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「ずっと待っているじゃないか!」レジの列を無視して怒鳴る男性。だが、手洗いから戻った妻の一言で黙り込んだ瞬間

  • 2026.10.19

列に並ばず、壁際で待っていた男性

以前、飲食店で働いていたころの話です。

その日は昼どきで、会計を待つお客さんの列が入口近くまで延びていました。

私はレジを担当し、次々とお客さんの会計を進めていました。

ふと気になったのは、列から少し離れた壁際に立っている男性です。

腕を組み、じっとレジのほうを見ています。

誰かを待っているのだろうと思い、最初は特に気にしていませんでした。

ところが、会計が進むにつれて、男性は明らかにいら立ち始めました。

何度もため息をつき、ついには「まだかよ…」という声まで聞こえてきます。

気にはなりましたが、男性は列に並んでいません。私は順番にお客さんを案内し続けました。

そして、次の方を呼ぼうとしたときです。

「次のお客様、どうぞ」

その瞬間、壁際にいた男性が大股で近づいてきました。

列の先頭にいたお客さんを遮るように、レジの前へ割り込んできたのです。

「おい!ずっと待っているじゃないか!」

突然の大声に、私は驚いて顔を上げました。

「あの、すみません。こちらに並んでいるお客様から順番に……」

「はあ?俺はずっとあそこにいたんだぞ!なんで後から来た人が先なんだよ!」

男性は壁際を指さしながら、さらに声を荒らげます。

「ですが、列に並んでいただかないと…」

「だから、ずっと待ってたって言ってるだろ!」

何を言っても聞いてもらえず、私は困り果ててしまいました。

割り込まれたお客さんも、戸惑った様子で少し後ろに下がっています。

戻ってきた妻が放った一言

そのときです。

「ちょっと!何してるの?」

男性の後ろから、女性の声が聞こえました。

手洗いから戻ってきた、男性の奥さんでした。

奥さんは男性とレジの列を見比べ、驚いたように尋ねました。

「どうしたの?何をそんなに怒ってるのよ」

「俺はずっとあそこで待ってたんだよ。それなのに、何人も先に通すからさ!」

男性が壁際を指さすと、奥さんは一瞬きょとんとした顔をしました。

そして、あきれたように言ったのです。

「えっ、あそこ?あそこは列じゃないでしょ!」

「いや、だから俺は…」

「みなさん、ちゃんと並んでるじゃない。何やってるのよ。後ろに並んで!」

奥さんは列の最後尾を指さしました。

男性は何か言い返そうとしましたが、周囲のお客さんの視線に気づいたのか、口を閉じてしまいました。

さっきまでの勢いはどこへやら。耳まで赤くなり、気まずそうに頭をかいています。

奥さんは私のほうを向くと、申し訳なさそうに頭を下げました。

「本当にすみません。お騒がせしてしまって…」

そして男性の背中を軽く押し、二人で列の最後尾へ向かいました。

私はほっとして、割り込まれてしまったお客さんに声をかけ直しました。

「お待たせして申し訳ありません。どうぞ」

お客さんは小さくうなずき、レジの前へ進んでくれました。

最後尾に目を向けると、男性はすっかり静かになっていました。

あれほど大声で怒っていた男性が、奥さんのひと言で黙ってしまうとは。

驚きもありましたが、何より、無事に会計を再開できたことにほっとした出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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