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家のまわりを雑木で包むと何が変わる? 暑さと日差しを和らげる「スクリーン状の庭」実例紹介

  • 2026.10.19

家のまわりを雑木で包むと何が変わる? 暑さと日差しを和らげる「スクリーン状の庭」実例紹介

温暖化で住環境に変化が起きているなか、「夏は木陰が涼しく、冬は日差しが暖かい」雑木の庭の人気が高まっています。秋の紅葉や、春から初夏の花も楽しめる、「雑木の庭がある暮らし」をご紹介します。

平井孝幸さん

ひらい・たかゆき●作庭家。石正園代表で、日本庭園協会理事。東京農業大学造園科卒業後、「雑木の庭」の祖、飯田十基氏に師事。徹底した自然観察に由来する雑木の利用法と知識に定評がある。豊富な実例を収録した『はじめてでもできる 雑木の庭づくり』(主婦の友社)が好評発売中。

雑木の庭実例② 建物と景観を引き立て前を通りたくなる庭

暑さや日差しを和らげるスクリーン状の庭[東京都目黒区 M・O邸]

引っ越し先を探して街を散策していたMさんは、エントランスに雑木が植えられたマンションに出合いました。避暑地の趣がある植栽と、自然に植えられた下草にセンスのよさを感じ、「ここに引っ越そう!」と決めて不動産屋へ問い合わせたほど、感激。マンションのオーナーから、これが「雑木の庭」だと聞き、作庭した平井さんと知り合ったそうです。

自宅を新築した際には、迷わず平井さんに作庭を依頼。

「日々の暮らしの中で、しっかりと季節を感じられるのが雑木の庭の魅力。とくに気に入っているのはリキュウバイで、春にほかの花に先駆けて咲く花がすばらしいんです。小さな子どもたちも毎年楽しみにしています」

建物を囲むスクリーン状の庭は、暑さや寒さを和らげて暮らしやすくするだけでなく、周囲の景観まで引き立てています。

建物の角に岩を積んで作った、スクリーン状の庭の一部。初夏は新緑の色にそれぞれ異なった質感と表情がある。

初夏に新緑がきれいな庭の雑木たち。左はヤマザクラ、右はコハウチワカエデ。株元は岩を土留めにしてすっきりと仕上げた。

葉がやや幅広でコンパクト。玉竜(タマリュウ)は、土留めの役割もこなす、強健なグラウンドカバー。

乾燥に強くて丈夫。常緑で、ブルーグレーの葉が低く這うように広がるハイビャクシン。

初夏

樹高が高いコナラやヒトツバタゴが建物を取り囲むので、夏でも家の中が涼しい。

秋

雑木の紅葉が建物に映え、引き立て合っている。向かい側の街路樹とスクリーン状の庭が調和して、周囲の景観まで美しく見える。

紅葉のきれいな雑木たち

リキュウバイ

小ぶりですっきりした形の葉が黄色く色づく。春の白い花も美しい。

ヤマザクラ

深紅に紅葉。新葉は目につく赤茶色で、春の花は淡いピンク。

ヒトツバタゴ

楕円形の葉が黄色になる。高く伸びて、初夏は白い花がよく見える。

コナラ

明るいオレンジ色が秋の光に映える。雑木の紅葉のベースになる。

指導・監修/石正園・平井孝幸
取材・文/澤泉美智子
撮影/弘兼奈津子、松木 潤、柴田和宣、佐山裕子(主婦の友社)

※この記事は『園芸ガイド』2026年 秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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