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「私がずっと並んでたのよ」ホテルの朝食で家族を割り込ませた女性客。だが、スタッフの一言で状況が一変

  • 2026.10.18

楽しみにしていた朝の海鮮

旅行で泊まったホテルは、朝食の海鮮が有名なところでした。

私もそれを楽しみにしていて、朝食会場に入ると真っ先に海鮮コーナーへ向かいました。

ところが、すでに長い列ができています。

氷の上にはホタテやアワビが並んでいましたが、どちらも数に限りがあり、なくなれば終了とのこと。

私も列に加わり、順番を待つことにしました。

ようやく自分の番が近づき、もう少しで取れると思ったときです。

少し前に並んでいた年配の女性客が、突然うしろを振り返り、会場の奥に向かって大きく手を振りました。

「こっち、こっち!早くおいで!」

すると、息子夫婦らしい男女や孫らしい若い人たちが、皿を持ってやってきました。

女性客は当然のように家族を自分のまわりへ呼び入れます。

あっという間に列の途中が人でいっぱいになり、うしろに並んでいた人たちも困惑した様子でした。

すると、私のうしろにいた男性が声をかけました。

「あの、すみません。みんな並んで待ってるんですけど…」

女性客は振り返ると、不満そうな顔をしました。

「家族の分なんだから、いいでしょ」

「いや、でも…」

「私がずっと並んでたのよ。一緒に取って何が悪いの?」

男性が言葉に詰まると、女性客は家族のほうへ向き直りました。

呼ばれた家族も、皿を手に海鮮を選び始めます。

ホタテを取っては戻し、どれにしようかと話し込んでいるため、なかなか列が進みません。

私は少しずつ減っていくアワビを見ながら、落ち着かない気持ちで待っていました。

家族を呼び入れた女性客に、スタッフが告げた一言

そのとき、少し離れた場所で列の様子を見ていた男性スタッフが、こちらへ歩いてきました。

スタッフは女性客たちの前で立ち止まり、丁寧に頭を下げました。

「お客様、恐れ入ります。こちらは皆様お一人ずつお並びいただいているんです」

すると女性客は、納得できない様子で言い返しました。

「だから、家族の分なのよ。私が先に並んでたんだから、いいでしょう?」

しかし、スタッフは落ち着いた声で続けました。

「申し訳ございませんが、ご家族の方は最後尾からお並びください」

そして、列のうしろを手で示したのです。

女性客は何か言いかけましたが、周囲の視線に気づいたのか、口を閉じました。

呼ばれてきた家族も気まずそうに顔を見合わせ、皿を持ったまま列の最後尾へ向かいます。

女性客もしばらくむっとした顔をしていましたが、結局、家族と一緒にうしろへ回っていきました。

ようやく列が動き出し、私もぎりぎりでアワビを取ることができました。

その後、席について海鮮コーナーを振り返ると、先ほどの家族がようやく順番を迎えるところでした。

ところが、その直前です。

前に並んでいたお客さんが、最後のアワビを皿にのせました。

それを見た女性客は、アワビがなくなった場所を見つめたまま動きません。

そこへ先ほどのスタッフが歩み寄り、静かに頭を下げました。

「申し訳ございません。本日のアワビは終了いたしました」

女性客は何か言おうと口を開きましたが、結局、何も言いませんでした。

一緒に並んでいた家族も、皿を持ったまま立ち尽くしています。

近くの席から小さく笑う声が聞こえましたが、私は少し複雑な気持ちでした。

せっかくの旅行で楽しみにしていた朝食なのは、きっと誰も同じです。だからこそ、ほかのお客さんの順番も大切にしてほしかったと思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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