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「遊んでるだけでしょ」子どもを注意しない母親たち。だが、子どもたちが始めた思わぬ遊びに顔を赤くした瞬間

  • 2026.10.20
「遊んでるだけでしょ」子どもを注意しない母親たち。だが、子どもたちが始めた思わぬ遊びに顔を赤くした瞬間

遊具の階段をふさいでいた子どもたち

休みの日の昼、私は娘の手を引いて公園へ出かけました。

娘のお目当ては、アスレチックの遊具です。

遊具から少し離れたベンチには、私より年上に見える母親たちが集まっていました。

ベンチの上にはバッグや水筒がいくつも置かれ、ほかの人が座れる場所はありません。

「それでね、うちの子がさあ」

「えー、うそー!ほんとに?」

楽しそうな話し声が、遊具のほうまで聞こえてきます。

母親たちは身ぶりを交えて笑い合い、子どもたちの様子にはあまり目を向けていませんでした。

一方、遊具の階段には、小学校に上がる前くらいの子どもたちが並んで座りこんでいました。

どうやら、ベンチにいる母親たちの子どものようです。

娘は階段の下で立ち止まり、私の手をぎゅっと握りました。

上りたいのに、子どもたちが座っていて通れません。

私はしゃがんで、子どもたちに声をかけました。

「ごめんね。ちょっとだけ、通してもらえるかな?」

子どもたちはきょとんとして、こちらを見ています。

すると、声が聞こえたのか、ベンチにいた母親の一人がこちらを向きました。

「え?子どもが遊んでるだけでしょ」

そう言うと、すぐにおしゃべりに戻ってしまったのです。

私は返す言葉が見つからず、娘と一緒に階段の下で待つことにしました。

母親たちにそっくりだった子どものおしゃべり

しばらくすると、階段に座っていた子どもたちの様子が変わりました。

顔を寄せ合っていたかと思うと、一人が背筋を伸ばし、手をひらひらさせながら話し始めたのです。

「ねえ聞いて〜、うちの子がさあ」

「えー、うそー!」

隣の子は口に手を当て、大げさにのけぞってみせました。

その話し方も、首をかしげるしぐさも、さっきまでベンチでおしゃべりしていた母親たちにそっくりです。

思わず私は吹き出しそうになりました。

近くで見ていたほかの親たちからも、クスクスと笑い声が聞こえてきます。

その声に気づいた母親たちが、ようやく遊具のほうを見ました。

「え、なに?どうしたの?」

「ちょっと、あれ…」

子どもたちは相変わらず、「それでね、それでね!」と楽しそうに身を乗り出しています。

自分たちのまねをされていると気づいたのでしょう。母親たちは顔を見合わせ、急に口数が少なくなりました。

先ほど私に言い返した母親も、顔を赤くして目をそらしています。

やがて母親たちは立ち上がり、ベンチに置いていた荷物をまとめ始めました。

「ほら、そろそろ行くよ。降りてきなさい」

子どもたちが階段を降りると、母親たちは周囲と目を合わせないまま、足早に遊具を離れていきました。

「ママ、のぼれる!」

娘はうれしそうに階段を駆け上がっていきます。

てっぺんから手を振る娘に、私も手を振り返しました。

さっきの子どもたちには、母親を困らせようというつもりなどなかったのでしょう。ただ、いつも見ている大人の様子をまねして遊んでいただけなのかもしれません。

それを思うと、また少しおかしくなってしまいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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