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PGAツアーのトッププロ9人に学ぶ! デカヘッドはオーバーラッピングと手首の返しで飛ばす【まとめ】

  • 2026.10.19

今どきのデカヘッドは、昔のドライバーよりも直進性が高く、楽に真っすぐ飛ぶようにできている。しかし、それがデメリットになることも! 世界のトッププロたちのオーバーラッピングと手首の使い方を手本にすれば、さらに飛距離アップが可能だ!

今回は、アン・ビョンフン、セルヒオ・ガルシア、チャールズ・ハウエルⅢ、ジャスティン・ローズ、シェーン・ローリー、トミー・フリートウッド、アダム・スコット、フランチェスコ・モリナリ、パトリック・リードのPGAツアーのトッププロ9人のグリップとスイングを、佐藤信人がまとめて解説。ポイントは、オーバーラッピングと手首の使い方です!

アン・ビョンフン|大型ヘッドはウィークグリップで飛ばす!

PGAツアーのトッププロ9人に学ぶ! デカヘッドはオーバーラッピングと手首の返しで飛ばす【まとめ】
アン・ビョンフンのドライバースイング

アン・ビョンフンのグリップはオーソドックスに近いですが、右手だけウィーク(スクエア)気味に握っています。これは若い選手に多いタイプ。デカヘッドのドライバーは昔の小ぶりなヘッドに比べると回転しづらいので、最初から右手ウィークでボールをつかまえてたテイストを入れておく。スイング中はあまりローテーションをしない、というのが主流です。

グリップの力加減は強くても弱くてもダメ!

「このグリップでゴルフを始めて以来、変えたことがない。左手の3本指をしっかり握る? 考えたことはないけど、言われてみれば確かにそうかも。でも、握る強さは強すぎても、弱すぎてもよくないよね」(アン・ビョンフン)

デカヘッドでゴルフを始めた人に多いグリップ

右手のひらが上を向くようなグリップは右手フック(左)。右手のひらが上を向かないように握るのが右手ウィーク(右)。

回転しづらいデカヘッドはオーバーラッピング+右手ウィーク

アドレスの段階でボールをつかまえる準備を握り方でしておけば、手首(フェース)を返さなくても彼のように軽いフェードが打てます。スライスで困っているとか、ボールがつかまらないという人は、オーバーラッピング+右手ウィークで握るといいでしょう。

また、彼のスイングで素晴らしいのは、トップからインパクトまで1ミリも前に突っ込んでいないところ。こうすると振り遅れがなくなり、プッシュアウトを防止できます。トップで肩が自然と深く入る、大きなスイングアークも特徴です。

トップの位置から前に突っ込まない!

トップから切り返すときに、左に突っ込まないことが大切。これでプッシュアウトやチーピン、ダッグフックなどを防ぐことができる。フェースを返す必要はない。腕を真っすぐ伸ばして大きく振り切る。

セルヒオ・ガルシア|タメを作れば、さらに飛ぶ!

PGAツアーのトッププロ9人に学ぶ! デカヘッドはオーバーラッピングと手首の返しで飛ばす【まとめ】
セルヒオ・ガルシアのドライバースイング

ガルシアもオーソドックスなグリップですね。高齢者はウィークグリップで握っている人が多いですが、ガルシアのようなタメの強いスイングは作りにくくスライスしやすい。右手ウィークに握っておけば、ヘッドが振り遅れてもつかまる感覚が出るでしょう(佐藤)

左手はストロング気味に握っている。ヘッドをできるだけ置き去りにして振り下ろす感じの切り返しで、体が突っ込まず、胸も開かないダウンスイングで大きなタメを作る。タメを一気に解放し、両腕と肩の三角形はキープする。

トップで「レイドオフ」になるのもガルシアの特徴

トップでシャフトが少し目標よりも左を指す「レイドオフ」になるのもガルシアの特徴。クラブが体の近くを通るのでタメを作りやすい。

「普段はオーバーラッピング。こっちのほうが飛距離が少し出るかもしれないけど、グリップの握り方で大事なのは、正しい位置で握ること。グリッププレッシャーも一定にしないといけないね。でも、フィーリングによってはときどき、一体感があってしっかり握れるインターロッキングにすることもあるんだ」(ガルシア)

チャールズ・ハウエルⅢ|手首を使ってV字のスイング

PGAツアーのトッププロ9人に学ぶ! デカヘッドはオーバーラッピングと手首の返しで飛ばす【まとめ】
チャールズ・ハウエルⅢのドライバースイング

オーバーラッピング+右手ウィークですが、リストアクションがかなり入るタイプですね。これが飛びにつながっています。ガルシアのタメのほうが強いですが、彼も負けていません。年齢を重ねて、体が回しにくくなった人は手首を使うと飛ばせますよ(佐藤)

体の近くに腕(手)を通して振り下ろし、ギリギリまで手首をほどかず、タメを作ってリリースするから飛ぶ。手首を少し返すフォローで、飛距離をさらに伸ばす。

ガルシアと同じく「レイドオフ」のトップを作る

ガルシアと同じく「レイドオフ」のトップを作り、タメを作りながら振り下ろす。「僕は、オーバーラッピングのほうが両手の一体感が出しやすいんだ。握りやすいグリップだから、変えようとも思わない。変えることはなかなか簡単にできないからね」(ハウエルⅢ)

ジャスティン・ローズ|飛ばし+方向性を追求したい人は詰めて握る

PGAツアーのトッププロ9人に学ぶ! デカヘッドはオーバーラッピングと手首の返しで飛ばす【まとめ】
ジャスティン・ローズのドライバースイング

彼のグリップを見ると、手首を使いたくないんだな、と感じます。オーバーラッピングだけど、左右の手の間隔を詰めて握ることで一体感を出す工夫が見られる。両腕でできた三角形を崩さず、ずっと体の正面に置いて振りたいという気持ちが現れています。腰から腰までの間は必ず三角形の形をキープするつもりで振ってみましょう(佐藤)

手首の動きをできるだけ封じ込めてテークバックし、タメをできるだけ作りながらダウンスイングするから飛ぶ。両腕と肩の三角形を崩さずに、インパクトからフォローまで振る。

左右の手をできるだけくっつけて握る

「ずっとオーバーラッピング。以前、カタールの試合でインターロッキングを試したことがあったけど、しっくりこなかった。ショットに安定感を出すコツは親指の位置をキープすることだね」(ローズ)

ローズのように左右の手の間隔を詰めて、手首を使わずに真っすぐテークバックしてみよう。

シェーン・ローリー|アゲンストの風の中でも飛距離をロスしたくない!

PGAツアーのトッププロ9人に学ぶ! デカヘッドはオーバーラッピングと手首の返しで飛ばす【まとめ】
シェーン・ローリーのドライバースイング

アイルランド出身ですから風の強いリンクスでゴルフを覚えたんでしょうね。ストロンググリップで握り、フェースの開閉を使うタイプで、手首を柔らかく使って、スナップを効かせて打っています。体を大きく使わず手首の動きでビシッと打つから、強風の中でも強い球が打てます。僕は手首は積極的に使ってもいいと思っています。手首を使わないとヘッドが走らず、飛距離が出ませんからね(佐藤)

オーバーラッピング+ストロンググリップのタイプ

「小さいころからオーバーラッピング。インターロッキングにはしたことがないんだ。握りやすければ、どちらのグリップでもいいと思うよ」(ローリー)

ボールを投げるときと同様、手首を柔らかく使ってスナップを効かせると強い球が打てる。

トミー・フリートウッド|低いまま起き上がらず頭を残して打つ

アドレスの段階でボールをつかまえようというグリップですね。彼はドローヒッターですが、インサイドからクラブを入れてくるところやグリップ、頭を残して打つところはアマチュアのいいお手本になります(佐藤)

「父から習って、ずっとオーバーラッピング。スイング中、手を動かしすぎてクラブをコントロールするのはダメだね。グリップはクラブと体の唯一の接点だから、正しく覚えてね」(フリートウッド)

アダム・スコット|指が長いのでオーバーラッピング

アダムのグリップはスクエアで、フェース面もスクエア。どこのパーツをとってもスクエアな教科書的なスイングです。とくにバランスのいいフィニッシュはマネしてほしいですね。フラフラするのはバランスよく振れていない証拠ですから(佐藤)

「子供のころはベースボールグリップで握っていたけど、10歳のときにオーバーラッピングに変えたんだ。インターロッキングはしっくりこないし、指が壊れそうになるよ(笑)」(スコット)

フランチェスコ・モリナリ|肩を開かずに頭の高さをキープ

右手ウィークで、スイングはコンパクト。手首を強く使ったり、タメを強く作るタイプでもありません。アマチュアにチェックしてほしいのは、インパクトを迎えるときの肩の開き具合。頭の高さを変えずに体の正面でヒットすれば、飛距離アップにつながります(佐藤)

「イタリアのゴルファーはオーバーラッピングが主流で、子供のころに教わったまま。僕の指は太めだから、右小指を左人差し指に絡めるインターロッキングだと握りづらいんだ」(モリナリ)

パトリック・リード|ハンドファーストに握り手首の返しを使う

リードは、右手ウィークで握っていますが、アドレスでは目標を向いていた右手のひらが、フォローに向かっては下を向けるように急激にフェースを閉じる動きが特徴。リストターンとフェースローテーションを使って打つので、大きなパワーが出ますね(佐藤)

「グリップで方向性や飛距離が変わるとは思わないけど、あえていうとしたらインターロッキングのほうが、方向性を狂わせないコントロールのしやすさがあるかもしれないね」(リード)

いかがでしたか? 今どきのデカヘッドでさらに飛ばすには、グリップの握り方と手首の使い方がカギ。トッププロのグリップとスイングを手本に、+10ヤードを目指してくださいね。

アン・ビョンフン
●1991年生まれ、韓国出身。両親は卓球の選手でオリンピックメダリスト。

セルヒオ・ガルシア
●1980年生まれ、スペイン出身。ツアー屈指のショットメーカー。

チャールズ・ハウエルⅢ
●1979年生まれ、アメリカ出身。細身だが豪快なスイングで飛ばす。

ジャスティン・ローズ
●1980年生まれ、イギリス出身。リオオリンピック金メダリスト。

シェーン・ローリー
●1987年生まれ、アイルランド出身。

トミー・フリートウッド
●1991年生まれ、イングランド出身。

アダム・スコット
●1980年生まれ、オーストラリア出身。

フランチェスコ・モリナリ
●1982年生まれ、イタリア出身。

パトリック・リード
●1990年生まれ、アメリカ出身。

解説・レッスン=佐藤信人
●さとう・のぶひと/1970年生まれ。国内ツアーでメジャー3勝を含む9勝をあげる。国内外のゴルフ中継の解説などで活躍中。

構成・写真=大泉英子
写真(レッスン)=圓岡紀夫
協力=PGMゴルフアカデミー銀座
取材トーナメント=HSBCチャンピオンズ

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