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「うちは少なかった」親戚のお年玉の額を聞いて翌年増やした私。正月の集まりで知った、思わぬ共通点とは

  • 2026.10.20

親戚の一言で気になり始めたお年玉の額

毎年お正月になると、私は妻と一緒に親戚の家へあいさつに行きます。

居間の座卓を囲み、親戚の子どもたちにお年玉を渡すのが恒例でした。

金額は子どもたちの年齢に合わせて考え、それなりに用意しているつもりでした。

その年もお年玉を渡し終え、座卓でお茶を飲んでいたときのことです。

隣に座っていた親戚の男性が、何気ない調子で話しかけてきました。

「うちは毎年、これくらい渡してるよ」

続けて教えてくれた金額を聞いて、私は驚きました。わが家が用意した額より、ずっと多かったのです。

「へえ、そうなんですね」

笑顔で返しましたが、内心は穏やかではありませんでした。

部屋の隅では、子どもたちが楽しそうにぽち袋を見せ合っています。その姿を見るうちに、うちのお年玉は少なすぎたのではないかと気になり始めました。

帰り道、私は妻に打ち明けました。

「うちは少なかった」

「え?急にどうしたの?」

「お年玉だよ。さっき聞いたんだけど、あの人、うちよりずっと多く渡してるんだって」

「そうなの?」

「なんか、ちょっと恥ずかしくなっちゃってさ…」

妻は不思議そうに首をかしげていましたが、私はどうしても気になってしまいました。

それからも、お正月の話題になるたびに、あの男性の言葉を思い出しました。

そして翌年の暮れ、私は思い切ってお年玉の額を増やし、いつもより分厚いぽち袋を用意したのです。

翌年、親戚たちがそろって増額していた理由

翌年のお正月、いつものように親戚が集まりました。

私は少し緊張しながら、子どもたちにお年玉を渡しました。

すると、ほかの親戚たちも次々とぽち袋を取り出します。

ふと見ると、どの袋も去年より分厚くなっているように見えました。

「ねえ、今年なんかすごくない?」

子どもたちは大喜びです。一方、大人たちはどこか気まずそうに顔を見合わせていました。

そんな中、去年私に金額を教えてくれた男性が、照れくさそうに口を開きました。

「実は去年、うちは少ないほうだったなと思ってさ」

私は思わず男性の顔を見ました。

あんなに多く渡していたのに、少ないと思っていたなんて。

すると、向かいに座っていた親戚の女性も声を上げました。

「え、うちもそう思って、増やしたんだよ」

「あれ、うちもだよ」

ほかの親戚たちからも同じような声が上がり、思わず笑いが広がりました。

聞けば、あの男性も去年の帰りぎわ、別の親戚からお年玉の話を聞いて焦っていたそうです。

結局、どの家も自分のところだけが少ないと思い込み、翌年のお年玉を増やしていたのでした。

私だけが気にしていたわけではなかったのです。

帰り道、妻が笑いながら言いました。

「来年からは、みんなで相談して決めようね」

「ほんと、それがいいね」

私も思わず吹き出してしまいました。

一年間ずっと気にしていたお年玉の金額。まさか親戚のみんなが同じように悩んでいたとは、思ってもみませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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