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「彼氏いるのかな」を本人に誤送信した俺が、彼女に返事をする前に連絡した相手

  • 2026.10.20
ハウコレ

「同期の」と打っては消し、次の駅で降りた俺が先に開いたのは、彼女とのチャットではありませんでした。彼女への返事は、そのあとで送りました。

帰りの電車でつり革を持ち替えたとき、チャット一覧の一番上に彼女の名前が並んでいるのが目に入りました。送ったばかりの1通は、相談相手の同期ではなく彼女に届いていました。宛先を確かめたのは、送ってしまったあとだったのです。

後輩に頼まれた、同期への質問

発端は、同じ課の後輩でした。俺のデスクに来て、小声でこう頼んできたのです。

「同期なんですよね。彼氏いるか、それとなく聞いてもらえません?」

合同の飲み会で彼女と話して以来、ずっと気になっていたそうです。笑って引き受けたふりをしながら、内心は困っていました。同期の集まりで隣に座るたび、次も隣がいいと思っていたのは俺のほうだったからです。

どうしたものかと、同期の中でいちばん気安い男友達に相談しようとしました。彼女の名前に「さん」をつけて送り、続けて「彼氏いるのかな」。後輩の件はその下に書くつもりでした。けれど彼女とは資料のことでやりとりしたばかりで、一覧ではその同期のすぐ上に並んでいたのです。

「同期の」と打って消した返事

既読がついたのを見て、急いで打ちました。

「ごめん、送る相手まちがえた」

少し間があって、彼女から返事が届きました。

「いないよ。誰に送るつもりだったの?」

「同期の」と打って、消しました。共通の知り合いの名前を出せば、俺が誰かに彼女のことを相談していたと伝わってしまいます。かといって、自分が気になっていたと送る準備もできていませんでした。

つり革を握り直しているうちに、降りる駅を1つ過ぎていました。

彼女より先に送ったメッセージ

次の駅のホームで、ベンチに座って先に後輩とのチャットを開きました。

「ごめん、俺も気になってる人なんだ。自分で聞くことにした」

返事は思ったより早く来ました。

「え、そうだったんすか。先輩ずるいっすよ」

続けて、「了解っす」とだけ。責められなかったことに、かえって申し訳なさが残りました。

それを読んでから、彼女とのチャットに戻りました。30分ほど待たせてしまった計算です。

「そっか。それ、今度ごはん行ったときに話してもいい?」

少しして、「いいよ、行こう」という返事が届きました。ホームのベンチで、画面を見たまま電車を1本見送りました。

そして...

あれから、彼女とは何度も食事に行っています。最初の店で、あの1通の宛先も後輩の話も正直に打ち明けました。彼女は「そういうことだったんだ」と笑って、相談相手の同期の名前を聞くと、さらに笑っていました。

後輩とは、あの件をきっかけに、前より話すことが増えました。今では社食で隣に座るたび、「で、次はいつ行くんすか」と聞いてきます。

彼女とのチャットには、行った店の名前がいくつも並ぶようになりました。そろそろ、同期として誘うのは終わりにしたい。次の店を予約しながら、帰り道に伝える言葉を考えています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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