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「値段が違うだろ!」レジの女性店員を責め立てる男性客。だが、担当者が見せた値札に書かれていた思わぬ条件

  • 2026.10.19

レジで店員を責め始めた男性客

仕事帰りにスーパーへ寄ったときのことです。

夕方の店内は買い物客で混み合い、どのレジにも列ができていました。

私が並んだ列のすぐ前には、白髪まじりの男性客がいました。

買おうとしている商品はひとつだけです。

レジを担当していたのは、若い女性の店員さんでした。

商品を読み取って値段が表示された途端、男性が不機嫌そうな声を上げました。

「おい、ちょっと待て。値段が違うだろ」

「えっ?申し訳ありません。確認いたしますので…」

店員さんが画面を確かめようとすると、男性はカウンターに手をつき、身を乗り出しました。

「売り場に安く書いてあっただろ、ちゃんと確認しろよ」

突然の大きな声に、店員さんの肩がびくっと揺れました。

「申し訳ありません。売り場の担当者に確認してもよろしいでしょうか」

「そんなことも分からないのかよ。早くしてくれよ!」

店員さんは何度も頭を下げながら、レジ横の受話器で売り場に連絡を入れました。

それでも男性の怒りは収まりません。

「だいたい、値段くらいちゃんとしておけよ。こっちは待ってるんだぞ」

後ろにも客が並んでいるのに、男性は店員さんを責め続けます。

店員さんは困った表情で謝るばかりでした。

私も早く会計を済ませたい気持ちはありましたが、それ以上に、目の前で責められている店員さんが気の毒でした。

売り場の担当者が見せた値札

しばらくすると、エプロン姿の男性担当者が売り場からやってきました。手には、商品の値札を持っています。

「お待たせしました。売り場に出ていた値札はこちらです」

「ほら、それだよ!安く書いてあるじゃないか」

男性客は勢いよく値札を指さしました。

ところが、担当者は落ち着いた様子で値札の隅を示しました。

「お客様、こちらをご覧ください。『2点で』と書いてありますよね」

「……え?」

「この価格は、2点まとめてお買い上げの場合に適用されるものなんです。1点ですと、レジに表示された価格になります」

男性は値札に目を落としたまま、しばらく黙っていました。

確かに男性が買おうとしていた商品は、ひとつだけです。値段が違っていた理由は、店員さんのミスではなく、値札の条件を見落としていたことだったのです。

「……そんな小さい字、見えるわけないだろ」

先ほどまでの勢いはなく、男性はそうつぶやきました。

担当者は「分かりにくくて申し訳ありません」と頭を下げましたが、男性はそれ以上言い返しませんでした。

耳まで赤くした男性は財布を取り出し、レジに表示された値段で会計を済ませました。

そして商品を入れた袋をつかむと、足早に出口へ向かっていきました。

担当者も売り場へ戻り、ようやく私の順番が来ました。

「お待たせして、申し訳ありませんでした」

店員さんは少しほっとしたような表情で、私のかごを受け取りました。

値段が違えば、疑問に思うのは当然です。ただ、確認する前から店員さんのミスだと決めつけ、責め続ける必要はなかったはずです。

担当者の落ち着いた説明と、それまでの男性の態度が強く印象に残った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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