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「税金が思っていたより高くて」同じ理由で両親からお金を借りた兄夫婦。だが、返済しない二人に父が告げた一言

  • 2026.10.20

同じ理由でお金を借りていた兄夫婦

私の兄は結婚して実家を出ていますが、ときどき両親にお金を借りていたそうです。

そのことを知ったのは、ある日、実家の台所で母と話していたときでした。

母によると、ある年の春、兄が実家を訪ねてきて、こんなことを言ったそうです。

「税金が思っていたより高くてさ。悪いんだけど、少し貸してもらえないかな」

両親は困っている兄を放っておけず、お金を貸しました。

ところが、しばらくすると、今度は兄嫁が一人でやって来たというのです。

「お義母さん、うちの税金が思っていたより高くて…。少しお金を貸していただけませんか?」

兄とまったく同じ理由でした。

母は不思議に思ったものの、兄嫁にもお金を渡したそうです。

そして、どちらからも借りたお金は返ってきていませんでした。

「えっ、ちょっと待って。お兄ちゃんもお義姉さんも、同じ理由で借りたの?」

「そうなのよ。二人とも返してくれないし、どうしたらいいのか……」

母の困った顔を見て、私は兄に電話することにしました。

「ねえ、お父さんたちに借りたお金、いつ返すの?」

「は?何だよ、急に。親が貸してくれたんだから、お前には関係ないだろ」

「でも、お母さん困ってたよ。ちゃんと返してあげてよ」

「親なんだから、それくらい出してくれてもいいだろ。いちいち口出すなよ」

そう言って、兄は電話を切ってしまいました。

借りたお金を返さず、当然のように話す兄の態度に、私はあきれてしまいました。

父が兄夫婦に求めたこと

後日、父は兄と兄嫁をそろって実家に呼びました。

その夜、居間の座卓を囲んで父と母、兄夫婦、そして私が座りました。

兄は壁の時計をちらちら見ながら、不満そうに口を開きました。

「で、話って何?こっちも忙しいんだけど」

父は落ち着いた声で話し始めました。

「春に、お前は税金が高いと言って金を借りに来たな。そのあと、嫁さんも同じ理由で借りに来たんだ」

「えっ…?」

兄は驚いたように兄嫁を見ました。兄嫁も兄の顔を見つめています。

父は二人の反応を見ながら続けました。

「税金が大変だったのは分かった。ただ、何にいくら必要だったのか、こちらも確認したい。通知書を見せてもらえるか?」

「いや、それは…どこにしまったかな」

兄は口ごもり、兄嫁もうつむいています。その場で通知書が出てくることはありませんでした。

父はそれ以上問い詰めず、静かに言いました。

「困っているから貸したんだ。でも、貸したお金だということは忘れないでほしい」

兄は黙ったままです。

「一度に全部返せとは言わない。毎月いくらなら返せるのか、二人で考えて、ここに書いていきなさい」

母が座卓に白い紙とペンを置きました。

「……分かったよ」

先ほどまで時計を気にしていた兄は、もう何も言い返しませんでした。

兄嫁も黙ってペンを取り、二人で返済の計画を書き始めました。

税金の支払いが実際にどれほど大変だったのか、私には分かりません。

ただ、理由が何であっても、借りたお金を返さずに済ませていいわけではありません。

声を荒らげることなく、返済についてきちんと話し合おうとした父の姿が、いつもより頼もしく見えた夜でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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