1. トップ
  2. エピソード
  3. 娘「次から割り勘にしない?」→父「なんだ、そんなことか」外食代をいつも払ってくれる父に切り出した私。返ってきた思わぬ言葉

娘「次から割り勘にしない?」→父「なんだ、そんなことか」外食代をいつも払ってくれる父に切り出した私。返ってきた思わぬ言葉

  • 2026.10.19

父に言い出せなかった割り勘の話

私たち夫婦は、ときどき両親と一緒に外食をします。

ただ、以前から気になっていることがありました。それは、食事代をいつも父が払ってくれることです。

会計になると、父はさっと伝票を取ります。

「いいから、いいから。ここは出しとく」

私が財布を出そうとしても、決まってそう言って受け取ってくれません。

ありがたい反面、毎回両親にばかり負担してもらうのは申し訳なく感じていました。

ある日の帰り道、夫にも相談しました。

「ねえ、次から割り勘にしようって言ったほうがいいよね?」

「うん、言ってみたら?お義父さんも分かってくれると思うよ」

「でも、お父さん、お金の話をされるの嫌がるんだよね……」

父は昔から、お金について細かく話すのが苦手な人です。

せっかくごちそうしてくれているのに、娘から割り勘を提案されたら、気分を悪くするかもしれません。

そう考えると、なかなか切り出せずにいました。

思い切って伝えた父へのお願い

そんなある夜、両親とレストランで食事をしたときのことです。

食後のお茶を飲みながら、私は思い切って父に声をかけました。

「お父さん、ちょっといい?」

「ん?どうした?」

「あのね……次から割り勘にしない?」

父は少し驚いたような顔をしました。

私は慌てて言葉を続けます。

「いつも払ってもらってばかりだし、私たちもちゃんと出したいんだよね」

父はしばらく黙っていました。

やっぱり気を悪くしたかな…。

そう思ったとき、父がふっと笑いました。

「なんだ、そんなことか」

「えっ?」

「実は俺も、そろそろそうしようかと思ってたんだよ」

予想もしなかった返事に、私は思わず聞き返しました。

「えっ、お父さんも?」

「ああ。毎回こっちが全部払うのも大変だしな。でも、お前たちに出してくれって言うのも、なんか悪いだろ?」

父は少し照れくさそうに笑いました。

その言葉を聞いて、私は拍子抜けしてしまいました。

言い出せなかったのは、私だけじゃなかった

「なんだあ。私、ずっと言おうか迷ってたんだよ」

「そうだったのか。俺も言いにくくてなあ」

すると、向かいに座っていた母が笑い出しました。

「もう、二人とも何を遠慮してたのよ」

その一言に、私もつられて笑ってしまいました。

隣では夫も笑っています。

「ほら、言ってみてよかったでしょ」

「うん。こんなにあっさり決まると思わなかった」

結局、その場で次からはそれぞれの夫婦が自分たちの食事代を払うことに決まりました。

それからは、会計のたびに父に遠慮することもなくなり、以前より気楽に外食を楽しめています。

後日、父と食事をしたとき、私は笑いながら言いました。

「もっと早く言えばよかったね」

すると父も笑って答えました。

「それは、こっちのセリフだ」

お互いに相手を気遣っているつもりで、同じことを言い出せずにいた私たち。

あれほど悩んでいたことが、たった一度の会話で解決するなんて。

もっと早く素直に話していればよかったと思った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ