さんに、思わず声をかけました。

「大変でしたね……」

すると、店員さんはほっとしたように小さく笑いました。

「ありがとうございます」

そう言って頭を下げると、いつもの丁寧な手つきで私の商品の会計を始めてくれました。

値段が違うと思ったら、確認をお願いすれば済むことです。あんなふうに怒鳴らなくてもよかったのではないかと、今でも思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ