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「本部に電話してやるからな!」カレーの箱のへこみで5000円を要求する男性客。だが、店長が告げた一言

  • 2026.10.20
「本部に電話してやるからな!」カレーの箱のへこみで5000円を要求する男性客。だが、店長が告げた一言

開いた空き箱を置いた年配の客

以前、店でレジの仕事をしていたころの話です。

ある日の夕方、年配の男性客がレジの列の先頭に来ると、カウンターにカレーの外箱を置きました。

箱はすでに開封されていて、中身は空っぽです。

「これ、昨日ここで買ったんだけどさ。ほら、ここ。へこんでるだろ?」

男性は箱の角を指さしました。

確かに角は少しへこんでいました。レシートも確認しましたが、箱がいつへこんだのかまでは分かりません。

ただ、男性が不満を感じていることは伝わってきました。

「申し訳ございません。よろしければ、新しい商品と交換いたしますが…」

私がそう伝えると、男性は顔をしかめました。

「はあ?もう食べたって言ってるだろ。今さら交換してどうするんだよ」

「それでは、どのような対応をご希望でしょうか?」

すると男性は、カウンターに身を乗り出しました。

「わざわざここまで来たんだぞ。気分だって悪いし、ただで済む話じゃないだろ」

そして、指でカウンターをたたきながら言いました。

「交通費と慰謝料として5000円出せ」

予想していなかった要求に、私は一瞬言葉に詰まりました。

「申し訳ありませんが、交通費や慰謝料を現金でお渡しすることはできません」

「なんだと?こっちは迷惑してるんだぞ!」

男性は空き箱をカウンターにたたきつけました。

「もういい!責任者を呼べ!本部にも電話してやるからな!」

店長は搬入の対応中ですぐには来られませんでした。その間も男性の怒鳴り声は収まらず、対応は30分以上に及びました。

レジの後ろには順番を待つお客様もいて、私は焦りと緊張でいっぱいでした。

店長が告げた、変わらない対応

ようやく店長がレジの横に来ました。

店長は男性と向き合うと、まず静かに頭を下げました。

「お待たせして申し訳ありません。お話は伺いました」

「だったら早く5000円払ってくれよ。ずっと待たされてるんだぞ!」

男性はまだ声を荒らげています。

店長は落ち着いた声で答えました。

「箱のへこみについて、ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。商品の交換か返金でしたら、対応いたします」

「だから、交換じゃないって!交通費と慰謝料だよ!」

「申し訳ありませんが、そのお支払いはできません」

「じゃあ本部に言うぞ。それでもいいんだな?」

店長は男性の目を見て、はっきりと伝えました。

「はい。本部にお問い合わせいただいても、同じご案内になります」

男性は何か言い返そうとしましたが、すぐには言葉が出てこない様子でした。

店長は続けました。

「ほかのお客様もお待ちです。これ以上のご要求にはお応えできませんので、ご了承ください」

男性はしばらく黙っていました。

後ろに並んでいたお客様たちの視線にも気づいたのか、空き箱を手に取ると、何も言わずに店を出ていきました。

自動ドアが閉まった瞬間、私はようやく息をつくことができました。

店長は私の方を向き、小さくうなずきました。

「大変だったね。長い時間、対応してくれてありがとう」

その言葉を聞いて、張り詰めていた気持ちが少しほぐれました。

私は店長に頭を下げ、次のお客様に向き直りました。

「大変お待たせいたしました」

いつものレジの仕事に戻りながらも、店長が落ち着いて対応してくれたことが、心強く感じられた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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