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「日差しがきついんだから仕方ないでしょ」運動会で目の前にテントを立てた家族。だが、見回りの先生が告げた一言

  • 2026.10.16
「日差しがきついんだから仕方ないでしょ」運動会で目の前にテントを立てた家族。だが、見回りの先生が告げた一言

雨上がりの校庭で見つけた場所

子どもが小学生だったころ、運動会で少し困った出来事がありました。

前の日に雨が降ったため、運動会当日の校庭はところどころ地面が湿っていました。

保護者たちは乾いた場所を探していて、観覧スペースは朝から混み合っていました。

私も夫と一緒に場所を探し、ようやく空いているところを見つけました。

レジャーシートを広げ、開会式を待っていたときのことです。

目の前に座っていた若い家族が、何やら荷物を広げ始めました。

見ると、海辺で使うような小さめのテントを組み立てています。

夫が私に小声で言いました。

「えっ、ここに立てるの?後ろに人がいるの、気づいてないのかな」

やがてテントが立ち上がると、私たちの目の前はすっぽりとふさがれてしまいました。これでは校庭がまったく見えません。

困った私は、前の家族に声をかけました。

「すみません。テントがあると、こちらから何も見えなくて…」

すると、母親らしい女性が振り向き、こう言ったのです。

「日差しがきついんだから仕方ないでしょ」

思いがけない返事に、私は一瞬言葉を失いました。

「でも、これだと子どもたちの競技も見られないので…」

すると女性は、テントの入り口を直しながら答えました。

「見たいなら、そっちがずれればいいじゃない。うちが先に座ってたんだから」

確かに、その家族が先に座っていたのは事実です。でも、だからといって後ろの人の視界をふさいでいいのでしょうか。

周囲を見回しましたが、乾いた場所はほとんど埋まっています。空いているのは、地面が湿った木の下くらいでした。

私たちは顔を見合わせ、仕方なく荷物をまとめ始めました。

開会式の前にやってきた先生

そのとき、ジャージ姿の男性の先生が、観覧スペースを見回りながら歩いてきました。

先生は私たちの前に立つテントに気づくと、足を止めました。

そして、校舎のほうを示しながら声をかけたのです。

「すみません。テントは校舎側の指定エリアでお願いします」

すると女性は、テントの中から顔を出しました。

「えっ、でも日差しがきついから立てただけです」

先生は落ち着いた口調で説明しました。

「日差しが気になる方のために、校舎側に場所を用意しているんです。ここに立てると、後ろの方が見えなくなってしまいますので」

女性は少し黙り込み、家族と顔を見合わせました。

近くにいた保護者たちも、そのやり取りを見守っています。

しばらくして、女性たちは何も言わずにテントをたたみ始めました。

そして荷物を持ち、校庭のいちばん奥にある指定エリアへ移動していきました。

目の前をふさいでいたテントがなくなり、ようやく校庭が見渡せるようになりました。

夫はほっとした様子で座り直しました。

「よかった。これで見えるね」

私も思わず笑顔になりました。

やがて開会式が始まり、入場してくるわが子の姿が目に入りました。

その日は競技も最初から最後まで見ることができました。

日差しを避けたい気持ちはわかります。それでも、同じ場所で子どもたちを見守る人への配慮は必要です。

先生が穏やかに、でもはっきりと伝えてくれたおかげで、私たちも気持ちよく運動会を楽しむことができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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