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「空いたレジに来ただけでしょ、早い者勝ちよ」列を無視して割り込んだ女性客。だが、店員が正論をぶつけた結果

  • 2026.10.19
「空いたレジに来ただけでしょ、早い者勝ちよ」列を無視して割り込んだ女性客。だが、店員が正論をぶつけた結果

新しいレジが開いた瞬間

夕方のスーパーは買い物客で混み合い、レジには長い列ができていました。

私もかごを提げて、その列の中ほどに並んでいました。

しばらくすると、閉まっていた隣のレジに、制服姿の若い男性店員が入りました。

「お待たせしました。こちらもどうぞ」

店員さんが声をかけると、列の先頭で順番を待っていた白髪の男性が、新しいレジへ向かおうとしました。

後ろに並んでいた人たちも、少しずつ動き始めます。

ところが、そのときです。

列には並んでいなかった女性客が横の通路から現れ、白髪の男性の前を横切ると、新しいレジの台に自分のかごを置いたのです。

あまりに突然のことで、私は思わず目を疑いました。先頭の男性も足を止め、困ったように女性客を見ています。

すると、私のすぐ前に並んでいた男性が声をかけました。

「すみません。みんな並んでたんですよ」

しかし、女性客は財布を取り出したまま、振り向こうとしません。

男性がもう一歩前に出ると、ようやくこちらを向きました。

「空いたレジに来ただけでしょ、早い者勝ちよ」

そう言うと、女性客は店員さんに向き直り、台の上のかごを指で軽く叩きました。

「ほら、早くして。急いでるんだから」

その言い方に、私は思わず顔をしかめました。周囲からも小さなため息が聞こえてきます。

けれど、店員さんは落ち着いた様子でした。

店員さんが案内したのは、列の最後尾

店員さんは女性客のかごに手を伸ばさず、先頭に並んでいた白髪の男性へ顔を向けました。

「お待ちいただいていた方から順番にご案内します。先頭のお客様、どうぞ」

白髪の男性は小さく会釈をしましたが、レジ台にはまだ女性客のかごが置かれています。そのため、すぐには進めません。

店員さんは女性客に向き直ると、列のいちばん後ろを手で示しました。

「お客様、恐れ入りますが、最後尾へお願いいたします」

穏やかですが、はっきりとした声でした。

「ちょっと、私が先に来たのよ!」

女性客は納得できない様子で言い返します。

すると、列の後ろのほうから若い女性の声が聞こえました。

「でも、先頭の方がずっと先に待ってましたよね」

女性客は言葉を止めました。周囲の客たちがこちらを見ていることに気づいたのか、顔を赤くして、しばらく台の上のかごを見つめています。

やがて女性客は、何も言わずにかごを引き戻しました。そして、さっきより長くなった列の最後尾へ歩いていったのです。

女性客が離れると、白髪の男性はようやくレジの前へ進みました。店員さんはいつもどおりの丁寧な口調で、会計を始めます。

その後は、二つのレジで順番に会計が進み、私も列の流れに従って新しいレジへ向かいました。

ほどなく自分の番になり、店員さんに小さく会釈をして、かごを台に置きました。

大きな声で言い争うこともなく、並んでいた人たちの順番を守った店員さん。

女性客の強い口調にも動じず、最後まで落ち着いて対応していた姿が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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