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「妹は冷たいから頼めない」何度もお金を頼んでくる母の主張。だが、妹に相談した私が、初めて知った母の別の顔

  • 2026.10.19

何度断ろうとしても、お金を渡してしまう私

母からの電話は、いつも突然でした。

冷蔵庫の調子が悪い、親戚にお祝いを包まなければならない、友だちと温泉に行くことになった。

理由は毎回違いますが、最後には決まってお金を頼まれるのです。

若いころから、私は母に頼まれると断りきれず、そのたびにお金を渡してきました。

しかし、私にも家庭があります。

子どもの学費がかさむ時期に入り、家計に余裕はありませんでした。

そんなある晩、母に呼ばれて実家へ行ったときのことです。

居間の座卓を挟んで向かい合うと、母は早速お金の話を始めました。

「今度ね、友だちと旅行に行くことになったの。でも、ちょっとお金が足りなくて」

私は思わずため息をつきました。

「お母さん、この前も渡したばかりだよね。うちだって、今はそんなに余裕ないんだよ」

すると母は、途端に不機嫌な顔になりました。

「何よ、その言い方。あんたしか頼める人がいないのよ。あの子はいつも冷たいんだから」

母が言う「あの子」とは、妹のことです。

「でも、今回は本当に厳しいんだってば…」

それでも断ろうとする私に、母は身を乗り出して言いました。

「親に頼まれたら、娘が出すのが当たり前でしょ」

その言葉を聞いて、私は何も言えなくなりました。

どうして私が旅行代まで負担しなければならないのでしょうか。

そう思いながらも、結局その夜もお金を渡してしまいました。

実家を出て車に乗り込んだあと、私はしばらくハンドルを握ったまま動けませんでした。

妹と一緒に母の前で開いた通帳

数日後、私は思い切って妹に電話をかけました。

これまで母に何度もお金を渡してきたことや、先日の旅行代の話をすると、妹は驚いたように言いました。

「えっ、お姉ちゃんも?私もずっと頼まれてたよ」

「えっ、どういうこと?」

「お姉ちゃんは冷たいから頼めないって、いつも言われてたんだけど…」

私は耳を疑いました。

母は私には妹のことを悪く言い、妹には私のことを悪く言っていたのです。

「私には、妹は冷たいから頼めないって言ってたよ」

そう伝えると、妹もしばらく言葉を失っていました。

私たちは話し合い、これ以上それぞれが無理をしてお金を渡すのはやめようと決めました。

そして、母のためのお金を積み立てる通帳を一冊用意しました。毎月、姉妹で決めた額だけを入れ、今後母に渡すお金はその通帳にある分までと決めたのです。

次に母から電話があったとき、私は妹と一緒に実家へ向かいました。

二人で座卓の前に座り、用意した通帳を開いて母に見せました。

「お母さん、これからはお金を出すとしても、この通帳からだけにするね。ここにある分以上は、もう出せないから」

母は驚いた顔で通帳を見つめました。

すると、隣に座っていた妹が口を開きました。

「それと、お母さん。私には、お姉ちゃんは冷たいから頼めないって言ってたよね」

母ははっとしたように妹を見ました。

「私にも、妹は冷たいって言ってたよ」

私がそう続けると、母は私たちの顔を交互に見て、黙り込んでしまいました。

しばらくしても、母から言い返す言葉は出てきませんでした。

それ以来、母が通帳にある分を超えてお金を頼んでくることはなくなりました。

実家からの帰り道、妹が私の腕を軽くつついて言いました。

「もっと早く、二人で話せばよかったね」

「本当だね。ずっと一人で悩んでたよ」

妹の顔を見て、私はようやく笑うことができました。

母との関係がすべて変わったわけではありません。それでも、妹と話し合って無理のない線引きを決められたことで、気持ちがずいぶん軽くなったのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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